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日本人134万人が海外移住をしている現代。人気の背景と移住適正をチェック!

2023.2.6

1989年以降、毎年のように海外移住者が増えている日本。外務省の調査によると、2021年時点で海外に住む日本人は134万人になりました。なぜ海外移住者が増えているのでしょうか?今回は、海外移住が人気になっている背景を解説します。

海外移住が人気となっている背景

海外移住が人気となっている背景は主に3つあります。

①【グローバル化】
パソコンやスマートフォンなどを利用すれば、日本にいながら世界中どこでも、誰とでも繋がれる時代になったから。海外にいながら日本の仕事もできるようになりました。

海外移住者は、平成から令和にかけてどのくらい増えたのでしょうか?
海外在留邦人数の調査データをご覧ください。

引用:Nippon.com


調査データを見ると1989年以来、海外在留邦人は年々増え続けていることがわかります。(2020年~2021年はコロナの影響で前年よりは低くなっていますが、それでも東日本大震災が起きた2011年より高い水準を維持しています。)

②【デジタル化】
デジタル化が進むものの、日本の働き方は昔のまま変わらないところが多く、海外への移住を決めるケースが考えらえます。時代はデジタル化へ向かっているにもかかわらず、経営者の理解が進まず、多くの仕事が未だにアナログ方式という企業も多いという点が原因と言われています。

③【高齢化】
日本の少子高齢化に伴い、年金保険の引き上げ&受給年齢の引き上げなどから社会保障への不安があるという点も原因の1つといわれています。

2016年時点では、6,646万人の労働人口がいますが、少子高齢化が続くと2065年の時点で労働人口は、3,976万人になり、約4割も労働人口が減少すると予測されてます。

引用:コニカミノルタ

このように、日本では少子高齢化が進んでいます。労働人口確保をし、生産性を上げたいと考えていても、子ども自体が少なくなっているので難しいのが現状です。

一方、北欧は全体人口が日本よりも少なく外務省のHPによるとフィンランドの2021年の人口は約553万人です。しかし、北欧の企業は生産性が高いと言われています。人口が少ない中どのように労働人口を確保しているのでしょうか?

結論から言うと、北欧の場合企業の生産性が高く、経済的な余力が大きいため労働人口が少なくても経済が回せる仕組みを作っています。

フィンランド企業の場合1万ドルを稼ぐには、24人の社員が約6.5時間働くだけでよい計算ですが、日本企業は1万ドルを稼ぐには、30人の社員を投入し約7時間の労働が必要と言われています。(※出典:NEWS WEEK『なぜ北欧の人々は、短時間労働でも裕福な暮らしができるのか?』より

フィンランドの企業では、日本の約75%の労働力で同じ額を稼いでいることになりますよね。1日の労働時間にもよりますが、計算上週休3日でも問題ないくらいの生産性がフィンランド企業にはあると考えられます。

憧れだけでは危険!海外移住検討前にチェックしておきたいこと

これまで、海外移住が人気となっていること、海外での仕事効率が非常に良いことを見てきましたが、海外移住者が増加傾向にあるというだけで移住を決めてはいけません。
本格的に移住を決定する前にチェックしておきたいことがあります。それは、海外移住に対する適正の有無です。あなたは海外移住に適しているのかチェックしてみましょう。

【海外移住適正チェック】
□海外の文化が受け入れられるか?→治安の良さ、サービスの良さは日本と違うため受け入れられることが重要です。

□言葉の壁を乗り越えられるか?→伝わらないもどかしさを乗り越えられるかが海外移住するうえで重要といえるでしょう。

□現地での仕事をどうするか?→言語が通じない状態での就職活動はかなり難しいため、あらかじめ仕事をどうするか、考えておく必要があります。

□将来的に日本に戻ってくる可能性はあるのか?→日本のキャリアが切れているので、戻ってきても支障がない仕事探しが重要となるでしょう。

自由な働き方を選択できる海外移住。新たな選択肢を増やすために

海外移住は日本とは違った魅力があって、憧れを持つものです。
しかし日本の治安の良さ、サービスの良さを基準に海外へ移住すると、思い描いていた海外生活とは異なるかもしれません。日本とは違った価値観や文化を受け入れながら海外移住を検討することをお勧めします。 

また、海外で就職活動を行うのは専門スキルと語学力がないとかなり難しいでしょう。なぜかというと、英語や外国語をを的確に読み取り円滑にコミュニケーションを取れる人材を求めているからです。仮に同じ能力を持っていたとしても、スムーズにやりとりのできる方が採用されるでしょう。

したがって、日本にいる間にできることは、円滑なコミュニケーションができるくらいの語学力を身につけるか、海外や日本に関係なく、どの場所でも仕事が行える専門スキルを磨いておくことが重要です。

 

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