COLUMN
広報始めたいならまずはコレ!【経営者のための広報コラム】
2021.2.28
広報・PRとは?実はその本質をあまり理解していない経営者や広報担当者が多くいらっしゃいます。広報と経営は一体不離で同じ方向を目指していかなければなりません。このコラムでは、経営者が知っておくべき広報の基礎知識や広報の考え方をご紹介していきます。
目次
経営者のための広報コラムをはじめてみようと思います。
本題に入る前に、まず自己紹介をさせていただきます。
私、斉藤久良良は、企業の広報に15年以上にわたり携わってきました。社内外広報やCSR活動、企業ブランディング、そしてIPOを経験しIRにも従事していたことから機関・個人投資家とのリレーションなど、広報・IRまわりを幅広く経験してきました。会社員を辞めた後は、フリーランス広報として未経験広報人材の育成をメインに、企業の広報サポートや講演会・セミナー講師を務めながら、広報とは何か、ということを伝えてきました。そんな私が大切にしているのは、経営戦略・事業計画に基づいた広報戦略を策定し、それを実際のアクションへと落とし込んで実行まで伴走すること。
フリーランスになって以降、さまざまな経営者の方とお話させていただき、広報に関するお悩みや課題、広報に対するそもそもの認識など、共通するものがあると感じていました。いつかそれをまとめよう!と思いながらもついつい重い腰が上がらずここまで来てしまいましたが、少しずつ書き溜めていくことを決意。
この【経営者のための広報コラム】シリーズでは、広報に難しさを感じている企業の経営者様に、広報の基礎知識や広報としての役割、考え方などをご紹介してまいります。コラムをきっかけに気づきを得て、自考・自走していくための一助となれたら幸いです。
広報と経営は一体不離。はじめにやるべきことは?
さて。何から話そうかと考えたのですが、まずは広報とは何か?という話から入っていきたいと思います。いわゆる「広報」って何をするのでしょうか。広報をはじめようとするとき、どこから手をつけると思いますか? 「何をやるか」から考えはじめる方が多いのではないでしょうか。
実際に、手法から入ってしまう方が多いなぁという印象がありますが、それば間違いなのです。大事なのは広報の「目的」「ターゲット」「メッセージ」を設定すること。つまり、はじめにやるべきことは広報戦略の策定です。
では、広報戦略とはどうやって組み立てるものなのでしょう? そのポイントは、経営戦略にあります。広報戦略は、経営が目指す方向と必ず一致していなければなりません。なぜなら、広報は企業力をUPさせるためのものだからです。会社が目指す目的・目標を広報としてどのように達成していくか。広報戦略策定のスタートは経営戦略の理解からはじまります。
広報戦略にも欠かせないKGI・KPI
経営戦略を考えるときには、必ず目的や目標を設定しますよね。広報も同じなんです。
「とにかくメディアに出たい!」
「TVで取り上げてほしい!」
という手法から考えるのではなく、目的・目標を設定し、そのために何をすべきかを考え、手法に落とし込んでいく。手法ありきでは、届けたいターゲットに届けたいメッセージを効率的に伝えることはできませんし、目的を達成することはできないのです。
しかし経営の合間に広報業務も兼任している経営者の方や、「プレスリリースの書き方」などを独学で学びながら広報を担当している方は手法に走りがちな印象があります。広報としても広報戦略のKGI・KPIを設定する必要があるということを知らないまま、広報に携わっている方が非常に多いのです。
経営の目的を達成するために
会社が目指す場所へ、最速・最短距離で到達するために。適切な広報戦略は必ず、事業をグロースさせるために大きな力となります。そのために、大切なのは「経営戦略の理解」と「広報戦略のKGI・KPI設定」からはじめること。これを忘れないでください。
次回の【経営者のための広報コラム】のテーマは、「社長!TVに出れば本当に売れますか?」です。メディアに取り上げられたいと思っている経営者の方は、ぜひご一読ください。
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