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【株式会社マクアケ】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.5.2

メディア掲載数No.1会員数100万人突破!クラウドファンディングサービスMakuakeを運営する株式会社マクアケさん。上場時の時価総額326億から約4倍にまで成長。「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界」の実現のためにどのようなサービス展開をしているのか?

リサーチ企業概要

株式会社マクアケ(TwitterFacebook) 
・設立:2013年5月1日
・代表者:代表取締役社長 中山 亮太郎(なかやま りょうたろう)
・社員数:60人(2020年7月現在)
・所在地:東京都渋谷区渋谷2-16-1 Daiwa渋谷宮益坂ビル10F 
・代表的なサービス:アタラシイものや体験の応援購入サービス
          「Makuake」

・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(証券コード:4479)
      *上場日:2019年12月11日

経営者・創業者

<共同創業者/代表取締役社長> 中山 亮太郎
1982年生まれ、東京都出身。慶応義塾大学卒業。2006年、サイバーエージェントに入社後、社長アシスタントやメディア事業の立ち上げを経て、2010年からはベトナムにベンチャーキャピタリストして赴任し、現地のネット系スタートアップへの投資を実行。2013年、日本に帰国後、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(現・マクアケ)を設立し、代表取締役社長に就任。同年、クラウドファンディングサービス「Makuake」をリリース。

<共同創業者/取締役> 坊垣 佳奈(ぼうがき かな)
1983年兵庫県生まれ、茨城県出身。同志社大学(文学部心理学専攻)卒業後、2006年のサイバーエージェントへの新卒入社と同時に、株式会社サイバー・バズの立ち上げに携わる。2010年には同社の取締役に就任。その後、ゲーム事業子会社2社を経て、2013年5月、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの設立と同時に取締役就任。同年8月より、クラウドファンディングサイト『Makuake』のサービス開始。

<共同創業者/取締役> 木内文昭(きうち ふみあけ)
神奈川県出身。新卒でリクルートグループに入社以降、複数の新規事業創出に携わる。2009年にサイバーエージェントへ入社し、2013年5月のMakuake設立から現職。SONY「FES WATCH」プロジェクトを皮切りに大企業の新商品・新事業創出時のクラウドファンディング活用を推進。現在は企業の研究開発テーマから具体的な商品・事業を生み出す『Makuake Incubation Studio』事業責任者として、東証一部上場企業10数社での具体的なプロジェクトの立案実行支援に従事。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:世界をつなぎ、アタラシイを作る
ビジョン:生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり
     残るべきものが残る世界の実現

組織体制

■取締役 中山 豪(なかやま ごう)
1975年生まれ、東京大学卒業後、住友商事入社、その後株式会社サイバーエージェント入社、2003年に取締役就任、2006年に常務取締役就任、2020年には取締役兼専務執行役員(現任)、株式会社マクアケは2015年に取締役就任(現任)

■取締役 生内 洋平(いくない ようへい)
1979年生まれ、弘前大学理工学部卒業。大学在学中から通算7年のインディーズミュージシャン・デザイナー・エンジニアの3足のわらじ生活を経て独立創業。以後、国内外、大手・スタートアップ問わずプロダクトチームへの参加を経て株式会社Socketを創業、CTOとしてWEB接客ツールFlipdeskの立ち上げ〜グロースまでを指揮。2015年にKDDIグループSyn.HDに参加し、Supership株式会社CTO室での業務を経て、2017年にSupership株式会社を退社。2017年12月、株式会社マクアケ執行役員CTOに就任。

市場・マーケット

国内BtoC-EC市場規模
2019 年:19 兆 3,609 億円(前年比 7.65%増)。
EC 化率 6.76%(対前年比 0.54 ポイント増)※EC 化率は物販分野を対象。コロナ過により、今後も市場規模、EC化率共に加速すると思われる。
経済産業省 令和元年度報告書

新商品EC市場規模は2020年15兆円規模。その中でも新商品のオンラインデビュー市場は7,400億円、5年後には1兆円規模となる見込み。
同社決算説明資料

会社・サービスの特徴

世間に発表されていない斬新なサービスや商品、新規店舗の出店など、あらゆるサービスが世に出ることををサポートするクラウドファンディングサイト「Makuake」は、世の中をもっとよくするチャレンジが毎日続々と登場するアタラシイものや体験の「応援購入サービス」。その他のサービスとして、地方自治体が実行者としてプロジェクトを立ち上げ、インターネット上で不特定多数の人からプロジェクトへの寄附を募るMakuakeガバメント(ふるさと納税型クラウドファンディング)、企業の中にある研究開発技術や企画を製品やサービスに仕立て、事業として生み出すことで、新規事業開発と実践による人材育成を同時にサポートする「Makuake Incubation Studio」、Makuakeでプロジェクト実施中の商品の展示、終了後に一般販売した商品の購入ができる「Makuake SHOP」、「Makuake」にて成功したプロジェクトが、完成した製品を一般販売できる「Makuakeストア」などを展開。

