COLUMN

TOP > コラム TOP > 企業リサーチ > 【THECOO株式会社】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
企業リサーチ

【THECOO株式会社】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.6.12

インフルエンサーマーケティングを軸にファンコミュニティビジネスを提供するTHECOO株式会社 さん。Google出身の創業者を筆頭に自律したメンバーで「できっこないに挑み続ける」ことで、「生きやすい世界」に近づけると信じ続ける。

リサーチ企業概要

THECOO株式会社(Facebooknotewantedly)
・設立:2014年1月20日 
・代表者:代表取締役CEO 平良 真人(たいら まさと)
・社員数:97人
・所在地:東京都渋谷区神宮前3-25-15 神宮前テラス5F
・代表的サービス:会員制のファンコミュニティアプリ
         「
Fanicon(ファニコン)」
・株式上場:未上場
      THECOO株式会社 – INITIAL

経営者・創業者

<共同創業者/代表取締役CEO> 平良真人
神奈川県生まれ、一橋大学社会学部卒。伊藤忠商事、ドコモAOL、SONYにて営業・マーケティング・ビジネス開発に関わる。2007年、Google株式会社へ。2010年からは統括部長として第二広告営業本部を立ち上げ、営業基盤の確立を通して同本部の成長に尽力。三度の飯よりロックが大好き。

<共同創業者/取締役COO・マーケティング責任者> 下川 弘樹(しもかわ ひろき)
福岡県生まれ、東京大学法学部卒。 NTT東日本・NTTコミュニケーションズにて、金融系ASPサービスの企画・セールスに携わる。 2008年、Google株式会社へ。 およそ6年にわたり、広告営業組織にてGoogle AdWordsの普及に尽力。様々な業種の広告主・代理店とのプロジェクトに携わる。

■取締役CFO 森 茂樹(もり しげき)
京都府生まれ、神奈川育ち。慶應義塾大学商学部卒、南カリフォルニア大学MBA。 外資系企業数社にて、マーケティング、経営企画、ファイナンスの要職を経て、 前職はファッションアパレルEコマースの受託開発・コンサルティングを手がけるスタートアップにて、執行役員経営管理本部長として管理部門構築、資金調達などに携わる。

■取締役 野澤 俊道(のざわ としみち)
東京都出身。八千代国際大学卒。 リクルート株式会社、ダブルクリック株式会社、Google株式会社などを経て、現在freee株式会社にて執行役員として人事採用部門を統括する。

■技術アドバイザー 及川 卓也(おいかわ たくや)
早稲田大学理工学部卒業後、外資系コンピューター企業での研究開発、Microsoftでの日本語版・韓国語版Windowsの開発統括を経て、Google株式会社でプロダクトマネージャとエンジニアリングマネージャを務める。プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita」を提供するIncrements株式会社を経て独立。現在、スタートアップを中心とした企業の支援を行う。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:現状維新のパートナー
ビジョン:「できっこない」に挑み続ける

組織体制

メンバーが働く上で大切にしているカンパニーバリューがある。
・Enjoy!ー心躍ってる?
・proffessional-できるを力に
・Learn-学び続けよう
・Collaboration-コラボで導く、コラボでやり抜く
・Belief-任せていこう、任されていこう
・Essential-当たり前から外れよう。
平均年齢34歳、男女比6対4
採用情報 | THECOO株式会社

市場・マーケット

インフルエンサーマーケティング市場規模
2018年度:219億円(推定)
2023年には500億円を突破、2028年には933億円と予測
デジタルインファクト 

会社・サービスの特徴

ファンに愛される人々をアイコンとして、アイコンの活動をファンコミュニティを通じてサポートする会員制のファンコミュニティアプリ「Fanicon」を運営している。ファニライブ配信という、ライブ配信機能でアイコンの裏側を見ることができたり、「Fanicon」でしか見ることのできないアイコンのオフショットを見ることができたりしている。また、アイコンと一対一でトークすることができる機能もあって、コアファンにはたまらないサービスが勢揃いしている。その他、マーケティングコンサルタント事業やインフルエンサーマーケティング事業を行なう。

ビジネスモデル

エンタテインメント業界では珍しいSaaS型のビジネスモデルを構築。レベニューシェア型契約のため、リスクフリーで始められることを提案するビジネス。また、コロナ禍におけるライブエンタテインメント業界の新たな収入源の創出を目指して、チケット制ライブ配信サービス「Fanistream(ファニストリーム)」の運営も開始している。

代表的な競合

株式会社BitStar(BitStar)
クリエイターの“やりたい”を叶え、スターへの道を全面サポートするプロダクション。
UUUM株式会社(LMND)
インフルエンサーと、自社の商材をPRしたい企業をマッチングするインフルエンサーマーケティングプラットフォーム『LMND(レモネード)』を運営。
アーガイル株式会社
キャンペーン企画制作、クチコミ分析、広告運用、SNSデータ連携の提供など、SNSに関することなら、全てをワンストップで提供。

競合優位性

・日本初のインフルエンサーマッチングプラットフォーム iCON CAST, インフルエンサープランニングツール iCON Suite, そしてインフルエンサーとファンのコミュニティーサービス Fanicon と他社に先駆けて開発し市場に投入

