広報コラム

SNSを使った広報、何が魅力？【ベテラン広報に聞いてみた！】

2022.1.26

企業の情報発信に欠かせないSNS。その効果を最大化するために、なぜ広報活動にSNSが使われるのか、広報活動にSNSを活用するメリットはどこにあるのかを解説します。

広報活動にSNSが使われる理由

TwitterやInstagramなどのSNSを使って自社の商品や情報を発信する「企業アカウント」。みなさんも一度は見かけたことがあるのではないでしょうか。SNSから自社サイトに遷移させたり、リツイートなどの反応をしてくれた人にプレゼントが当たる企画をしたりと、単なる情報発信に留まらない使い方がされています。

広報活動で用いる発信媒体には、テレビ、新聞、雑誌など様々ありますが、その中でもSNSが選ばれるのには理由があります。すぐにアカウントが作れて簡単にはじめられるから、世代を問わず広く普及しているから…。もちろんどちらも正解ですが、一番の理由は情報の受け手である消費者と直接コミュニケーションが取れるからではないでしょうか。消費者から反応（いいね、コメント、DMなど）をもらうことができるだけでなく、その反応に対して企業がリアクションをすることもできます。消費者とやり取りができる媒体であることは、SNSの大きな魅力の一つであると言えます。

広報活動にSNSを活用するメリットとは？

SNS広報はすべての広報戦略において効果的というわけではありません。SNSは、消費者向け、つまりＢtoCのサービスや商品を扱う場合に適しています。その理由は、SNSが個人間の情報共有の場として利用されているからです。特に10代や20代の若者にとって、TwitterやInstagramはいわゆる”口コミサイト”そのもの。SNSには、流行りのカフェやレストランに行ったこと、買ってよかった化粧品のことなど、誰かの体験談が口コミのように集まるため、行きたい場所を探したり、化粧品を比較したりする際に役立ちます。SNSの投稿を見て、行ってみたい、使ってみたいと思い実際に行った人、使った人は、その感想を自分のSNSに投稿します。情報はこうして拡散していくのです。SNS広報で利用したいのはこの拡散の仕組み。自社の商品や情報を消費者に投稿してもらうことで認知を拡大させ、新規ユーザーやファンの獲得を狙うというわけです。

企業アカウントを運用する時のポイント

広報担当者としてSNSアカウントを運用することが決まったら、まずは広報活動にSNSを活用する目的とターゲットを明確に設定するところからはじめましょう。「何のためにやるのか」「誰に向けてやるのか」が定まっていないと効果は得られません。目的とターゲットが決まったら、「どのようなアカウントにするか」を決めます。企業アカウントは、”キャラクター”が設定されていることがよくあります。このキャラクターは獲得したいターゲットによって異なり、たとえば10代の学生がつぶやいているような砕けた表現に親近感を持ってもらえることもあれば、サラリーマン風の表現に興味を持ってもらえることも。ぜひ既存の企業アカウントを参考にしてみてください。キャラクターを設定したら、その設定を維持することが重要です。もしアカウントを運用するいわゆる「中の人」が複数いる場合は、投稿内容に個人差が出ないように運用ルールを定めておくといいでしょう。どんな口調で投稿するか、どれくらいの頻度で更新をするかなどをあらかじめ決めておくと、アカウントの一貫性が保てます。投稿頻度については、更新の続けやすさを重視するのがおすすめです。

手軽にはじめられることから挑戦しやすいSNS広報。しかし、勢いだけではじめてしまうと有効的に使うことができず、すぐに更新が止まってしまいます。そうならないためにも、目的、ターゲット、キャラクターをしっかりと定め、更新を継続することが大切です。

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