ビジネスモデル

資金調達で獲得した金額の20%の手数料
テストマーケティングとして試験販売している中小企業の利用が多い。

代表的な競合

・株式会社CAMPFIRE(CAMPFIRE)
 累計流入額410億円突破するクラウドファンディングサイト

・READYFOR株式会社(READYFOR)
 マンツーマンでプロジェクトのサポートを行う日本初のクラウドファンディ
 ングサイト

競合優位性

・資金調達額No.1
・メディア掲載数No.1の実績や、サイバーエージェントグループの運営するAmebaとの連携もあるため、より話題化しやすい。
・実店舗にて展示・販売できる(伊勢丹新宿本店・中目黒蔦屋書店での常設展示スペース、東急プラザでの販売スペースがあり※審査の必要あり)

採用関連

経理・ビジネスサポート事業・カスタマーサクセス・キュレーター・エンジニア・法務・ガジェット営業担当・総務・人事・内部監査・IR・広報・プロデューサー・Webマーケター・オペレーション

出資・株主

<主要株主>
株式会社サイバーエージェント、KSK ANGEL FUND LLC(本田圭佑氏が創設した投資ファンド)

<資金調達>
2017年10月 歌舞伎役者の市川海老蔵氏から資金調達を実施。
2017年8月 プロサッカー選手の本田圭佑氏が手がける個人ファンド「KSK
       Angel Fund」から資金調達を実施。

勝手にキャッチコピー

応援購入でワクワク買い物体験

新商品、新サービスのマーケットデビューである0次流通市場に特化したプラットフォーム「Makuake(マクアケ)」には、まだ世の中に出ていない新商品や新サービス、新コンテンツがズラリと並び、他のサイトでは体験することができない新しい商品や飲食店などに出会うことができる。アーリーアダプターにピッタリのサービス。

勝手にペルソナ

茨木県在住・28歳・メーカー勤務・元チアリーダー

メーカーの企画開発部に所属。会社から新商品の開発を任されているけど、最近はなかなか予算を付けてもらえず、企画を出しても無難な商品しか予算が通らない。ならば自分たちの手で予算を集めようとして取り組んだクラウドファンディング。こんなに皆から応援されるとはすごい仕組み!いい世の中になったな。私も応援しなくちゃ。

株式会社マクアケを勝手に広報!

株式会社マクアケを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

・会員数:100万人超(2020年6月末時点)※2020年9月期3Q決算資料より
・アクセスUU:1,000万UU(ユニークユーザー)超(2020年6月末時点)
 ※2020年9月期3Q決算資料より
・ユニークな商品が豊富、安全安心の審査体制、応援購入体験の楽しさ、利用習慣化を促す機能で70%を超えるリピート率を維持。
・応援購入総額:約50億円(2020年9月期3Q累計)、前年同期比3.4倍
・集まった最高金額は5億円で持ち運べるポータブル充電器。

勝手に広報ポイント①
実現したいビジョンを叶えるためのサービス「MAKUAKE」

日本最大級のクラウドファンディングサイトである「MAKUAKE」。クラウドファンディングとは、「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法。今では資金調達の1つとして様々な個人や企業が活用している。その中で、同社は「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」というビジョンを掲げ、チャレンジしたいと言う人たちの第一歩を支えるようなサービスにより共感し応援するといえ考え方が体現されている。

勝手に広報ポイント②
本田圭佑にも支援され、4回の資金ショート危機を乗り越え上場

サイバーエージェントの子会社として2013年5月に会社を設立して同年8月にサービスリリースした同社。創業当初はユーザーニーズを把握できていなかったことで苦境が続いたものの、営業活動する中で「テストマーケティングやインサイトの発掘ができるサービスである、というマーケットフィットする部分が見えた」ことでサービス拡大につながる。
サイバーエージェントからは資金繰りが厳しくなる度、「融資」の形で資金調達していたが、2016年末に4回目の資金ショートの危機が訪れた。そんな中、世界で活躍するサッカー選手兼実業家の本田圭佑氏の個人ファンド「KSK Angel Fund」からの出資で、息を吹き返し、2017年9月期に黒字化を達成。10月には、サイバーエージェント・クラウドファンディングからマクアケへと商号を変更。さらにマクアケが社会で成すべき役割を考え、次なる道を目指し始め、株式上場を選び、実際に2019年12月にマザーズに上場を果たした。

勝手に広報ポイント③
新商品EC市場という巨大マーケットのリーディングカンパニー

Makuakeは新商品EC市場にあたり、その市場は2025年には1兆円規模となる見込み。メディア掲載数No.1の実績や、サイバーエージェントグループの運営するAmebaとの連携もあるため、より話題化しやすい競合障壁を持っているリーディングカンパニーだ。今後も競争優位性を武器にエコシステムを拡大し、ターゲット市場における圧倒的存在として成長しする。そのためにやっていることとして下記4つを行っている。
①日本全国の事業者へのリーチ力(IT企業の弱点である地方企業へのリサーチ
 力)
②担当キュレーターによる的確なアドバイス(プロジェクトごとの魅力を最大
 化するアドバイス&アドバイスクオリティーを標準化する採用・育児体制)
③全案件におけるジャンル別審査体制(実現性・合法性の確認 掲載〜納品ま
 でのモニタリング体制)
④集客力(高いリピート率を基盤にメディア化している流入規模)

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。