・「Fanicon」の競合優位としては、
①一度入会したファンは平均20か月継続(=ファンの満足度が高い)
②売り上げはファンクラブの3倍以上
③最短1日で開設(=SNSを登録するのと同じ手間しかかからない)
④導入コストは0円(=ファン30人からでもコミュニティの形成が可能)

最近の主なニュース

■2021年5月 「Fanicon(ファニコン)」にアイドル 渡辺美優紀の公式ファン
       クラブ【Milky Land】を開設

■2021年2月 ファンの「数」から「エンゲージメント」を重視する時代へ。
       THECOO平良氏が考えるウィズコロナの音楽ビジネス

■2020年12月 スタジオグリーンバードの跡地に業界初の音楽ライブ配信専
        用のスタジオを2021年3月にオープン

出資・株主

<主要株主>
株式会社ドロキア・オラシイタ / Z Venture Capital株式会社 / ダ・ヴィンチ・プロジェクト株式会社 / 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント / i-nest capital株式会社

<資金調達>
■2018年4月 YJキャピタル株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会
       社、みずほキャピタル株式会社、株式会社吉田正樹事務所、
       日本政策金融公庫を通じて第三者割当増資等による総額約
       3億円の資金調達を実施。

■2020年6月 S5パートナーズ有限責任事業組合、株式会社MBSイノベーシ
       ョンドライブ、日本ベンチャーキャピタル株式会社、YJ キ
       ャピタル株式会社、D4V1号投資事業有限責任組合他、6社
       より総額3億8,000万円の資金調達を実施。
■2020年7月 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、i-nest
       capital株式会社、YJ キャピタル株式会社、株式会社ドロキ
       ア・オラシイタ、ダ・ヴィンチ・プロジェクト株式会社 合
       計5社より追加の総額7.1億円の資金調達を実施。

勝手にキャッチコピー

テクノロジーでファンコミュニティを進化させる

ファンとアイコンと広告主に対して、テクノロジーの力で、それぞれ価値のあるサービスを提供するファンテック企業。会員制のファンコミュニティアプリ「Fanicon」では、オフショットやツーショットなど、ファンにはたまらない機能が多数用意されている。

勝手にペルソナ

神奈川県在住・35歳・カスタマーセンター・矢沢永吉ファン

顧客の不満を毎日受けていると、だんだんと落ち込んでしまう。それでも、お客さんが喜んでくれたり、ありがとうと言ってくれる言葉がうれしくて続けることができている。次のステップでは顧客サポートに力をいれている企業に転職し、自分の力を精一杯試してみたい。

THECOO株式会社を勝手に広報!

THECOO株式会社を、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

テクノロジーの力を活かし、ファン・タレント・広告主それぞれにとって価値のあるサービスを提供するファンテックカンパニー。

勝手に広報ポイント①
「サラリーマンに向いていない」と自らが発するGoogle出身社長が設立した顧客ファーストな会社。

3度の飯よりロックが好きと書いているほど熱量の高そうなイメージの代表の平良氏が、取締役COOの下川氏含めた元Googleメンバーの数名と創業した同社。もともとはロックンローラーになりたくて働く気もなかったという平良氏が、大手企業でサラリーマンを経験する中で「すごい頭脳の持ち主が、革新的なことやお客さんのためになることをするのかというと、そうでもない」ということを痛感し、自分が何も成せていないことへの不満から起業を決意。グーグル時代の元メンバーから「辞めるなら、一緒に何かやろう」と声をかけられたことで起業している。評価ばかりに縛られて、お客やユーザー、パートナーをみて仕事ができなくなることが嫌だったとという創業者の想いが、顧客ファーストな会社を創り上げている。

勝手に広報ポイント②
個人のタレント化と共に成長するファンコミュニティ作成サービス。

「Fanicon」はスマホ一台から有料会員制のコミュニティアプリを作れるサービスで、俳優や音楽ロックバンド、スポーツチーム、アニメIPなど、業種に縛られず1,700以上のコミュニティが開設。自社調査では入会後の継続率は平均20ヶ月ほどと満足度も高い。有料会員限定のファンコミュニティサービスなので、ターゲットを絞ってアプローチできることが強みだ。機能としてアーティスト本人やグループでのチャット、グッズ販売、スクラッチカード配布、ライブ配信などが利用できる。成長拡大が見込める市場にあるサービスということもあり「Fanicon」はわずか2年半で1,700以上のコミュニティが開設されている。

勝手に広報ポイント③
2年半で1,700以上のコミュニティを開設。成長の源泉はGoogleで学んだ顧客志向のKPI。

同社の成長の要因にはビジネスモデルと組織体制と言える。ビジネスモデルはBtoBでよく用いられるSaaSを「Fanicon」に転用し、レベニューシェア型契約のためリスクフリーで始められると提案するビジネス開発チームと顧客に寄り添いコミュニティの目的や必要な機能の取捨選択などをサポートするカスタマーサポートチームが協働する体制になっている。代表の平良氏は、GoogleでAdwordsの中小企業向け営業責任者を務めたときに、クライアントに効果を返すことに尽力することで、Adwordsの売上も連動して伸びていくと学んだ経験により、「ファンコミュニティが盛り上がっていること」をKPIにして、ファンコミュニティが盛り上がれば、ファンもお客さんも喜び、結果として収益も上がるというモデルをで取り組んでいる。わずか2年半で1,700以上のコミュニティ開設に至った成長性の源泉にはこうした顧客志向のKPIがあったからこそだ。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。