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メディアリレーションズ成功の秘訣!具体的手法と押さえておきたい実践ノウハウ

2025.5.14

広報として取り組む業務の1つに、「メディアリレーションズ」があげられます。メディアリレーションズとは、新聞、テレビ、雑誌、Webメディア、ラジオ、通信社といったマスメディアと良好な関係を築き、効果的な広報活動を行うことを指します。 マスメディアは、情報を発信し、多くの人々に届けるハブ的な存在です。自社の情報をメディアに取り上げてもらうことで、会社やサービス、ブランドの認知度向上や信頼性の強化につながります。また、広報活動を通じて企業のストーリーや価値を伝えることで、競争優位性を確立することも可能です。 しかし、いざ取り組んでみると、何から手をつければいいかわからない、メディアさんと繋がりたいけれどどうすればいいかわからないと、「わからない沼」に陥る方も多いのではないでしょうか。 本記事では、メディアリレーションズの基本的な進め方、成功するためのポイント、そして注意すべき点について詳しく解説します。

メディアリレーションズを成功させるための準備

成功するメディアリレーションズを実現するためには、事前の準備が重要です。以下の2つのステップをしっかりと押さえましょう。

1. ターゲットメディアの選定

自社の業界や広報の目的に合ったメディアを選定することが重要です。適切なターゲットを選定することで、メディアへのアプローチがより効果的になります。

選定のポイント:

  • マスコミハンドブックの活用:主要なメディア情報が網羅された資料を活用する。
  • 競合他社のメディア掲載情報を調査:競合企業の露出実績を参考にする。
  • メディアの特性や読者層の考慮:例えば、ビジネス層向けなら経済誌やビジネスニュースサイト、若年層向けならSNSやオンラインメディアなどを選ぶ。

2. メディアに合わせた情報の準備

メディアごとに求める情報が異なるため、特性を理解した上で適切な情報を提供することが重要です。

情報提供のポイント:

  • ストレートニュース向けの情報提供:新商品やサービスの発表など、事実を迅速に伝える。
  • 特定の切り口に合った企画の提案:例えば、「SDGsに貢献する企業特集」などのテーマに関連した情報を提供。
  • メディアごとの関心に合わせた情報発信:新聞・雑誌・Webメディアなど、それぞれの特徴に合った情報を提供する。

メディアリレーションズの具体的な手法

メディアとの関係を構築するためには、一過性のアプローチではなく、継続的な接点を持つことが重要です。以下の手法を活用しましょう。

1. メディアリストの作成と管理

記者や編集者の連絡先をリスト化し、定期的に更新することで、効率的な情報発信が可能になります。特に記者は異動が多いため、最低でも3ヶ月に1回はリストを見直しましょう。

2. プレスリリースの配信

新商品やサービスの発表、企業の動向、業界トレンドに関する情報をプレスリリースとして発信し、メディアの関心を引きます。

3. 記者向けのイベント開催

記者発表会、勉強会、懇親会などを開催し、直接的なコミュニケーションの機会を増やすことで、より深い関係性を築けます。

4. プレスツアーの実施

工場やオフィスをメディアに公開し、実際に体験してもらうことで、よりリアルな報道を促します。

5. メディアキャラバンの活用

メディアを訪問し、記者と直接コミュニケーションを図ることで、より強固な関係を築くことができます。

メディアリレーションズで押さえるべきポイント

1. メディアの特性を理解し、適切な情報を提供する
メディアは読者や視聴者に価値ある情報を届けることが目的であり、自社のPRを押し付けるのではなく、消費者にとって有益な情報を提供することが重要です。

ポイント:

  • 市場の課題を意識する:消費者の課題に対して、自社がどのように貢献できるかを示す。
  • 世の中のトレンドと関連付ける:現在の市場動向に即した情報提供を行う。
  • 意外性のある視点を提供する:新しいデータや分析を活用した情報を提供する。

2. ギブの精神を忘れない
メディアに取り上げてもらうことだけを目的とせず、記者が求める情報を提供し、信頼関係を築くことが大切です。

  • 業界全体の動向や周辺情報の共有
  • 記者が追っているテーマに役立つ情報の提供
  • 相手の要望に応じた適切なフォローアップ

失敗しないための注意点

1. 記者にポジティブな記事を強要しない

メディアの役割は、中立公正な視点で情報を提供することです。企業にとってポジティブな報道を期待するのは当然ですが、それを強要するのはNGです。

2. 迅速かつ誠実な対応を心がける

  • レスポンスの速さ:メディアからの問い合わせには迅速に対応する。
  • ネガティブな取材にも誠意をもって対応する:都合の悪い情報であっても、誠実に説明する。
  • 情報の開示範囲を明確にする:非公開情報については明確に伝えつつ、提供可能な範囲の情報を適切に提供する。

まとめ

メディアリレーションズを成功させるためには、適切なメディア選定、関係構築のための継続的なコミュニケーション、そして記者との信頼関係を築くことが重要です。

・ターゲットメディアを適切に選定する
・メディアに合わせた情報を提供する
・継続的なコミュニケーションを行う
・メディアの特性を理解し、価値ある情報を提供する
・信頼関係を構築し、誠実な対応を心がける

これらのポイントを押さえながら効果的なメディアリレーションズを実現し、広報活動を前進させていきましょう。

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