COLUMN
【株式会社ABEJA】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
2021.10.7
デジタルとリアルを融合し、様々な業務を改善する株式会社ABEJAさん。創業時から世界を視野にアプローチするダイナミックなビジネス展開とは?
目次
リサーチ企業概要
・株式会社ABEJA(Twitter・Facebook・note・wantedly)
・設立:2012年9月10日
・代表者:代表取締役CEO 岡田 陽介
・社員数:66名(2020年8月末時点)
・所在地:東京都港区北青山二丁目14番4号 the ARGYLE aoyama 「WeWork」6階
・代表的なサービス:ABEJA Platform
・株式上場:未上場
株式会社ABEJA – INITIAL
経営者・創業者・役員
<共同創業者/代表取締役CEO> 岡田 陽介
1988年生まれ。愛知県出身。10歳からプログラミングをスタート。高校でCGを専攻し、全国高等学校デザイン選手権大会で文部科学大臣賞を受賞。大学在学中、CG関連の国際会議発表多数。その後、ITベンチャー企業を経て、2012年9月、AIの社会実装を手掛ける株式会社ABEJAを起業。2017年には、AI、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指し、他理事とともに設立した日本ディープラーニング協会理事を務める。2019年10月より、米シリコンバレーの現地法人 ABEJA Technologies, Inc. CEOに就任。2021年より、那須塩原市DXフェローに就任。
<共同創業者> 緒方 貴紀(おがた たかのり)
福岡県出身。2011年九州大学卒業、九州大学大学院入学。IPA未踏IT人材発掘・育成事業未踏ユース「クラウド上のモデル駆動開発ツール、CloudMDDの開発」プロジェクト採択クリエータ。2012年9月に株式会社ABEJAを共同創業。コンピュータービジョン・機械学習の応用研究やプロダクト開発、組織マネジメント、技術ブランディング等を行う。2020年9月よりフリーランスとして様々な企業の支援を行いながら学術機関にて研究員として研究活動を進める。
■取締役社長COO 小間 基裕
1979年生まれ。大阪府出身。早稲田大学理工学部卒業後、2002年にヤフー株式会社へ新卒入社。エンジニア兼データサイエンティストとして検索サービスや機械学習・自然言語処理を用いた製品開発に携った後に、ビジネスサイドに転向。検索シニアプロダクトマネージャとして複数の大規模プロジェクトを牽引した。2012年にデータソリューション本部長・統括ディレクターに就任し、全社統合データ組織の組成〜戦略立案〜執行を指揮。その後KDDI株式会社を経て、2017年より株式会社リクルートホールディングスで全社データ・AI戦略統括部長を務めた。2020年より株式会社フライウィール執行役員データ戦略本部長兼社長室長。2020年9月に社長室長として株式会社ABEJAに参画。同年12月より現職。元早稲田大学非常勤講師、元東京工業大学非常勤講師、元京都大学非常勤研究員。
■執行役員CEO室長 外木 直樹(とのぎ なおき)
1988年生まれ。愛知県出身。名古屋大学経済学部在籍時にVOYAGEGROUP名古屋ラボの立ち上げに参画し、事業責任者としてスマートフォン関連の新規事業開発に従事。2012年に新規事業立ち上げのコンサルティングを得意とするプロフェッショナルファームへ新卒入社。複数の大手一部上場企業の新規事業立ち上げ、PJマネジメントを経験。2013年6月に株式会社ABEJAに参画。同年9月に取締役に就任。COO・CFOなどの主要役職を歴任。2017年3月よりシンガポールを中心とするASEAN事業・組織を統括。2020年12月より現職。
ミッション・ビジョン・バリュー
ミッション:テクノロジーの力で産業構造を変革する
