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企業リサーチ

【株式会社I-ne】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.10.13

AIと専門集団、オンとオフがつながるビューティーテックカンパニーの株式会社I-neさん。独自販売モデルを築き、ファブレス経営で爆速スピードの商品展開を実現する。

リサーチ企業概要

株式会社I-ne(アイエヌイー)(Facebookwantedly)
・設立:2007年3月
・代表者:代表取締役社長 大西 洋平(おおにし ようへい)
・社員数:264名(2021年3月)
・所在地: 大阪府大阪市北区中之島6-1-21 
・代表的なサービス:
・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(証券コード:4933)
      *上場日:2020年9月25日上場
      (株)I-ne【4933】:詳細情報 – Yahoo!ファイナンス

経営者・創業者・役員

<創業者/代表取締役社長>大西 洋平
1982年生まれ、兵庫県出身。2005年立命館大学在学中に個人事業主としてY.B.Oを設立。2007年3月株式会社I-ne設立。2020年9月には東証マザーズに上場を果たしている。

■社外取締役(独立役員)足立 光(あだち ひかる)
1968年、米国テキサス州生まれ。P&Gジャパン(株)、シュワルツコフヘンケル(株)代表取締役社長・会長、(株)ワールド 執行役員 国際本部長等を経て、2015年から日本マクドナルド(株)にて上級執行役員・マーケティング本部長としてV字回復を牽引し、2018年6月に退任。2018年9月より現職。(株)ローランド・ベルガーのエグゼクティブ アドバイザー、スマートニュース(株)のマーケティング アドバイザーも兼任。オンラインサロン「無双塾」主催。
DIGIDAY[日本版]

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:Chain of Happiness
     ~商品を通じて、世界中を幸せにする。 ~
バリュー:
Respect
感謝・謙虚・利他のマインドを忘れず、最高のチームで、最高の仕事をしよう。
Commit
困難を楽しみながら乗り越え、成果が出るまで必ずやりきる カオスプレーヤーであれ。
Innovate
イノベーションに終わりはない。常識にとらわれず、アイデアを出し続けよう。

組織体制

経営管理本部、マーケティング本部、ブランディング本部、販売本部の4事業部

市場・マーケット

スキンケア市場規模
現在のスキンケア市場の規模は1,840億ドル相当に上っている。化粧品・日用品業界は外出制限などの影響を受けたものの、世界のスタートアップの資金調達額は増加。美容とITを掛け合わせたビューティーテック関連企業の勢いにも注目。
日本経済新聞 

会社・サービスの特徴

自社ブランドの運営、商品企画、卸売・小売、販売広告戦略、流通までを一手に行い、グローバルに商品を提供する企業で、ヘアケア製品、美容家電、化粧品、健康食品のブランド及び商品の販売開発を行う。生産機能を外部企業に委託するファブレスメーカーとして国内外にオンライン・オフラインの販売チャネルを構築している。現在は、ボタニカルシャンプー「BOTANIST」や美容家電ブランド「SALONIA」、クレイヘアケアブランド「DROAS」、コスメライン「CAROME」をはじめとして18のブランドを展開している。

ビジネスモデル

ネットで流行らせたものを店頭で売る独自のビジネスモデルを展開

代表的な競合

DINETTE株式会社(PHOEBE BEAUTY UP
D2Cの特性を生かしたプロモーションと開発サイクルを実践。

競合優位性

・最先端のトレンドを分析している
・世界観を売りにしたマーケティング戦略
・スピードを実現する体制

最近の主なニュース

■2021年8月 【9月3日発売】新スキンケアブランド「Salanaru(サラナ
       ル)」誕生3段階に変化する体感クレンジングジェルで、
       こすらず速落ちまっさら肌へ 

■2021年5月 I-ne 中国市場で初の店舗(オフライン)展開  
■2021年4月 【巣ごもり需要】高価格帯シャンプーが人気BOTANISTは
       昨年対比195%の売上金額を記録 

出資・株主

<主要株主>
YBO株式会社、大西洋平、日本カストディ銀行(信託口)

勝手にキャッチコピー

AIと専門集団、オンとオフがつながるビューティックカンパニー

AI、IoTなど、様々なテクノロジーを駆使しながら、商品を通じて世界を幸せにするためにアジアを代表するビューティーテックカンパニーを目指す同社。世の中のトレンドを素早くキャッチし、ファブレス経営によってスピード感ある開発を実行し商品を生み出している。

勝手にペルソナ

兵庫県在住・32歳・営業・ダイエット

いつも同じシャンプーを使っていたけど、最近インスタグラムで見たシャンプーが気になってしょうがない。何か独特の世界観もあって、髪の毛にも良さそうだし、一度使ってみようかな。確か駅前のショップで見かけた気がする。早速仕事帰りに買いに行ってみよう!

