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企業リサーチ

【Wovn Technologies株式会社】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.6.14

「世界中のWebサイトを多言語化して、すべての人がインターネットを楽しめる世界を作る。」をビジョンに掲げるWovn Technologies株式会社さん。趣味で行っていた翻訳プログラムをビジネスとして確立させる代表の実行力。また、どのようなメンバーがはたらいているのか?

リサーチ企業概要

Wovn Technologies株式会社(Facebookwantedly)
・設立:2014年3月5日
・代表者:代表取締役社長 CEO  林 鷹治(はやし たかはる)
・社員数:140名
・所在地:東京都港区三田4丁目1番27号FBR三田ビル8F
・代表的なサービス:Web多言語化ソリューション
          「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」
・株式上場:未上場
      Wovn Technologies株式会社 – INITIAL

経営者・創業者

<創業者/代表取締役CEO>林  鷹治
1985年生まれ。北海道出身。札幌大学在学中に独学でプログラミングを習得。開発会社で車載機の開発に従事した後、モバイルオンラインゲームを提供するgumiでソーシャルゲームの開発、ショッピングモールのストアーズ・ドット・ジェーピーでユーザー獲得を担当するエンジニアのグロースハッカーに携わる。2014年3月、ミニマル・テクノロジーズ(後のWovn Technologies株式会社)を設立。代表取締役に就任。

■取締役副社長 COO 上森 久之(うえもり ひさゆき)
デロイト・トーマツにて、新規事業/オープンイノベーションのコンサルティング、会計監査、M&A関連業務などに従事。公認会計士登録。2016年、COOに就任。2019年、取締役副社長に就任。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:世界中の人が、すべてのデータに、母国語でアクセスできるよう
      にする
ビジョン:Localize the Internet 世界中のWebサイトを多言語化して、 す
     べての人がインターネットを楽しめる世界を作る。
バリュー:バイタルワーク、一歩やりきる、チームに貢献する

組織体制

アメリカ、中国、フランスなど、約 25 カ国からメンバーが集まり従業員の4割が外国人。Ruby Biz グランプリ受賞経験や特許技術など、開発メンバーが揃う。エンジニア以外も、コンサルティングファーム、投資銀行、監査法人等の出身者など様々なバックグラウンドのメンバーが活躍している。

市場・マーケット

・インバウンド市場規模(訪日外国人)
2019年度:約3,188万人
2020年度:411万人
観光庁が発表した2019年の訪日外国人旅行消費額(速報・推計)は、前年比6.5%増の4兆8,113億円。新型コロナの影響で、2020年は1998年頃の水準戻り、一気に減少。
JTB総合研究所 観光産業ニュース

・翻訳市場規模
年々拡大しており、年間2,000億円〜3,000億円。この業界の特徴として、中小の会社が2,000社で、単純計算すると1社あたり1億円程度の売り上げを上げている。現在世界の翻訳市場は4.3兆円程度だと言われ、年率5%強の成長率で伸びている。
訪日ラボ 

会社・サービスの特徴

多言語化サービス「WOVN.io」の開発・運営をおこなう。「WOVN.io」は、Webサイト・アプリを様々な言語に多言語化できるソリューションで、既存のWebサイト・アプリに後付けすることができて、多言語化に必要なシステム開発・多言語サイト運用にかかる、不要なコストの圧縮・人的リソースの削減・導入期間の短縮を実現してくれる。

ビジネスモデル

1年単位で契約するSaaSモデル。クライアント毎に料金は異なる。
https://wovn.io/ja/pricing/

代表的な競合

株式会社翻訳センター 
1986年の設立以来、外国語ビジネスの総合サプライヤーとして、言葉に関する専門性の高いサービスを提供。

競合優位性

・既存のWebサイトやアプリに後付けすることで導入ができるため、開発コストの削減や導入期間の短縮を可能。
・世界中の15,000を超えるサイトに選択されている実績。
・全国各地の地方銀行を始めとする多くの企業と業務提携を締結。
・国際特許を取得した技術力(動的サイトの多言語化)
・EC、メディア、SaaSなど、ジャンルを問わず導入可能