ビジョン:イノベーションで世界を変える
タグライン:ゆたかな世界を、実装する
組織体制
メンバーのフレキシブルな働き方の実現のため、2020年9月本社オフィスをコミュニティ型ワークスペース「WeWork(the ARGYLE aoyama内)」に移転。「リアル」で集まる場として本社オフィスを活用しながら、自身のライフスタイルに合わせて、在宅勤務や全国のWeWorkを併用して働くことが可能になっている。
市場・マーケット
・AIビジネス国内市場規模
2018年度:5,301億円
幅広い業種でAIの導入が進み2030年には2兆1,286億円で2017年度比5.4倍になる予測。
『2019 人工知能ビジネス総調査』
・画像認識ソリューション市場
2019年度:133.0億円
2020年度:207.4億円(前年比155.9%、見込み)
コロナ禍の経済停滞を受けながらも市場は伸び。省人・省力ニーズの顕在化を追い風に、2021年度以降は再び年平均80%を超える高成長率になり、2024年度には2,300億円市場に成長すると予測。
ミック経済研究所
会社・サービスの特徴
「ディープラーニング」をはじめとするAI技術を活用し、幅広い業界やシーンでのビジネスの効率化・自動化による事業構造変革を促進している。高度な機械学習による画像解析および自然言語処理などの技術力・実用化実績を有し、200社を超える顧客のDXを実現している。
ビジネスモデル
SaaS(Software as a service)モデル
ベーシックプラン:60万円/月(年間プラン)
プレスリリース
代表的な競合
株式会社エクサウィザーズ(AIプラットフォーム事業)
AIにより、超高齢化をはじめとする社会課題解決をしていく。
競合優位性
200社以上の導入実績を誇るディープラーニングのリーディングカンパニー。
AI機械学習の開発導入までを一気通貫でプロジェクト提供できる
最近の主なニュース
■2021年7月 働く環境をアップデートする『オフィスDXプラットフォー
ム』及び 『新しいワークプレイス』の開発に着手
■2021年4月 ABEJA、SOMPOホールディングスと資本業務提携契約
を締結
■2020年10月 店舗解析サービスABEJA Insight for Retailが、小売・卸売
AI市場、マーケティングAI市場で2年連続シェア1位に
出資・株主
<主要株主>
SOMPOホールディングス株式会社、Google LLC、株式会社NTTぷらら、ダイキン工業株式会社、 日本郵政キャピタル株式会社
<資金調達>
2018年6月 PNB-INSPiRE Ethical Fund 1投資事業有限責任組合、エヌビデ
ィアコーポレーション、SBI AI&Blockchain投資事業有限責任
組合、株式会社産業革新機構、ダイキン工業株式会社、TBSイ
ノベーション・パートナーズ2号投資事業組合、株式会社トプ
コン、日本郵政キャピタル株式会社、武蔵精密工業株式会社を
引受先として第三者割当増資による42億5,000万円の資金調達
を実施。
2018年12月 シリーズCのエクステンションラウンドとしてGoogle等を引受
先として第三者割当増資による資金調達を実施。
勝手にキャッチコピー
デジタルとリアルを融合し、様々な業務を改善。
高度な機械学習による画像解析および自然言語処理の技術力で、小売・卸売やマーケティング領域に留まらず、介護、ヘルスケア事業へも拡大。自社プロダクトの提供を通し、顧客と共同でプラットフォームを構築、運用することで、顧客の基幹業務の変革を支援してる。
勝手にペルソナ
愛知県在住・33歳・スーパー経営・ニュースを見ること
スーパーを経営をして、長年の勘を頼りながらPOSデータから顧客を分析し、仕入れを行なってきた。だけど、最近はどうやらPOSデータでは読み取れないデータが欲しいと思い始めた。購入していない層をどうやって購入に導くかを考えないといけない。
株式会社ABEJAを勝手に広報!
