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PR会社の選び方って?【ベテラン広報に聞いてみた!】

2023.7.26

「PR会社」と検索してみると、様々な会社がヒットして「どのPR会社が自社の要望にマッチするのか分からない」という方も少なくないはず。今回は、広報・PRを支援する会社の選び方について解説します。

広報をはじめる際のよくある落とし穴

広報・PRの需要が高まる昨今、様々な企業様から広報についてお問い合わせいただくことが増えました。
ご相談の中で、「PR会社との相性」「PR会社ごとの特徴の違い」など、”広報・PR会社をどのような基準で選んだらよいか?”というご質問をいただきます。
その理由は、「実際にどんなことをしてくれるのかわからない」「広報成果が出るまでの時間やコスト面で不安がある」というもの。

このようなお悩みの原因は、「目的や目標、目指す姿のすり合わせできていない」というミスマッチにあります。

広報というと、新聞への掲載やテレビでの露出をイメージし、それを結果として期待する方が多いですが、広報の本質は「世の中がまだ知らないことを知ってもらうこと」であり、「知って欲しい相手に伝えたいメッセージをきちんと届けること」です。

この本質を理解した上で、

「何のために広報をするのか」
「その目的を達成するためにはどのような状態を目指すのか」
「その状態を目指すためには何をしたらいいのか」

という、「目的や目標、目指す姿」を決めることが広報活動の第一歩となります。

PR会社を選ぶ際のポイント

最初に抑えるべきポイントを理解しないまま広報活動をはじめたことで、新聞への掲載やテレビでの露出という目に見える成果がすぐに得られないと、「成果が出ていない」と判断されてしまいがちです。

もちろん、広報の目的を達成するためにマスメディアへの露出を目標に置く場合もあります。
しかし、マスメディアへの露出、特にテレビや全国紙といった媒体での露出は長期戦になることがほとんどで、露出を獲得できたとしても早くて半年、平均1年ほどかかるのが一般的だと思っていた方がよいでしょう。

このように、広報を始める前に、その目的や目標を設定し、その達成に向けた最適なアクションと、そのアクションによる効果が出てくるのがどれくらいの時間を要するのか、といった前提条件をすり合わせ、企業とPR会社双方の共通理解を深めた上で進めていくことが重要です。

ですので、まず広報相談をした際に、上述したような前提条件のすり合わせから話がはじめられるPR会社さんだと安心です。

広報の目標設定については”広報が設定すべき3つの目標って?【ベテラン広報に聞いてみた!】”で詳しく解説しています。


企業さまとお話をしていると、たまに広報でやりたいことと、広報の目的がズレてると感じることもたまにあります。

例えば、B2Bの業務用印刷機器のメーカーが、お昼のワイドショーに取り上げられたい!という要望があったとします。
皆さんはこの矛盾に、気づきますか?

ターゲット顧客が誰になるか、これは個社ごとに異なるので詳細なヒアリングはもちろん必要ですが、このメーカーの場合のターゲットは大きくは企業です。
さらに自社の機器を導入してもらうとしたら経営者や決裁者への認知を高める必要があります。
そうした時に、ターゲットなる企業の経営者は、果たしてお昼のワイドショーを見ているでしょうか??

非常にざっくりとした事例ですが、ここでお伝えしたいのは、その企業がたとえこれをやりたい!という要望があったとしても、それが真に叶えたい目的・目標を達成できないと判断したならば、はっきりとそれを伝え軌道修正することも必要です。

こういった話ができるPR会社かどうかも、判断材料の一つになります。

PR会社の3つのサポート体制

PR会社と一口に行っても各々特徴があり、業務体系としては大きく3つのパターンがあります。

【PR会社の業務体型パータン】

  • コンサル型
  • アクション伴走型
  • 代行型

「コンサル型」は、企業の中に広報担当者を任命し、広報知識やスキルを学びながら広報業務を行います。
この場合のPR会社の役割は、「広報戦略を立てアクションプランを設計すること」。

「アクション伴走型」は、基本的な広報知識がある状態で、アクションと改善を繰り返す方法を指します。この場合は、PR会社が戦略や実行したアクションの分析を行い、改善策を講じていきます。企業の広報担当者は、決まったアクションを実行していきます。

「代行型」は、広報業務を外部に代行する状態を指します。この場合は、PR会社が全て業務を行っている状態なので、広報戦略開始からスムーズに流れが決まっている反面、PR会社の契約解除となった場合に、広報の知識やノウハウが社内に残らないまま終わってしまう恐れがあります。

プラスカラーの「戦略的広報」はどのパターン?

プラスカラーの場合、「コンサル型」「アクション伴走型」「代行型」いずれのパターンにおいても対応可能です。
プラスカラーが最もおすすめするパターンは、時期によって型を変更していく「移行パターン型」です。

【移行パターン型とは】

広報立ち上げ期~3ヶ月頃までは「コンサル型」を活用し、社内の広報担当者が広報知識やスキルを積み上げていき、プラスカラーが戦略を策定していきます。
広報知識がある程度蓄積されたら「アクション伴走型」に移行し、社内の広報担当者が戦略に基づいた広報アクションを実行し、PDCAを回していきます。
この時にデータや数値を分析しながら改善提案していくのがプラスカラーの役目。
この期間は4ヶ月~15ヶ月と長期的な戦略をたてて実行していきます。

広報担当者が一通りの広報業務を体験し、経営目標に対してどのような広報戦略を描けばいいか、自分で考えられるようになったら、「代行型」を活用していきます。
広報戦略策定は社内の広報担当者が行い、PR会社は広報アクションを実行していきます。


コンサル型から代行型へと移行することによって、広報ノウハウを社内資産として蓄積することができ、また、広報担当者が一人立ちした後、手足が足りずアウトソースを依頼したい場合は、自社理解のあるPR会社に対応してもらえることから新たなPR会社との一からの信頼や関係の構築、コミュニケーションコストをかけず、より活発な広報活動が可能となります。

プラスカラーでは、その企業のフェーズ、体制、ご要望等に合わせたプランニングで広報をご支援いたします。

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グローバル化が進み、モノや情報にあふれる現代社会において、自社や自社サービスについて発信し、認知を得て、ひいてはファンになっていただく活動は、事業を展開していくうえで必要不可欠であると言えます。
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