COLUMN

TOP > コラム TOP > 企業リサーチ > 【株式会社Sun Asterisk】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
企業リサーチ

【株式会社Sun Asterisk】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.4.27

スタートアップ企業を支援するサービス提供をしている株式会社Sun Asteriskさん。現在東南アジアの価値とIT市場の規模が年々上昇する中、異色の経歴を持つ創業者と東南アジアを拠点とする1,500人超えのエンジニア軍団が提供するサービスとは?

リサーチ企業概要

株式会社Sun Asterisk(TwitterFacebook)
・設立:2013年3月
・代表者:代表取締役CEO 小林 泰平(こばやしたいへい)
・社員数:約1,500名(グループ全体)
・所在地:東京都千代田区神田紺屋町15番地グランファースト神田紺屋町9F
・代表的なサービス:クリエイティブ&エンジニアリングサービス、タレント
 プラットフォーム
・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(証券コード:4053)
 *2020年7月31日上場

経営者・創業者

<共同創業者/代表取締役CEO> 小林 泰平
1983年生まれ、東京都出身。早稲田実業高校中退後、ホームレスをしながらバンド活動を経て新宿のクラブに勤務。その後、ITエンジニアになりソフトウェア開発会社に就職。ソーシャルアプリの開発プロジェクトにて中国、ベトナムのエンジニアとのグローバル開発を経験。
アジアの若い才能が、”Awesome!”が溢れる未来を作って行くと確信し、2012年7月よりFramgia(現:
Sun Asterisk)立ち上げの為ベトナムに移住。Group COOとして従事。2017年12月より同社の代表に就任。

<共同創業者/取締役> 平井誠人(ひらい まこと)
2000年上智大学大学院理工学研究科修了後、三菱商事株式会社に入社。情報産業グループにて、宇宙衛星の新規ビジネスを担当。株式会社インテリジェンス(現パーソル)にて、グループ会社の設立やマーケティング・経営企画等を担当後、株式会社アトラエを創業し、取締役就任。2012年Framgiaを設立しグループCEO経て、2017年12月より現職。

<共同創業者/執行役員兼産学連携責任者>
藤本 一成(ふじもと かずなり)
1975年生まれ、東京都出身。2000年上智大学経済学部経営学科卒業後、安田火災海上保険株式会社(現:損害保険ジャパン日本興亜株式会社)に入社。外資系ソフトウェアベンダー、IT広告代理店を経て、中古車買い取り輸出の株式会社ランクスを創設。2010年ベトナムのハノイに移住後、ベトナムのIT企業社長就任。その後2012年にFramgiaを共同設立し、同ベトナム法人であるフランジア・ベトナム(Framgia Vietnam CO.,LTD)の代表取締役社長となり、現在に至る。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:本気で課題に挑む人たちと、事業を通して社会にポジティブな
      アップデートを仕掛けていくこと
ビジョン:誰もが価値創造に夢中になれる世界

組織体制

■取締役 梅田琢也(うめだ たくや)
ニューヨーク市立大バルーク校金融・投資学部卒業後、ニューヨークの投資銀行にて証券ブロガー、国内で自己勘定ディーラーを経て、スタートアップ企業にCFOとして従事。2018年4月にSun Asteriskに参画しStartup Studio Manager、執行役員を経て取締役に就任。事業推進全般を管掌。

■取締役 服部祐輔(はっとり ゆうすけ)
名古屋大学大学院 経済学研究科 産業経営システム専攻 修了。1998年、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。人材紹介事業の立ち上げ、BPRプロジェクト推進、新規事業開発、国内外のM&A等を経験後、経営戦略本部長、海外事業担当の執行役員として海外の事業推進を担当。2013年、Framgiaの経営に参画。現在は、取締役としてグループ全体の経営管理を行うとともに、自らもコンサルタントとして重要プロジェクトを指揮。

