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地方移住にはいくらかかる?必要な資金と移住後に変わること

2023.4.10

地方移住に興味はあるが、実際にかかる移住費用の想像がつかず、不安になっていませんか?今回は、地方移住の際にかかる費用を1~3人暮らしに分けて解説していきます。また、移住後に変わることも詳しくご紹介します。

地方移住にはどのくらいかかる?

まず、地方移住にかかる費用を1人暮らし、2人暮らし、3人暮らしのケース別に見ていきましょう。

【移住に必要な費用】
・引っ越し費用
・住居費
・自動車購入費用
・下見などの交通費
・家具家電費用

詳しく見ていきましょう。

①引っ越し費用

引っ越しシーズンである3~4月は上乗せ料金が生じます。

シーズンオフの場合、900kmを超える引っ越しであれば、1人8~10万円、2人なら20万円、3人なら27万円ほどかかります。

②住居費

住む予定の住宅によって異なりますが、敷金、礼金、家賃は2カ月分程度多く用意しておいた方が安心でしょう。さらに仲介手数料、火災保険料やカギ交換費用などが想定されます。

しろまるライフの情報によると、一人暮らしで必要な1DKの広さの家賃相場は、都市部で比較してみると、東京都約19万円なのに対し、愛媛県は4.48万円、宮崎県4.90万円、岐阜県4.92万円と、15万円ほどの差があることが分かりました。
もちろん東京でも、郊外や駅から離れた場所など選べば家賃の安い所はありますが、東京の家賃平均相場は8万円ほどといわれていますので、地方よりは費用が高い傾向にあります。

2人暮らしや3人暮らしになれば広さが必要となるので、少々費用がかかる可能性がありますが、東京都の1人暮らしの家賃相場よりはかからないことがほとんどでしょう。

③自動車購入費用

地方に住む場合、ほとんどの場合が自動車必須となります。

軽自動車購入は、新車の場合で100~200万円程。ファミリーカーの場合はそれ以上の金額を用意しなければなりません。一方、中古の場合は車種や状態によっては普通車でも50万円程度から購入可能です。(とにかく走れさえすれば良いという状態であれば、5~10万円台で購入可能です。状態をある程度加味するのであれば、50万円以上が安心でしょう。)
自動車を検討している場合は、中古車も選択肢に入れておくと、費用を抑えることができます。

その他ガソリン費用や、場合によっては駐車場代も必要となります。

④住居下見等にかかる交通費

住まいが決定するまでは、何度か下見をする必要があるので交通費や宿泊費がかかることを頭に入れておきましょう。
今住んでいる地域から遠ければ遠いほど交通費はかかりますので、移動経費もエクセルシートなどで管理しておくことをオススメします。

⑤家具家電費用

新しい住宅に引っ越す場合、今まで使っていた家電が使えない場合があります。例えば、ガスコンロは地域によって種類が異なる場合があるため、その地域に合ったガスコンロを用意しないといけません。
その他、新しい家具家電が必要となることがあるので、必要経費を見積もっておきましょう。
電力会社は、民間企業の参入が許可されたため比較検討した上での契約をオススメします。

【その他必要な費用】
・暖房費
・これまでの住まいの処分費用

地域によっては雪が降るため、ストーブやエアコンが必須です。今まで必要ではなかった暖房費が多くかかる可能性があります。

そして、退去の際には今まで住んでいた住居の退去費用や処分費用がかかります。

以上のことから、費用を換算すると、移住するのに1人暮らしは25万円~、2人暮らしは60万円~、3人暮らしなら80~130万円程。さらに自動車購入を考える場合、プラスして50~200万を考えておいた方が良いでしょう。

移住費用を安く済ませるには?

地方移住に憧れていても、移住にはそれ相応の費用がかかることが分かりました。移住費用を安く抑えるためにはコツを抑える必要があります。

【移住費用を安く抑えるコツ】
□引っ越しシーズンを避ける
□自動車購入の場合中古車を買う
□家具家電は住んでから調達する
□移住の補助金を活用する
□公共住宅を利用する

これらをうまく利用すれば、通常より移住費用を抑えることが可能です。

移住後に変わる生活費は?

移住後に変わる生活費は、主に3つあります。

1.住宅費

東京の家賃は都市部の場合、1DK約19万円、郊外でも8万円程かかると言われています。
一方、地方の場合は5万円程で一軒家の物件に住める場合があるので、住居費を抑えつつも広い部屋に住むことが可能となるでしょう。また、公営住宅を利用すればさらに住居費を抑えることが可能です。

2.自動車費用
都市部では電車やバスを利用するため、自動車は必ずしも必要ではなかったかもしれませんが、地方に住むのであれば、必須となります。

理由は、バス停や駅から遠い距離に住居がある場合が多く、バスや駅が近くにあっても本数が少ない可能性があるからです。

自動車を所有する場合、車検などの維持費やガソリン代などがかかることを覚えておきましょう。

3.食費
地方の場合、農業地域だと野菜や果物が安く売られ、漁業地域だと海産物が安く新鮮に手に入ります。また多くの場合、地域ネットワークが発達しているので、地域の人からおすそ分けをもらう場合もあるので食費に関しては安く抑えられる場合があります。

4.光熱費・暖房費
雪国の場合は、ストーブやエアコンなどの暖房費が多くかかります。都心部に住んでいた時よりも光熱費が多くかかる時期があるので頭に入れておくと良いでしょう。

まとめ:移住費用を把握して地方移住を検討してみませんか?

地方の魅力は「自然に囲まれた生活ができること」「地域の人と触れあった生活ができること」「農業や漁業、伝統行事に触れることができること」などが挙げられ、都会暮らしにはなかった経験や体験が得られることでしょう。

今回の記事を通して、初期費用の目安を事前に把握し、地方移住を検討する準備をしていただけたら幸いです。

また、地方移住の際には、同時に仕事探しを現地で行う必要があります。地方移住と仕事をかけ合わせた「地域おこし協力隊」の活用を検討したり、地域伝統や農産業、漁業に従事を検討するのも良いでしょう。

【ネクストステップの1ポイントアドバイス】

近年ではテレワークや在宅ワークも身近になっています。地方に移住しながらも東京の仕事を請け負うことも可能です。

プラスカラーでは、広報PRに特化した「アドレカレッジ」を運営しています。地方に移住しながら場所を選ばず仕事ができる広報スキルを学ぶことができます。広報スキルは、地域おこし協力隊の業務としも、地元企業の広報職としても生かせるため、現地での仕事探しと並行して、広報スキルを習得することもオススメです。