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【株式会社ユーザベース】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.3.29

経済情報プラットフォームといえばこの企業!「経済情報で、世界をかえる」というミッションの実現のために、画期的な経営戦略を打つ株式会社ユーザベースはどのような会社なのか?

リサーチ企業概要

株式会社ユーザベースTwitterFacebook
・設立:2008年4月1日
・代表者:代表取締役社長(共同経営者 )稲垣裕介 / 梅田優祐
・社員数:181人(単独)704人(連結)※2020年12月現在
・所在地:東京都港区六本木7-7-7 TRI-SEVEN ROPPONGI 13F
・代表的なサービス名:経済情報プラットフォーム「SPEEDA」、経済ニュー
 スメディア「NewsPicks」
・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(証券コード3966)
 *2016年10月21日上場

経営者・創業者

<共同創業者/現代表取締役Co-CEO> 稲垣裕介(いながき ゆうすけ)
愛知県出身。1981年生まれ。埼玉大学工学部電気電子システム工学科卒業後、アビームコンサルティング入社。テクノロジーインテグレーション事業部でプロジェクト責任者として全社システム戦略の立案、構築などに携わる。その経験を経て2008年、新野良介氏、梅田優祐氏とともにユーザベース設立に参画し、技術部門を中心に業務統括。現在は同社の代表取締役社長

<共同創業者/現経営顧問>新野良介(にいの りょうすけ)
1977年、群馬県生まれ。2002年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、三井物産に入社。生活産業分野において事業投資部隊に所属し、国内中間流通戦略の立案、事業投資の実行、企業再建に携わる。2007年にUBS証券に入社。投資銀行本部にて消費財・リテールセクターを担当し、企業の財務戦略アドバイ ザー業務に携わる。2008年にユーザベースを設立し、代表取締役に就任

<共同創業者/現非常勤取締役>梅田優祐(うめだゆうすけ)
1981年、アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。2004年に横浜国立大学経営学部を卒業後、コーポレイトディレクションに入社。製造業・商社を中心とした 全社成長戦略や再生戦略の立案・実行支援、食品メーカーなどのBPRを中心に携わる。2007年にUBS証券に入社。投資銀行本部にて、事業会社の財務戦 略の立案、資金調達支援、自己勘定投資に携わる。2008年にユーザベースを設立し、代表取締役に就任。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:経済情報で、世界を変える
バリュー:7つのルール
自由主義で行こう、創造性がなければ意味がない、ユーザーの理想から始める、スピードで驚かす、迷ったら挑戦する道を選ぶ、渦中の友を助ける、異能は才能

組織体制

■代表取締役Co-CEO 佐久間 衡(さくま たいら)
長野県出身。USB証券投資銀行(M&Aや資金調達などの財務戦略アドバイザリー業務に従事)を経て、2013年から4年間、株式会社ユーザベース日本事業統括執行役員としてSPEEDA日本事業を担当し、2020年から現職。ポーカーフェイスだが誰よりも熱い。偏愛しているものはマンガと数学とSaaS。好きな食べ物は火鍋。

■執行役員CPO/CAO 松井 しのぶ
神奈川県出身。公認会計士。国内大手監査法人、PwC税理士法人を経て、トルコで4年半過ごしたのちユーザベースに入社。タイのバンコクで約1年半リモートマネジメントを経験。ワーキングマザー第1号

市場・マーケット

・SaaS市場規模
2019年度:約6,000億円
国内SaaS市場は年平均成長率約13%の勢いで急成長しており、2024年には約1兆1,200億円へと拡大する見通し。特に2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けてテレワークが進むなど企業における働き方が大きく変化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環としてSaaSが注目。
SaaS業界レポート2020

・BtoCサブスクリプション(月額定額制)サービス市場規模
2019年度:約6,800億(前年度比15.2%増)
サブスクリプションサービス国内市場規模(7市場計、食品・化粧品類の定期宅配サービス分野含む)はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで、6,835億2,900万円であった。2020年度は前年度比15.2%増の7,873億円を予測する。また、5年後には市場規模が支払額ベースで1兆211億円にのぼると予測している。
矢野経済研究所 2020年4月発表

