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広聴に役立つ!インタビューのコツとは?【ベテラン広報に聞いてみた!】

2022.2.9

広報担当者として磨いておきたいインタビューのスキル。インタビューは「事前準備」が肝心です。インタビューの準備方法と質問をする際のコツは知っておいて損はありません。

事前準備が命!インタビュー前の準備の仕方

みなさんはインタビューをする上で困ったり、躓いたりしたことはありますか?インタビュー自体のやり方がわからない、話を膨らませるのが難しいというお悩みは広報担当者にとってのあるあるかもしれません。実はインタビューの出来を左右すると言っても過言ではないのが「事前準備」。その手順は大きく4つに分けることができます。それぞれ順を追って見ていきましょう。

  1. ターゲットとメッセージを明確にする
  2. 調査をする
  3. 想定記事を作成する
  4. 想定質問を作成する

1つ目は「ターゲットとメッセージを明確にする」。まず、インタビューをもとに作成する記事は「誰に向けて、何を伝える記事なのか」を設定してください。そうすることで、「誰にインタビューをするのが適切か」を想定することができます。

2つ目は「調査をする」。インタビューをしたい相手についてや、ターゲットが求めている情報を知るために他の記事ではどのような内容を扱っているかなどを調べます。こうした調査を経て、記事の内容は定まっていきます。

調査が完了したら、3つ目の「想定記事を作成する」に進みます。想定記事とは、記事の大まかな流れがわかるように起承転結を簡単にまとめたもののこと。この想定記事に足りていない、裏づけとなるような情報をインタビューで引き出していくイメージです。

「想定質問を作成する」のが4つ目の最後のステップ。想定記事に足りていない情報を引き出したり、想定記事の整合性をとったりするために必要になるのが想定質問です。「自分の予想はこうだけど合っているか」「ここはどういうことか」など、記事の不足を埋めていきましょう。

この4つの下準備をすることで、インタビューをより効率よく進めることができます。

インタビューでほしい情報を引き出すコツ

インタビューはこうした事前準備に支えられていますが、やはり当日のコミュニケーションは難しいもの。相手から情報を引き出すには「更問(さらとい)」をするのがコツです。

「更問」とは、想定質問に加えて更なる問いかけをすることを言います。更問のポイントは「なぜを2回繰り返すこと」。用意した想定質問に答えてもらったら、その回答に対する理由を聞くために「なぜ」を問いかけます。さらにその理由に対する根拠を聞くためにもう一度「なぜ」を繰り返します。このように「なぜ」と深掘りしていくと、相手の行動の背景や思考がより理解しやすくなります。もし、回答が予想と異なっていた場合は「自分はこう考えたのですが、そう考えるのはなぜですか?」と聞いてみたり、反対に予想と一致していた場合は「では、これについてはどう思いますか?」と派生した質問をして話を広げたりするといいでしょう。あらかじめ更問を用意しておけば、インタビューで聞きたいことの軸から大きくズレることなく、掘り下げた内容を聞き出すことにつながります。

インタビューはコミュニケーション。そのため当日は臨機応変な対応が求められますが、事前準備を入念に行い、情報を引き出すコツをおさえておくことで、これまでよりも余裕をもって進められるはずです。

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