■社外取締役 (監査等委員) 浅野 弘揮(あさの ひろき)
グリーンフィールドキャピタル(株)代表取締役。1998年に東京三菱銀行入行後、ソニー、日本みらいキャピタル、フィデリティ投信(株)においてテクノロジー・ヘルスケア業界の投資分析業務に従事後、コロプラでのベンチャー投資を経て独立。2019年4月より同社の社外取締役(監査等委員)に就任。

市場・マーケット

国民民間IT市場規模
2019年度:12兆8,900億円(前年度比0.3%増)
2020年度:12兆9,000億円(前年度比0.1%増)
2021年度: 2兆3,500億円(同4.3%減)
2022年度:12兆4,000億円(同0.4%増)と予測。
2021年度は、新型コロナウイルスの影響による業績不振の影響を受ける形で企業のIT投資が縮小傾向になると見込まれる。2022年度以降は、世界経済が立ち直り始めることなどを背景に、「5Gの本格普及」「働き方改革の推進」「AI/IoTなどの普及」等から、市場は緩やかながらも成長していく見通し。
矢野経済研究所より

会社・サービスの特徴

クライアントのDX(デジタルトランスフォーメーション)サポートや新規事業開発の支援を行う。テック・デザイン・ビジネスの専門チームによる事業を共創していく新規事業・プロダクト開発支援を行う「クリエイティブ&エンジニアリング」と、各フェーズに必要な人材の採用支援や育成、採用戦略立案からPDCAを回す包括的な採用活動のエグゼキューション支援する「タレントプラットフォーム」という2つのサービスラインで実行し、さらに各サービスラインの中で顧客の課題やニーズに合わせたサービスを提供している。

ビジネスモデル

3ヶ月以上継続する準委任契約であるストック型中心の収益モデルで安定的な収益性を実現(ストック型顧客数75社、収益の約8割を担う)。また、エンタープライズ企業の増加及びプロジェクト数の増加にともない顧客単価は上昇傾向(2020年12月第1四半期実績より、月額平均顧客単価345万円)。ベトナムで展開しているエンジニア育成に関して、未経験エンジニア向け教育の生徒数は1,095人(2018-19年生徒数)となり、ASEAN諸国の提携大学は6校となった。

代表的な競合

・GAOGAO PTE. LTD.(スタートアップ・スタジオ GAOGAO
東南アジア発のスタートアップ・スタジオ「GAOGAO ・ガオガオ」

競合優位性

・新規事業・プロダクト開発をワンストップ且つ1,500+規模で提供できる
 体制

・300越えのプロダクト開発実績からくる価値創造型の豊富な知見
東南アジアに強い基盤を保持

採用関連

<新卒採用>
デザイナー、エンジニア、ITコンサルタント

<中途採用>
バックエンドエンジニア、ビジネスプロデューサー、モバイルアプリエンジニア、フロントエンドエンジニア、UXスペシャリスト、プロジェクトマネージャー、UI/UXデザイナー、ブリッジSE、グローバルPM、ITコンサルタント、PMO(Hanoi)、助っ人CTO、キャリアアドバイザー/リクルーティングアドバイザー

出資・株主

<主要株主>
平井誠人(持ち株比率38.14%)、服部祐輔(持ち株比率22.09%)、藤本一成(持ち株比率14.48%)、小林泰平(持ち株比率8.55%)

<資金調達>
2019年12月 農林中央金庫を引受先とする第三者割当増資による約10億円の
      資金調達を実施。
2020年3月 新規投資家を引受先とする第三者割当増資および金融機関から
      のデットファイナンスを合わせ、10億円の資金調達を実施。

勝手にキャッチコピー

エンジニア育成でスタートアップ支援

東南アジアでエンジニアの育成をしながらも、東南アジアに6つの開発拠点をおき、海外人材のエンジニアも確保。そうした人材を活用しながら、スタートアップ企業や新規事業のデジタルトランスフォーメーションや新規事業開発の支援を行っている。

勝手にペルソナ

ベトナム在住・22歳・大学生・日本のアニメが好き

大学ではIT選抜コースを専攻。大好きなアニメを制作している日本語も学ぶことができるから通い始めた。そして、最近はじめたSNS「Viblo」で、他のエンジニアからノウハウも学ぶことができるようになった。もっといろんな知識を吸収して、日本で早く働いてみたい。

株式会社Sun Asteriskを勝手に広報!

