COLUMN
社長!TVに出れば本当に売れますか?【経営者のための広報コラム】
2021.3.10
TVマンと繋がればTVに出られると思っている、TVに出れば売れると思っている方が多くいます。大切なのは手法ではなく、経営戦略に沿った目標から戦略を設計すること。広報担当者は経営者との密なコミュニケーションが欠かせません。
目次
TVに出たら成功?広報のゴールはどこですか?
広報コンサルのクライアント様から「斉藤さんに頼んだらTVに出られる?TVに出たら認知度が上がってサービス売れるよね?」と言われることは珍しくありません。経験値のある広報人材が社内にいない企業では、「とにかくメディアにアプローチしたい!」「とにかくTVに出たい!」とおっしゃる経営者の方が、意外と多くいらっしゃるんです。また、広報を体系立てて学んでいない広報担当者も、得てして手法から入りがち。でもこれはちょっと危険な考え方なんです。
前回の【経営者のための広報コラム】広報始めたいならまずはコレ!でもお伝えしましたが、大切なのは広報戦略。目的や目標を達成するための広報のKGI・KPIをもう一度考えてみてください。「とにかくTVに出る」というのは、果たして理に叶っているでしょうか?
大切なのは広報戦略に沿った目標からの媒体選定
メディアに取り上げられることに期待している効果はなんでしょうか。例えばTVに露出したとして、その視聴者層と貴社のターゲットは合致していますか?
TVに出て一発ドカン!を期待する気持ちも理解できますが(実際に、そういうこともありますし)、メディアアプローチがただの徒労になっているケースも多く見受けられます。戦略に基づいてアプローチする場合も、目的を達成するための媒体選定をすること。例えばtoBのサービスであれば、昼間のワイドショーで3分取り上げられるよりも、夜のビジネス番組で30秒紹介された方が効果的かもしれません。
そしてメディアが報じたくなる「ストーリー企画」を作ることが大切になります。いくらメディア関係者に人脈を作っても、「報じたい」と思ってもらえないことには取り上げてもらえることはないからです。
メディア露出でも重要になる経営戦略
ここでも大事になるのが、広報担当者が経営者と同じ方向を向いているかどうか。
会社が今どういう方向に向かおうとしているのかを理解していなければ、広報としてミスリードしてしまうからです。例えば広報としてPRポイントだと思っていたことでも、経営者はその事業は撤退したい・他の事業を強力にプッシュしていきたい、と思っていたとするならば? それは経営戦略に反することになってしまいます。
広報担当者が自身のKPI・KGIを達成するためにも、経営者との密なコミュニケーションが必要不可欠。定例会議を設定するなどして、常に最新情報をキャッチアップするようにしましょう。
広報活動を促進させるために
経営戦略と広報戦略、そして広報の手法はすべて紐づいていることがお分かりいただけたでしょうか。経営戦略の立案やストーリー企画の設計などについて興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。広報セミナーなども開催していますので、そちらよろしければ^^
次回の【経営者のための広報コラム】は、今回の記事でも触れたストーリー企画について。気になる方はご一読ください。
プロの広報へ相談してみませんか?
「広報を始めたいけれど、何から手を付ければいいかわからない…」
「広報をやってはいるが、期待する効果が得られていない…」
「広報を強化したいが、広報できるネタに乏しく露出が見込めない…」
このようなお問い合わせ・ご相談を数多くいただいています。
グローバル化が進み、モノや情報にあふれる現代社会において、自社や自社サービスについて発信し、認知を得て、ひいてはファンになっていただく活動は、事業を展開していくうえで必要不可欠であると言えます。
自社の目的・目標に合った広報をはじめてみませんか?
プロ広報が経営目線で広報戦略策定から広報アクションの実行までサポートしていきます。