会社・サービスの特徴

世界中で愛される経済情報インフラをつくるために、主に下記2つのサービスを展開。

・経済情報プラットフォーム「SPEEDA」は専属アナリストによる560業界のオリジナルレポートを収録しており、5分で業界の概要・市場環境・競争環境を理解が可能。世界800万社以上の企業データを収録しており、3,000以上の業界レポート、最新ビジネスを解説する90以上のトレンドレポート、190万件のM&A情報、10万系統以上の統計、2,000媒体以上のニュースなど、業界分析や企業調査に必要な多様なビジネス情報を収録

・経済ニュースメディア「NewsPicks」はウォール・ストリート・ジャーナルやダイヤモンドオンライン、ニューヨークタイムズなどの90以上ものメディアからニュースを厳選して配信。月額1,500円で「編集部オリジナルコンテンツ」とニューヨークタイムズやハーバードビジネスレビュー等の翻訳記事などの「有料経済メディア」の記事を閲覧可能。専門のクリエイティブ・チームがスライド型記事や動画の制作を行い、独自のUI設計。300万人以上のビジネスパーソンが利用し、著名人のコメントは各記事の解説機能になっている。2017年4月1日から月額5,000円の「NewsPicksアカデミア」を展開。リーダーの教養をコンセプトとした、書籍やイベントや講義などを通じて、新しい学びと出会いの場を提供。

ビジネスモデル

BtoBのSaaS事業である「SPEEDA」とBtoCのメディア事業が主。

・「SPEEDA」の契約単位はID。「SPEEDA」の主な収益源は、利用者から受領する「SPEEDA」の契約ID数に応じた月額定額利用料金。この他、オプション機能の契約によって追加で発生する月額のオプション利用料金、他社の提供する企業のクレジットレポート(企業の信用情報に関するレポート)・業界レポートの購入に応じて課金されるレポート料金も「SPEEDA」の収入源となる。

・「NewsPicks」の収入源は、有料課金ユーザーから受領する月額利用料、「NewsPicks」上に掲載する広告に関して広告主から得る広告収入、「NewsPicks」上に掲載する採用情報に関して募集企業から得る採用記事に関する報酬、「NewsPicks」を活用した組織活性化・人材育成といった課題解決ソリューションの提供(NewsPicks for Business)によりクライアントから得る報酬など。

代表的な競合

スマートニュース株式会社(SmartNews
朝1分で世界のニュースをチェック

競合優位性

経済情報特化。ニュース配信だけではなく、経済情報プラットフォームSPEEDAの運営等、有益な情報源としての地位を確立している。

採用関連

中途採用:テストエンジニア、データエンジニア、SRE、サーバサイドエンジニア、WEBエンジニア、動画クリエイター、BXデザイナー、編集者、記事執筆、コンテンツマーケエキスパート、PRアシスタント、イベントマーケティング、マーケティングマネージャー、、オンラインマーケティング、コンテンツキュレーター、広報/PRマネージャー、オフラインイベント/プロジェクトマネージャー

出資・株主

<主要株主>
新野良介、梅田優祐、稲垣裕介 、日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社、株式会社東京放送ホールディングス、SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT、THE CHASE MANHATTAN. BANK. N.A. LONDON SPECIAL ACCOUNT No.1、資産管理サービス信託銀行株式会社、J.P. MORGAN BANK LUXEMBOURG S.A. 385576

