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どこに住んでいても仕事はできる!問題は生活の質。海外と日本で自分にあう生き方を探る

2023.1.23

海外移住者に海外での様子を聞くと、「日本の安全意識のまま海外移住は危険だよ」とよく言われます。今まで日本に長く住んでいる私たちからすると、どのような点に気をつければよいのでしょうか?今回は、海外生活で注意すべきことや海外移住に向けての意識の違いを見ていきましょう。あなたの生き方のヒントになれば幸いです。

海外に住む日本人は2021年で134万人。海外移住がブーム

海外に住む日本人は、年々増え続けています。外務省調査によると、2019年に過去最多の141万人、2021年には134万人の日本人が海外移住をしていることが分かりました。海外移住先として多い国は順に「アメリカ」「中国」「オーストラリア」「タイ」「カナダ」となっています。

【海外移住人気度ランキング】
1位:アメリカ(429,889人)
2位:中国(107,715人)
3位:オーストラリア(93,451人)
4位:タイ(82,574人)
5位:カナダ(70,892人)
6位:英国(63,653人)
7位:ブラジル(48,703人)
8位:ドイツ(42,135人)
9位:韓国(41,238人)
10位:フランス(36,347人)

引用:「海外在留邦人数調査統計」2022年版(令和3年10月1日現在)|外務省

またインスタグラムやTikTokなどのSNSでは、自由な働き方を求め、「ノマドワーカー」「リモートワーク」を発信しているアカウントを多く目にする機会が増えたように感じます。SNS上の写真や動画では、海外生活を優雅に楽しんでいる姿や、さまざまな観光地に足を運んでいる姿が見られていますよね。


日本の会社に入り毎日遅くまで残業し、窮屈な生活を強いられている人にとって、「海外生活」は憧れのライフスタイルに映るでしょう。
しかし、海外では日本の常識は通用しません。今回は、海外移住者が語る「日本人が海外へ行って驚いたこと」を詳しく解説していきます。

日本の常識が覆される。日本人が海外生活で驚くこと

まずは日本の文化の特徴としていわれているものを挙げてみました。

【日本人の性格・文化の特徴】
・恥ずかしがり屋→「出る杭は打たれる」の精神が強く、目立たないように生活している人が多いと言われます。
・行儀がいい→整列をして順番を待つ、道路はキレイなど、日本人は行儀が良いと海外から言われています。
・和を重んじる→空気を読む、その場の雰囲気を壊さないように接するなど、「言わなくても雰囲気で分かる」がコミュニケーションで要求される文化。
・遅刻は許されない文化→例えば交通機関などは、1分遅れることは遅延扱いになります。宅配ピザや出前が予定時刻に届かないとクレームがくるなどがあるでしょう。
・日本人は無宗教文化→日本人の場合、海外のお祭りや文化をうまく取り入れてアレンジするのが好きな国です。例えば、ハロウィンやクリスマスなどは、西洋の文化で本来はキリスト教に関連する行事です。
・自然の脅威と共存する考え→日本は古来より、地震や津波が多く災害が起きても一から復興しようという精神が根強く残っています。また、自然には山の神、海の神が存在するという考えを持っていて、商売の神や学問の神など八百万の神様が私たちの身近にいるという考えを持っています。

このように、平和主義で物事を荒立てないよう周囲に気配りすることを重要とし、地震や台風などが多い国のため、みんなで助け合うという志が強い国ということが分かります。

日本人感覚で海外生活は危険!海外に行ったら日本人が驚くこと

ここからは、海外移住者が語る「海外生活をしたら日本と違って驚いたこと」をご紹介します。

【海外移住者が語る】海外生活をしたら日本と違って驚くこと
①荷物は予定通り届かない→海外では、予定通りに荷物が届くことはほとんどありません。また、日本のように丁寧に荷物を扱ってくれるわけではなく、「届いたら中身が壊れていた」、「包装紙が破れていた」、「玄関先に放置のまま」などというケースは日常的です。
また、玄関先に荷物が置かれたままの場合、すぐに回収しないと盗難被害にあう可能性もあるので、荷物の扱いには十分な注意が必要です。

②女性や子どもの一人歩きは危険→日本では、女性の一人暮らし、子どもだけの通学などは一般的ですが、海外ではとても危険な行為です。特に夜道に一人で歩くことは絶対に避けた方が良いでしょう。

③医療費が高い→日本の医療の場合、医療費は個人の3割負担で収まりますが、海外の場合は自由診療のケースが多いので、プライベート保険に入っていない場合10割負担となってしまいます。
たとえば・・・盲腸で入院&手術をした場合、日本では数十万円程度ですが、、海外では数百万かかるケースがあります。

④食事代がかかる&口に合わない場合も→日本食の特徴は、低価格で美味しい食事が食べられることです。しかも、食文化が発達しているので、様々な味付けを楽しめます。しかし、海外では食事が口に合わない可能性も。また、外食費は地域によって日本の2倍以上の価格になる場合もあるので、食事関係も海外生活では考慮しておくべき重要な要素の一つです。

⑤年中無休のお店がない→海外と日本では仕事に対する感覚が全く異なります。
たとえば・・・海外の年中無休のお店はありません。したがって、買い物に行く際には時間帯や定休日を要チェックしながら買い物に行く必要があります。
また、日本のように必ず品揃えよく店舗に並んでいるわけではありません。その日にあったものを買うという考えがよいかもしれません。

【ヨーロッパ滞在中・佐久間さんの場合】

佐久間さん親子は2021年にヨーロッパへ海外移住しました。移住当初は驚くことの連続だったそうです。

たとえば・・・
・比較的治安が良い地域に住んでいる佐久間さん親子は、海外生活2ヵ月目で空き巣被害、その後スリ被害にも遭われたそう。
・息子さんのスクールでは送迎必須で、子どもを一人で歩かせないことが徹底しているので、日本の学校文化との違いに驚く。

しかし、海外に来て良い変化が起こったこともあります。
それは、息子さんの英語力が半年で会話レベルに到達し、第三言語となるスペイン語の習得も目指していることです。

また佐久間さん自身も良い変化が起こりました。日本居住の時は、仕事に追われて自分に余裕がない生活を送っていたのですが、海外の時間間隔(少々の遅刻も気にしない文化)おおらかな文化が佐久間さん自身にも合っていたことです。気持ちに余裕が生まれ、以前よりも穏やかに暮らせるようになったと感じていました。

チャレンジしたいと思ったら行動に移す!それが大事

海外生活では、日本の常識や当たり前が通用しません。
例えば、日本では、財布を落としたら誰かが交番に届けてくれ、電車やバスが予定通りにきます。これらは日本のとても良いところでありますが、海外では普通のことではありません。遅延が当たり前で、スリも道を歩いていたら頻繁に出会います。

しかし、あなたがもし海外生活に憧れていて、今すぐにでも海外に行ってみたいと思うのであれば、チャレンジしたい気持ちを大切にすること、それこそが重要だと考えます。

 

 

【ネクストステップの1ポイントアドバイス】

夢を諦めて止めてしまったら、そこで終わってしまいます。しかし、諦めずに進んで行ったらまた新しい世界が見えてくるでしょう。その経験があなたを成長させる一歩となります。
海外生活に憧れているけれどまだ不安が大きいという方は、実際に海外生活をする人の話を聞いて自分だったらどうなるのかイメージしてみましょう。

2021年から海外生活する佐久間さんの日常を詳しく知りたい方は、“子どもの英語力が伸びるのは「遊び」語学力アップのために海外母子留学をおすすめしたい理由”もご覧くださいね。