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【株式会社サイカ】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.6.2

負の体験を原動力にサービスを開発。統計分析を武器にT2D3に迫る勢いで成長中の株式会社サイカ さん。代表が体験した負の経験とは一体どのようなものだったのか、統計分析を武器にどのようなサービスを開発したのか、スピード感ある変革を成し遂げられている理由について迫ります。

リサーチ企業概要

株式会社サイカ(Facebookwantedly
・設立:2012年2月
・代表者:代表取締役CEO 平尾 喜昭(ひらお よしあき)
・社員数:103名(業務委託含む)
・所在地:東京都千代田区西神田2-5-2 TASビル2F・3F
・代表的なサービス:オンオフ統合分析ツール「ADVA MAGELLAN
・株式上場:未上場
      株式会社サイカ – INITIAL

経営者・創業者

<創業者/代表取締役CEO> 平尾喜昭
1987年生まれ、東京都出身。2012年慶應義塾大学総合政策学部卒業。父親が勤める会社が倒産したことを原体験として、大学在学中に出会った統計分析から経営支援の可能性を見出し、2012年2月に株式会社サイカを創業。統計学と経済学をベースに、これまで数多くの大手クライアントでマーケティング精度向上のコンサルティングを行ってきた。その知見を基に、サイカの各種ツール開発におけるプロダクトオーナーを歴任。

■取締役CEO 彌野 正和(やの まさかず)
ゴールドマン・サックス証券に入社し株式セールストレーダーとして従事。その後転身しDeNAにてマーケティングおよび新規事業開発、スキルシェアCtoCサービスのベンチャーにてCOO、リクルートにて事業戦略、アライアンス、新規事業開発、プロモーションチームを担当したのち、2018年1月よりサイカに参画。2018年4月に執行役員COOに就任。2019年3月より現職。

■執行役員CTO 是澤 太志(これさわ ふとし)
2000年にITエンジニアとしてのキャリアをスタートして以来、株式会社トーセ・株式会社シーエーモバイル・株式会社ALBERT・株式会社Speee・株式会社メルカリなど12社でテックリードやCTO、VPoEを務めた。2020年1月よりサイカに参画、同時にCTOに就任。また、合同会社クロスガレージのCEOとして複数社の技術・組織・プロダクトの顧問などもつとめる。

■執行役員CFO 杉山 賢(すぎやま まさる)
2010年に早稲田大学を卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。以降10年間、投資調査部門にてインターネット、ゲーム、放送/広告、民生電機セクターの主担当アナリスト業務に従事。2016年より同社の投資調査部ヴァイス・プレジデント。2020年6月、サイカに執行役員CFO/管理本部長として入社。

ミッション・ビジョン・バリュー

ビジョン:才能開花に満ちた公正な世界を作る
ミッション:データ分析を民主化し、マーケティングの適正評価を民主化する

組織体制

開発本部、事業本部、管理本部を元に運営。
職業別構成比は、事業部門80%、開発部門39%、管理部門31%
平均年齢31.8%
男女比は男性80%、女性20%
株式会社サイカ会社紹介資料20210421

市場・マーケット

・国内総広告市場規模
2019年度:6兆9,381億円
2019年1~12月における「インターネット広告費」は前年比19.7%増の2兆1,048億円。
新聞やテレビなどマスメディア由来のデジタル広告が伸びたほか、今回から調査対象に追加された「物販系ECプラットフォーム広告費」が市場規模を押し上げた。「インターネット広告費」はテレビメディア(1兆861億円)を超え、媒体別で初めて首位。

・インターネット広告費のうち「運用型広告」は1兆3267億円(前年比15.2%増)。
マスコミ4媒体(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)の事業者が主体となって提供するデジタル広告は「新聞デジタル」が146億円(10.6%増)、「雑誌デジタル」が405億円(20.2%増)、「ラジオデジタル」が10億円(25.0%増)、「テレビメディアデジタル」が154億円(46.7%増)。
2019年の広告費