最近の主なニュース

■2021年2月 ヤプリ、海外展開を見据え WOVN.io で製品紹介サイトを
       英語化

■2020年10月 DX 推進をする Sun* と連携。新規事業開発・サービス開
       発から多言語対応をワンストップで提供 

■2019年5月 WOVN.ioとJRnetsが提携し、JR東日本グループの多言語化
       を加速。インバウンドや在留外国人の利便性を向上

出資・株主

<主要株主>
Eight Roads Ventures Japan / Bonds Investment Group株式会社 / 株式会社OKBキャピタル / 近鉄ベンチャーパートナーズ株式会社 / NTTファイナンス株式会社など

<資金調達>
2019年6月 Eight Roads Ventures Japan・NTTファイナンス株式会社・オ
      プトベンチャーズ等を引受先とする第三者割当増資と、銀行
      等からの融資を併せ、総額約14億円の資金調達を実施。

勝手にキャッチコピー

世界中のサイトをビジネスレベルで翻訳

動的サイトの未翻訳箇所を自動検出する特許技術を持つ同社。国際特許も取得し世界中の15,000サイトを超えるサイトから選択されている。既存のサイトに後付けすることによって翻訳が可能となるから、翻訳することでのコストや期間を抑えて導入することが可能だ。

勝手にペルソナ

北海道在住・33歳・メーカー勤務・海外旅行

海外旅行が好きだけど、英語は会話レベルしかできない。そんな自分に海外向け対策で今あるホームページを海外対応可能なものに改善するように社長に言われた。無料で翻訳できるシステムを入れたものの、大事な商品が変な英語に翻訳されたりして困ってしまった。翻訳者に頼むしかないのかな。

Wovn Technologies株式会社を勝手に広報!

Wovn Technologies株式会社を、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

月間数億PVを超える大規模メディア、数万の商品ページを持つ大規模ECサイト、翻訳品質が問われる企業のコーポレート・IRサイトまで、国内外15,000サイトを超えるWebサイトを多言語化してきた実績を活かし、貴社専任のスペシャルチームが運用体制の設計構築から実行までを一貫して行う。

勝手に広報ポイント①
趣味から始まった1行スクリプトは、43言語・76のロケールを網羅する多言語化サービスに。

代表取締役CEOの林氏が昔ブログを翻訳するおもちゃのようなプログラムパーツをつくっていたことが創業のきっかけになっている。ブログに1行のスクリプトを入れるだけで、様々な国の言葉になるもの。当初は無料で提供していたが、企業から問い合わせが入ってくるようになり、それをビジネス化したのが今のサービス。Web サイト・アプリを最大43言語・76のロケールに多言語化する「WOVN.io」と「WOVN.app」を展開し、三菱UFG、SMBC、JAL、東京メトロ、東急電鉄など地方銀行やインフラ企業など大手企業が運営するサービス含め15,000サイト以上で利用実績を誇る。令和2年に法務省が公表した令和元年末の在留外国人数は、約293万強で、前年末に比べ20万人強の増加となり過去最高の結果となっており、コロナで一時的には低迷があるものの、今後も多くのサイトが多言語に対応していくことで、非常に高い成長率が期待される。
SankeiBiz経営ハッカー 出入国在留管理庁ホームページ 

勝手に広報ポイント②
海外SEOにも対応。米国特許も取得した変更箇所の自動検出技術を保有。

2020年11月に動的サイトの未翻訳箇所を自動検出する技術において、国内での特許取得に続き、米国での特許を取得している。現状の翻訳市場が中小企業が中心とする中で、参入企業が同じような技術的な優位性を持たない限りは、国際特許も国内特許も保有している同社のアドバンテージがかなり高い。また、SmartHRとの業務提携も実施し、5カ国語でクラウド人事労務ソフトSmartHRの従業員画面が利用できる翻訳機能を提供している。動的サイトに特化していくことで、この先翻訳を絡めて様々な業界に広がりを見せていく。

勝手に広報ポイント③
アメリカ、フランス、中国、ドイツ等、約20カ国の外国籍従業員が全体の40%在籍。

現在、従業員の約40%が外国籍で、アメリカ、フランス、中国、ドイツ等、約20カ国から集まっており、中途採用がメインで展開。国籍だけでなく、経験職種や業種も様々なバックグラウンドの方が働いている。また、2020年9月以降、採用強化し、半年で30名のメンバーがジョインし、現在の従業員数は約120名と急速に伸ばしている。それは2019年の14億円の資金調達によるものでもあり、企業の海外戦略を成功へと導く専任サポーターの強化、大規模サイト用の機能開発、人工知能AIによる翻訳の最適化の研究に資金が使われている。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。