<資金調達>
2009年8月 GMO Venture Partners、マネックス証券、リヴァンプ、ジャ
      フコから3000万円の資金調達を実施
2012年10月 グロービス・キャピタル・パートナーズを筆頭にGMO
      VenturePartnersから2億円強を調達。
2014年8月 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社をリードインベスター
      として、YJキャピタル株式会社、株式会社講談社、株式会社グロ
      ービズ・キャピタル・パートナーズ、SMBC ベンチチャーキャピ
      タル株式会社、三菱菱 UFJ キャピタル株式会社、株式会社新⽣
      銀⾏、GMO  VenturePartners 株式会社、マネックスベンチャ
      ー
ズ株式会社を引受先として第三者割当増資により総額4.7億円
      を調達
2019年12月 株式会社東京放送ホールディングスを引受先として第三者割当
      増資により約2億円を調達
2020年4月 三菱地所を引受先として第三者割当増資により約10億円を調達
2121年7月 海外募集による増資で51億円を調達

勝手にキャッチコピー

世界の企業データベースがここに集結

BtoB・BtoCのあらゆるシーンでビジネスパーソンの意思決定を支えるサービスを開発・提供している。

勝手にペルソナ

愛知県在住・商社営業・35歳・映画よりもニュースが好き

最近はネットで情報収集することが増えてきた。だけど無料の情報はどこが情報源なのか記載もなく、どうも信用ができない。その点NewsPicksは誰がコメントしているのか実名要素もあるため、専門家の意見も非常にためになり面白い。YouTubeでの動画コンテンツにも力を入れているようなので今後も、どんな展開をしていくのかますます楽しみだ。

株式会社ユーザベースを勝手に広報!

株式会社ユーザベースさんを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください。

・社名は、ユーザー視点を意味する「USER」と、経済情報のインフラを意味する「BASE」を混ぜ合わせた造語。
・「経済情報で、世界をかえる」、このミッション実現のためには海外進出は必須で、ニューヨークや上海、香港、シンガポール、スリランカに事務所を構えるなど、年々広がりつつある。 

勝手に広報ポイント①
数分で競合分析を可能にする経済情報プラットフォーム「SPEEDA」

データに基づいた仮説を検証するプロセスを効率化することが市場参入機会を逃さない手段の一つ。だけど、このデータ収集や分析に時間がかかってしまい、経済的損失を出すことが多い。そうした悩みを解決してくれるのが、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」だ。「専属アナリストによる560業界のオリジナルレポート」、「世界800万社以上の企業データ」、「有料メディアや専門誌も含む2000媒体のニュース」など、定量的なデータを瞬時に取得できる環境を持てることができるため、自社で情報プラットフォームを持っていない企業のニーズに応えられることが「SPEEDA」の強みであると言える。

勝手に広報ポイント②
自由主義な働き方で、「掛け合わせ」で作る競合障壁

「SPEEDA」の市場における特異性はデータの量だけなく、優れたシステムに、優れた人の手でつくられたコンテンツを「掛け合わす」ことが「SPEEDA」が作った競合障壁だ。「テクノロジー×コンテンツ」、「エンジニア×アナリスト」など、独自の掛け合わせこそが「SPEEDA」の市場における特異性を形作っている。それに加えて、メンバーの多様性を維持する自由な働き方が認められた環境があることが、「SPEEDA」を形作ったもう一つの市場における特異性と言える。社員全員が共有している価値観「7つのルール」において、“自由主義で行こう”という理念が重要な位置を占めている。掛け合わせの競合障壁を作るという発想と、その発想を実現するための環境が整っていることこそが、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」の市場における特異性であると言える。

勝手に広報ポイント③ 
「NewsPicks」にバナー広告がない理由

ウォール・ストリート・ジャーナルやダイヤモンドオンライン、ニューヨークタイムズなどの90以上ものメディアから「NewsPicks」は掲載情報を読みやすく提供するために独自のUX設計を行なっている。特徴の一つとしてはバナー広告がなく、ブランド広告、ネイティブ広告を展開しており、コンテンツのUIにフォーカスされていること。ユーザー体験の中で「脈絡のない広告」は掲載しない方針を貫いており、良質なコンテンツに出会えるプラットフォームであることに存在意義がある。「Newspicks」にはクリエイティブ・チームがあり、コンテンツのUIに力を入れることができているため、ユーザーに想定した記事を読ませるエクスペリエンスビジネスが成り立っている。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。