・BIツール市場規模
2018年度:2,778億7,500万円(前年比成長率9.6%)
BIツールとは、企業が日々蓄積されていく膨大なデータを分析する際に助けるシステムであり、その分析結果を経営意思決定に活用できる。ビッグデータ/アナリティクス(BDA)ソフトウェアと言われることもある。
https://it-trend.jp/bi/article/share

会社・サービスの特徴

国内唯一のオンオフ統合分析ツール「ADVA MAGELLAN」の開発、運営を行う。広告の効果をTVCMやラジオ、交通広告などのオフライン広告とオンライン広告のものを横断的に比較し、「売上への貢献度」「他の広告へのアシスト効果」を可視化している。さらにその結果をもとに、最適な各施策への予算配分を算出してくれる。国内大手企業を中心に120社以上をサポートしている。

ビジネスモデル

成果報酬型のビジネスモデル(XICA ADVA・サイカアドバ)
出稿前に広告主とサイカとの間で事業成果をシミュレーション・確約しておき、それを達成できなかった場合には管理進行費の支払いは不要。https://signal.diamond.jp/articles/-/307

代表的な競合

ラクスル株式会社(ノバセル
テレビCMの効果を地域別・クリエイティブ別・放映番組別に可視化してくれる独自の効果分析ツール。

競合優位性

・日本国内唯一のオンオフ統合分析ツールであること。
・TV業界では異例の成功報酬型を採用していること。
・テレビCMを出稿する上場企業のマーケティング担当者約150名が選ぶ「1/成果が出るCM効果分析ツール」「2/成果が出るオンオフ統合分析ツール」「3/成果が出るマーケティングミックスモデリングツール」の3部門にてNo.1を獲得。

最近の主なニュース

■2020年9月 国内初の次世代型テレビCM出稿サービス「XICA ADVA」提供
       開始

■2021年1月 クロス・マーケティンググループと資本提携 
■2021年3月 元総務大臣で経済学者の竹中 平蔵氏が社外取締役に就任

出資・株主

<主要株主>
アイ・マーキュリーキャピタル株式会社、アーキタイプベンチャーズ株式会社、INTAGE Open Innovation Fund、インベストメントLab株式会社、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、株式会社クロス・マーケティンググループ、ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合、salesforce.com、DNX Ventures、株式会社リクルートホールディングス

<資金調達>
2014年1月 米国セールスフォース・ドットコム、伊藤忠テクノロジーベンチ
      ャーズ株式会社、アーキタイプベンチャーズ株式会社の3社を割
      当先とする総額1億円の第三者割当増資を実施。
2015年5月 総額2億円の第三者割当増資を実施。
2016年3月 株式会社電通と電通の100%子会社である株式会社電通デジタ
      ル・ホールディングスを引受先として第三者割当増資を実施。
      デジタルマーケティング領域における統合分析(アトリビュ
      ーション)ソリューションの開発・推進で業務提携すること
      で合意。
2017年12月 プロダクトの機能拡充や営業・マーケティング体制の強化を目
      的として、INTAGE Open Innovation Fund、株式会社NTTド
      コモ・ベンチャーズ、アイ・マーキュリーキャピタル株式会社、
      そして既存投資家であるDraper Nexus Venturesを引受先とし
      た第三者割当増資による4.5億円の資金調達を実施。
2020年9月 DNX Venturesと、三井住友トラスト・インベストメント株式会
      社が運営するジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組
      合、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、およびセールスフォ
      ース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Venturesを引き
      受け先として総額12.1億円の資金調達を実施。

これにより、累積資金調達額は21.6億円。

勝手にキャッチコピー

テレビの効果を可視化する

正確な分析が難しいと言われていたテレビCMなどのオフライン広告を統合的に分析して最適化をサポートするサービス。オンライン広告と横断的に比較して、「売上への貢献度」「他の広告へのアシスト効果」を可視化してくれる広告業界必見のサービスだ。

勝手にペルソナ

東京都在住・33歳・広告代理店・ギターを弾くこと

ネット広告やSNSの台頭で、クライアントからはテレビの効果を聞かれることが増えてきた。他では詳しい数値が分かるのに、テレビの効果についてはブランディングのためとしか言えず、なかなか効果を伝えられていない。オフラインの効果が分かればいいんだけど。

株式会社サイカを勝手に広報!

