COLUMN
急用で子どもの預け先がない!とピンチになる前に。知っておきたい一時預かりサポート機関紹介
2023.9.25
「急用ができてしまい、子どもの預け先に困った」「普段保育園や幼稚園を利用しているけれど、感染症の流行で閉鎖になってしまった」アンケート調査によると子どもの預け先がなくて困ったと回答した人は、全体の84%もいたという結果に。今回は、一時預かりのサポート期間を紹介していきます。
目次
なぜ子どもの預け先に困るのか?データと社会背景を分析!
託児付きサービスを展開している株式会社ここるくが2016年に行った「ここるく子育てアンケートVol.1~「預ける」の実態について~」によると、子育てママの96%は「子どもを預けたい」と思ったことがあると回答。その内の84%は何らかの理由で預けられなかったという調査がありました。
預けたいのに預けられない理由としては、「預け先がなかった」という回答が最も多く、「子どもが心配」「預けることへの罪悪感」が次の理由で挙げられました。
預け先がなかったという理由は全体の60%が回答しているので、いざという時の預け先不足が深刻となっていることが伺えます。
また、この調査は2016年のアンケートですが、コロナ禍での子どもの預け先不足はさらに状況が悪化したと考えられます。
・コロナ感染拡大の防止のための急な休園、休校
・コロナ禍以前なら頼れる状況下にあった祖父母等も人も感染を恐れ、頼みにくくなった
・施設やサービスの事前調査項目が増え、利用ハードルが上がった
しかし、急用で子どもを預けなければならない状況というのは、突然訪れます。その場合、いつも利用しているサービスが使えない状況に陥ると非常に困るため、補てん候補をいくつか考えておく必要がありますし、それが見つかっているだけでとても安心です。
事前に子どもの預け先をピックアップしておこう!一時預かりの場所紹介
急用で子どもの預け先に困った場合に利用したい利用施設やサービスを王道のものから番外編までピックアップしてみました。
《王道編》
・保育園・幼稚園の一時預かりサービス
・ファミリーサポートセンター
・民間のベビーシッター
・ショートステイ
・トワイライトステイ
・シルバー人材センターの活用
【保育園・幼稚園の一時預かりサービス】
国が地域の子育て支援事業として行っている事業。子育て家庭で保育が難しい時に利用できるサービスです。
保育園の場合は、一時預かり事業を行っている園が対象で、事前予約制で利用可能。
幼稚園の場合は、通常教育時間(4時間)の保育となっていますが、時間外でも活用したいという家庭が利用対象となっています。※各自治体によって利用時間や制度は異なる
【ファミリーサポートセンター】
乳幼児や小学生の児童がいる家庭を対象に行う事業です。具体的には、保育園前や終了後の預かり、送迎、児童クラブ後の預かり、冠婚葬祭時の預かりなどが利用できます。
【民間のベビーシッター】
民間の事業者が提供するサービスで、自宅にきて乳幼児から小学生くらいまでの子どもを対象に保育のサポートを行います。サービス事業者のサービス内容にもよりますが、保育資格を有する人や企業基準での研修を終了した人が子どものお世話をしてくれます。
民間のベビーシッターで有名なところは、「キッズライン」や店舗型の「ママズスマイル」など。利用料金については、内容によって異なりますが、キッズラインの場合、基本料金が4,000円~4,500円にオプションや交通費などプラスするシステムとなっています。
【ショートステイ】
ショートステイとは、保護者が病気や仕事都合などにより、幼児や児童の養育が一時的に困難となった時に児童養護施設で一時的に預かる事業。
【トワイライトステイ】
トワイライトステイとは、親が夕方から夜間にかけて仕事の都合により保育できない場合に利用できる事業。施設で数時間子どもを預けることができます。
【シルバー人材センターの活用】
シルバー人材センターでは、子育て支援事業を行っている自治体もあります。例えば東京都の場合、大田区、品川区、杉並区、東村山市で行っています。
利用料金の一例として、愛媛県松山市シルバー人材センター子育て支援サービス「イクじいばぁばサービス」では、1時間930円~1,120円で利用できると記載。保育施設への送迎、留守中の子守り、各種イベントの際の保育、外出時の付添、産前産後お手伝いなどを行っています。※自治体によっては、利用価格やサービス内容が異なる
《番外編》
番外編として、託児サービス付事業を行っている施設をご紹介します。
①託児サービスつきの商業施設
トヨタすまいるライフ株式会社の住宅展示場では、保育スペース導入。子どもを預けるスペースがあるため、ゆっくりと住宅購入に関しての話を聞くことができます。
②託児サービスつきの美容院
Neolive GINZAでは、保育士が常駐しているキッズルームを完備。施設利用料は無料。子育て中になかなか自分の時間が取りにくいママさんで、美容院を利用したいと考えている人にオススメ。
③託児サービスつき職業訓練
大阪府の職業訓練校では、託児サービス付訓練コースがあります。子どもの預け先に苦戦しているけど、就職に向けた行動を移したいと考えている人にオススメ。
④習い事の送迎に「子育てタクシーを活用」
一般社団法人全国子育てタクシー協会では、共働きで習い事の送迎が難しい家庭に「子育てタクシー」事業を展開しています。全国で展開している事業なので、習い事の送迎で悩んでいる方は、お近くのタクシー協会に「子育てタクシー事業」を行っているか確認していましょう。
まとめ:子どもの預け先候補は複数確認しておくと安心!ぜひご活用を
今回は、子どもの預け先施設の紹介や子ども向けのサービスを様々な視点からご紹介しました。
現代の子育ては核家族化に伴い、夫婦だけで行う状況に陥っている家庭も多く存在します。夫婦だけで育児を行うのは、時間や体力両方に限界を感じる場面もあると思います。
そんな時は、今回ご紹介した施設やサービスは数時間~短期で利用できるサービスもあるため、上手く活用して息抜きするのも良いかもしれません。
【ネクストステップの1ポイントアドバイス】
広報コラムでは、ワーママや共働きに関する記事も公開しています。
共働きで仕事と育児の両立に悩んでいる方は、”【解決編】共働きにのしかかるワーママの限界!仕事との両立のコツは”で様々な解決策を提案していますので、こちらも合わせてご覧ください。