COLUMN
【解決編】共働きにのしかかるワーママの限界!仕事との両立のコツは
2023.6.12
2021年には全体の68.8%が共働き世帯になった日本。共働きで女性のフルタイム勤務も一般的になってきた昨今ですが、家事の負担率を見てみると女性の負担は今までと変わらないことが多く、むしろ仕事をこなしながら家事育児がプラスされていることで疲弊している女性も多いのが現状です。 前回の研究編に続き、今回は現状をふまえた上で育児と家事を両立するコツを編集部オススメのアプリ情報も交えながらご紹介していきます。
目次
共働きによる家事負担率と妻がつらくなる理由をおさらい!
まずは、”【研究編】共働きにのしかかるワーママの限界!仕事との両立のコツは”について簡単におさらいしておきましょう。
【家事育児の負担率】
データ参照:共働きの家事は妻の負担が大きい?負担割合や上手な分担のコツを紹介(マネコミ)
①仕事の日の家事育児の時間
・夫…2時間
・妻…3.8時間 ※妻が約2倍の負担率ということが分かります。
②休日の家事育児の時間
・夫…2.9時間
・妻…6.9時間 ※妻が休日でも約3倍の負担率という結果に。
これらの理由から、共働きになったにも関わらず、妻側の負担が多くなっていることが分かります。
妻がつらくなる理由としては「名もなき家事の多さ」「子どもの急病に対応する負担が多い」「自分の自由時間がとれない」が挙げられていました。
共働きで家事育児と仕事を両立するコツ!便利グッズをご紹介!
前述で妻の家事育児の負担率やつらいと感じる理由を述べてきましたが、仕事と家事育児を両立するコツはあるのでしょうか?
今回は、共働きで家事育児と仕事を両立するコツをまとめました。
【ワーママが家事育児と仕事を両立するコツ】
①平日は必要な家事に絞る
②時短アイテムや便利家電を活用する
③夫と家事育児の認識をすり合わせておく
④休みの日は自分の時間も作るよう調整する
⑤夫婦互いの仕事を尊重する
⑥改善しても大変さが残るのであれば、働き方を見直す
詳しく解説していきます。
①平日は必要な家事に絞る→フルタイムで家事育児を行っているのであれば時間も体力も限られているので、夕方帰ってから必要な家事だけに絞る。
②時短アイテムや便利家電を活用する→最近では、お掃除ロボットや食器洗浄機など家事をお助けするアイテムが豊富。ご家庭の都合に合わせて導入を検討してみる。
便利グッズの一例をご紹介しましょう。
【便利グッズ】自動お掃除ロボット「ルンバ」
引用:Amazon
【導入事例】
・Aさんの場合、戸建て住宅の2階にルンバを導入。2階は寝室と子ども部屋のため日中は使わない部屋が多い。
・しかし、家族が出かけるタイミングでルンバを起動し、自動運転をすることでいつでも、快適かつ楽に掃除を行えている。
③夫と家事育児の認識をすり合わせておく→フルタイムで時間のない中お互いに家事育児を行うため、認識を合わせておくことが重要。その日に家事ができなくても次に回してよいという意識ができていると家庭内の不和が起こりにくい。
夫婦の認識のズレをなくすために、おすすめのアプリをご紹介します。
【便利グッズ】夫婦間で予定調整共有・管理アプリ「タイムツリー」
引用:TimeTree
【タイムツリーの特長】
・メンバーでカレンダーを共有できる
・カレンダー内にチャット機能がついている
・GoogleやOSカレンダーとの連携可能
・グループごとに複数のカレンダーを作れる
・無料で利用できる
夫婦間で使う場合は、子どもの予定やお迎えの担当者などを共有することで、うっかり忘れを防ぐ効果があります。
また、カレンダー内でチャット機能がついているのも特長。画像も送ることができるので、書類の書き方などを添付するのに大変便利です。