株式会社サイカを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

・サイカの由来は「才能開花=華やかに現れ出た才能」という意味

勝手に広報ポイント①
負の体験を原動力にし、統計分析という武器を持った創業者がいること。

創業者で代表取締役CEOの平尾氏は、中学生から音楽をはじめ、バンド活動で作詞・作曲・ボーカルを担当し、韓国で開催された音楽イベントにはゲスト出演し、日本のラジオやテレビで取り上げられるなど活躍した人物。父親が勤める会社が倒産したことを原体験として、大学在学中に出会った統計分析から経営支援の可能性を見出し、2012年2月に株式会社サイカを創業している。父親の倒産の際には「この世にはどうしようもない悲しみがあるんだな」と感じ、「この悲しみを世の中からなくしたい」という気持ちが芽生えていたが、その後、慶応大学のゼミで「統計分析」と出会ったことで、倒産の原因が経営者の経験や勘に頼りすぎた結果であり、もし超定量的な世界であれば潰れなかったのではないかと推測し、「統計分析」を武器にビジネスでチャレンジしようと思って出来上がったのが同社だ。

勝手に広報ポイント②
「データ×IT×マーケティング」でブラックボックスを明快にするサービスを展開されていること。

主力サービス「マゼラン」は、企業が手掛ける様々な広告施策の効果を、統合的に分析して最適化をサポートするサービス。正確な分析が難しかったテレビCMなどのオフライン広告が代表的な活用例だが、2016年9月のサービスローンチから約4年で国内のエンタープライズ企業を中心に100社以上の顧客に導入されている。SaaSモデルの成長指標として有名な「T2D3」に迫るペースで拡大している。ちなみに、T2D3というのは、Triple, Triple, Double, Double, Doubleということで、サービス開始から年々3倍、3倍、2倍、2倍、2倍と売上成長を継続しているという意味の用語。もともとサイカはコンサルティングを事業として展開されていたこともあり、CSチームには事業会社や広告代理店で実際にマーケティングの現場にいた“元マーケター”が集結されている。「ツールで分析をした後にどのようなアクションをすべきか」はCSメンバーがしっかりとサポートする体制もできている。まさに顧客が持っているデータとマゼランというシステムと、それを理解した双方のマーケティングチームの融合で今までブラックボックスだったものを数値化できたことで真の改善ができるようになっている。

勝手に広報ポイント③
課題発見能力が高く、ユーザーニーズを捉えた組織変革にスピード感があること

創業時はプロ向けの統計分析ツールを使ってクライアントから分析ニーズをヒアリングし、データ分析して結果をレポートするという、いわゆる分析コンサルを主要事業にしていた。しかし、代表の平尾氏がコンサルをしていくうちに、外部からのレポートだとクライアントの意思決定に繋がらないという点に気が付き、このまま外部として分析レポーティングを繰り返すよりも、仮説や問題意識を持っているビジネスパーソン自身が扱える分析ツールを開発して提供する方が、本質的に価値のあるサービスであると考え、2013年10月に「アデリー」という「誰でも簡単に統計分析ができる」というコンセプトのWEBアプリケーションをリリース。これにより、統計分析のコンサルからプロダクトを作る会社として第二のフェーズを迎えている。最近では「XICA ADVA(サイカアドバ)」という業界初の成果報酬型のサービスをスタート。メディアバイイングを成功報酬型で実現させたサービスで、成果目標を達成した場合のみ料金が発生する。また、オフラインの広告がどの程度成果に貢献したかの数値把握だけでなく、使用したデータ、分析のポイント・手順など詳細に明記された分析レポートを作成するなど、会議での報告用資料にも活用されている。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。