株式会社ABEJAを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください。
米Google社が日本のスタートアップに出資する初めての企業。
勝手に広報ポイント①
エンジニア創業者が失敗から学び、シリコンバレーで出会った最新テクノロジー事業
10歳でプログラミングをスタートし、高校からCGを専攻していた代表の岡田氏が、名古屋大学在学中に、当時アメリカで流行りだした「インスタグラム」のような画像のシェアリングサービスで一度起業している。システムの開発はできたものの、運営面では、ユーザーが増えれば増えるほど、クラウド上で補完する画像枚数も増え、サーバーコスト代が爆発的にかかる事態になり、「ビジネスをどう立ち上げて、どうやって企業やユーザーからお金を頂くのか」というビジネス感覚が抜けていたことに気付いたことで、テクノロジーだけでは会社は運営できないことを痛感する。その後経営者になるために勉強を就職しながら学んでいけば良い」ということで企業の社長に誘われたため、起業で得た失敗を活かして、ビジネス感覚を得るために就職。その企業の仕事で訪れたシリコンバレーでのディープラーニングとの出会いに衝撃を受けて23歳で起業している。当時の日本では、まだディープラーニングの言葉すら知られていなかったため、当初資金繰りに苦労したものの、現在取締役である富松氏よりエンジェル投資をしてもらったことがきっかけで他企業からも出資が集まりキャッシュフローが安定したため、開発に集中できる体制になり軌道に乗り始める。
岡田 陽介 氏 CEOインタビュー
勝手に広報ポイント②
専門家集団からビジネス組織へと成長させ、テクノプレナー達が集まる採用力
専門家集団として、エンジニアやデザイナーで会社を運営していた同社が、一気にビジネスとして加速できたのは、複数の大手一部上場企業の新規事業立ち上げ、PJマネジメントを経験している外木氏の存在が大きい。組織を整理したことにより、適切なリソース配分が可能になり、エンジニアが集中して働きやすい環境が整えたり、採用のプロセスも設計し、ダイレクトリクルーティングサイトを使ったり、リファラルリクルーティングで採用を進めたりとしてきたおかげで、優秀な人材集めができた。さらに、人材戦略・管理担当している志積氏は、知名度・規模によらず優秀な学生を採用できる、合同企業説明会の逆形式の新卒採用イベント「逆求人フェスティバル」の運営と学生の集客責任者も経験した持ち主。情報系の学部生、院生を中心に年間 1000 名以上の学生の個別面談、集客を実施していた経験を活かして、インターン生、新卒採用を中心に従事し、国内外でのインターンからの新卒採用を推進。組織が 50 名から 100 名に移るフェーズでは中途採用担当を兼任、1年で正社員を約 30 名を採用するなど、ビジネス成長を支える人を大切にしているからこそ、採用に力を入れている。
勝手に広報ポイント③
創業時から世界を視野にアプローチするダイナミックなビジネス展開
同社はビジネスを自動化するAIプラットフォームABEJA Platformの提供などあらゆる業界において、一気通貫したAIの導入、活用を支援している。ABEJA Platformはプログラミング不要、ブラウザ上で簡単にビジネスに合わせたAIモデルの作成・運用ができるサービス。また、入店から購買までの行動の可視化や、改善施策の実施、効果検証サポートを行ってカスタマーサクセスによるデータ活用を支援できることが特徴の小売流通業界向けの店舗解析サービス「ABEJA Insight for Retail」は「小売・卸売AI市場」「マーケティングAI市場」分野において、2年連続シェア1位を獲得している。AIビジネスの国内市場規模は、2018年度は5,301億円のところ2030年には2兆1,286億円になる予測で、AI活用の画像認識ソリューション市場データは2019年度は133億円だが、2024年度には2,300億円市場に成長すると予測されており、まさに高成長を遂げている市場に身をおいている。だからこそ、創業時から常に世界を視野に事業展開し海外進出をしている。2017年3月に国外初のシンガポール法人設立、2019年10月にはシリコンバレーのサンマテオに「ABEJA Technologies, Inc.」の設立を発表。シンガポールでは、ASEAN市場を開拓し、シンガポール国立大学、DENSO INTERNATIONAL ASIAやSMRTなど現地の研究教育機関や有力企業との協業を実現し、シリコンバレーは世界的に重要な戦略拠点として、技術とビジネスの両輪で市場拡大を試みるために立ち上げている。とくにアメリカ進出の際はABEJAのコア技術が集積されているABEJA Platformをベースに、米国企業へのサービス拡販、米国企業との戦略的提携による協業機会の創出、国際競争力のある最先端の技術研究開発を行なって、世界に挑んでいるのだ。2018年には日本のスタートアップ企業として初めてとなる米Google社からの資金調達など、大手からも評価される企業となっている。
投資先事例: ABEJA | 株式会社INCJ、プレスリリース 、夏目 萌 | Forbes JAPAN、プレスリリース、Forbes JAPAN
勝手に広報チャンネルとは
株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。