株式会社I-neを勝手に広報!

株式会社I-neを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

2019年にマクドナルドやローランドベルガーで実績を残した足立光氏を社外取締役に招いてマーケティング部門を強化している。

勝手に広報ポイント①
EC×ブログPRで起業した創業者がオンライン・オフラインを巧みに活用した独自販売モデル

大学在学中にモバイル通販市場とブログメディアの拡大に着目し、個人事業主としてアパレル通販のY.B.Oを設立し、EC×ブログPRを強みとした事業をスタートした大西氏。その後、美容のモバイル通販にシフトチェンジし、次々に新規事業を考案する中で、ネットで流行らせたものを店頭で売るという独自のビジネスモデルを確立していった。つまりオンラインで消費者の反応を見極めて、評判の高い商品をオフラインの小売店に卸すというOMOの展開だ。こうして、2007年3月に設立した株式会社I-neは国内外にオンライン・オフラインの販売チャネルを構築した。植物と共に生きることが本質的な豊かさに繋がると考え、成分や効能を探求し続けたシャンプーであるBOTANISTは2015年の発売以来1,400円と高値だが総額販売1億個を超えるヒットを実現できたのも、ネット発で流行らせた結果、見事オフライン進出を果たした事例だ。同社には化粧品開発・販売の経験者はほぼ皆無という状況でのスタートで、そこで取った戦略が既存メーカーとは異なるライフスタイルブランドとしての展開だった。まずはネット通販を軸に商品販売展開を考え、楽天市場でのランキング露出、そこで継続してランクインさせることで認知拡大させて、バイヤーにもインパクトを与えていった。また、広告販促費は大手の1/10以下しかなかったためFacebook、Twitter、キュレーションメディアなど、他社があまりしていないところに出稿。そうした取り組みにより実店舗展開も実現し、ヒット商品が生まれたのだ。
週刊粧業オンライン 2021年12月期第1四半期決算短信説明資料impresimpress

勝手に広報ポイント②
世界239カ国からトレンド収集するAI予測システムと専門チームによる企画開発力

ヒット商品を生み出すための新たなツールとして、最先端AIシステムとしてインサイトスコープ「KIYOKO(キヨコ)」を独自開発。世界239ヵ国のニュースサイトや口コミサイト、SNSといった約2,000万件を超えるあらゆる媒体から収集したビッグデータを解析して、消費者の潜在的ニーズをよみとるものだ。同システムは、男女別や世代別、地域別といったセグメントはもちろんのこと、対象となるキーワードがどのような単語と一緒に使用されているのか、どのような感情で使用されているのかという細部まで分析することが可能だ。そこで生まれたのが「ドロアス」。泥というワードが長い間旬のワードとして残っていたことから飽きられないと予測して開発されたものだ。ただし、AIシステムに引っかからないトレンドを生み取るのが、トレンドハンティングチームと呼ばれるグループで、世界中のあらゆる情報をキャッチアップすることに長けているメンバーを社内で選出し、自社の商品開発につなげている。
| AMP[アンプ] – ビジネスインスピレーションメディアTBSテレビHP

勝手に広報ポイント③
国内外での急成長を支える企画から流通まで約6ヶ月という爆速スピードを実現するファブレス経営

同社は生産機能を外部企業に委託するファブレスメーカーとして運営し、企画や開発に資源を集中させている。そうしたファブレス経営を支えているのは、世界中のOEMと強いパートナーシップを持っているからだ。常に新たな出会いを求め、日々開拓を続けており、OEMネットワークは世界で150社以上にものぼる。様々なカテゴリにおいてトレンドを逃さないスピード感、高い品質、膨大な数の企画を同時進行で開発可能としながらも、企画から開発まで通常2~3年かかるところ6ヶ月というスピードを実現している。高い競争力を武器に、2020年にはコロナ過で上場を果たし、2021年には中国市場へ初の店舗を展開し、アジアを中心に13カ国以上に拡大している。2021年12月期第1四半期を見ても、売上71.9億円、営業利益9.5億円と過去最高を更新し、主力ブランドの「BOTANIST」「SALONIA(サロニア)」も1年で約1.5倍の58.2億円の売上で大幅成長している。
HPプレスリリースCAPITAL EYE 2020年12月期_決算説明資料

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。