株式会社Sun Asteriskを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

・代表の小林氏に関して、高校中退、ホームレスから社長という経歴もさることながら、コロナ禍である2020年3月に資金調達を実施し、7月に上場という思い切りの良さがある。小林氏はインタビューで「日本でいう東大や京大の情報学部の超優秀な学生が、5年間かけて日本語を覚えて日本で働きたいといっている状況なんて、今しかない。(事業のアクセルを踏む)ラストチャンスなんです」と述べている。
https://www.businessinsider.jp/post-217676

・ JobFairによる海外のIT人材採用支援
日本国内で活躍できるIT人材をASEAN諸国(ベトナム・インドネシア・マレーシア)を中心に、産学連携で育成・輩出。外務省のODAとして始まったHEDSPIプロジェクトの公式採用イベントの「JobFair」を通して、日本企業とのマッチングを支援している。

勝手に広報ポイント①
創業者の経歴とスタートアップ起業の支援サービス。

高校中退・元ホームレスという異色の経歴を持つ実業家。ベトナムのエンジニアとのグローバル開発を経験したことにより、可能性を見出しベトナムに移住し、同社の前身であるフランジアを立ち上げ、アジアから新しいサービスを作って提供していこう考えていた。その後、手伝っていた会社がどんどんIPOを実現していったのをきっかけに、IPOをしていく会社のサービス開発の経験やノウハウが自分たちの資産だと考えて、自分たちで新しいことをやらなくても新しいことをやろうと思っている人たちを支援する側に回ったことで現在の事業スタイルが確立。

勝手に広報ポイント②
1,500人でのエンジニア体制の理由と東南アジアを選んだ訳。

開発拠点がベトナムをはじめ、東南アジアに6つあり、2019年時点ではエンジニアが約1,300名、日本の拠点には子会社も含めて約200名いて、合わせて1,500名ほどの従業員が属している。それは、代表の小林氏が東南アジアのエンジニア人材の可能性を感じて2012年に仕事をやめてベトナムへ飛び、そこで同社 の前身となるFramgiaを立ち上げたことが始まり。実際にベトナムでビジネスを展開した経験があるからこそ、その国の文化や社会のニーズに応える視座がある。そうした経歴をもつ代表が組織を牽引していることが、事業や組織体制の要。

【勝手に広報ポイント③】
未来のエンジニアを育成とエンジニア同士のコミュニティの形成。

ベトナムで展開しているエンジニア育成では、未経験エンジニア向け教育を行う生徒数は1,095人(2018-19年生徒数)となり、ASEAN諸国の提携大学は6校を更新。同社で日本語のできる先生や日本語でITを教えられる先生を20~30人ほど抱えて、国内外合わせて年間約2,000名の生徒を育成している。ベトナム現地の大学と提携しており、大学にIT選抜コースを開設して、5年かけて高度IT人材でかつ日本語を喋ることができる人材を育成。主に育成・輩出を行っている国はベトナム・インドネシア・マレーシアが中心。外務省のODAとして始まった公式採用イベント「JobFair」を通して、日本企業とのマッチングを支援している。また、エンジニア同士がコミュニケーションを取る場所がオンライン上になかったことをきっかけに「Viblo」というエンジニアのためのプラットフォームを作成。ベトナムの登録エンジニア数は2万5,000人、閲覧するUU(ユニークユーザー)数は約20万。こういった開発者コミュニティを形成していることから、同社のベトナムでの採用力は上昇傾向にあり、1カ月に1,000人のエンジニア志望の履歴書が届く。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。