④休みの日は自分の時間も作るよう調整する→お互いに趣味の時間や自由時間が取れると気分転換になり、家族の雰囲気も良くなるでしょう。忙しいスケジュールの中、自由時間をとるのは難しいかもしれませんが、自分の時間を持てるだけでストレスは少し緩和されるでしょう。
【調整方法1】ベビーシッターの活用
ベビーシッター大手「キッズライン」ではお支払い例として、1歳の男の子ひとりお預けの場合、3時間・6,128円でご利用できると記載があります。
【費用内訳】1歳児男児1人の場合
・サポーター時給:1,500円
・時間:3時間
・お預け:1歳男の子(1人)
・オプション:なし
基本価格 4,500円
オプション価格 0円
手数料(税込) 990円
交通費 638円
お支払金額:6,128円
※地域によって基本料金やサポート時給は異なります。
【調整方法2】シルバー人材センター活用
シルバー人材センターでは、除草・草刈り、屋外清掃などの軽作業を退職後の高齢者が行っているイメージが強いですが、福祉サービス(身の回りの世話、話相手、介助など)育児サービス(子守、送迎など)を行う地域もあります。東京都の場合、大田区・品川区・杉並区・東村山市で実施しています。
料金の一例として愛媛県のシルバー人材センターでは、1時間930円~1,120円で事業を行っていると公式サイトに記載がありました。
例)・愛媛県松山市シルバー人材センター子育て支援サービス「イクじいばぁばサービス」価格 930円~1,120円/時間※対象:1歳〜小学6年生
・保育施設への送迎(シルバー会員の自家用車での送迎はできません)
・留守中の子守り(ご利用者の自宅、児童館など)
・各種イベントの際の保育
・外出時の付添(育児補助)など
・産前産後お手伝い
引用:松山市シルバー人材センター
※地域によってはシルバー人材センターで子育て支援サービスを行っていない場合もありますので、事前確認を行ってから検討しましょう。
⑤夫婦互いの仕事を尊重する→「自分の方が長時間労働しているから」「給料が良いから」ではなく、お互いに支え合いながら生活していることを忘れずに過ごすことが大事。お互いの仕事を尊重しましょう。
⑥改善しても大変さが残るのであれば、働き方を見直す→前述で述べた方法をおこなっても大変さが残るのであれば、働き方を見直してみるのも一つでしょう。働く時間を短縮する、通勤時間を短くする職場に変えるなど。妻だけではなく、夫も勤務体制が変われないのか検討を促してみましょう。
まとめ:共働きは一般化しているが働きやすい制度は整っていない。工夫しながら両立のコツを探ろう
共働きが主流になったとはいえ、日本ではまだまだ女性の家事負担率が高く、特にワーママになるとさらに育児の負担が大きいことが分かりました。
昨今では男性の育児参加や家事分担を行うケースも増えているので、女性の負担が軽減傾向にあるものの、まだまだ女性の負担が多いのは事実。私たちにできることは、夫婦間での働き方や分担の話し合い、そして、認識のすり合わせです。
子育てが大変な時期はいつかは終わると分かっていても、つらい気持ちを無視したままでは家庭内に不和が生じます。
家庭でのバランスをとりながら、お互いに心地の良い働き方やライフスタイルが模索できるよう、定期的に話し合いを行いましょう。
【ネクストステップの1ポイントアドバイス】
子育てと仕事を両立できるポイントは、働きやすい環境を選ぶ、またはご自身で調整していくことです。
昨今は、産休育休の導入や時短制度の導入により、一昔前よりは女性にとって働きやすい環境になりましたが、職場環境や制度によっては、まだまだ子どもの行事や急病に対応しにくい企業もあるので、全てのワーママが働きやすい環境になったとは言い難いでしょう。
子どもの状況に合わせてすぐに対応したい働き方に変えたいと思ったら、フリーランスという働き方も選択肢に入れてみるのも一つの方法かもしれません。
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