COLUMN
広報にも活かせる!”エッセンシャル思考”の取り入れ方
2023.5.17
この広報コラムでは、プラスカラー取締役の斉藤が日々インプットした情報をご紹介するとともに、広報に難しさを感じている企業の経営者様や広報ご責任者様、現場で広報活動と対峙しながら次の一手を模索している広報ご担当者様に向けて、今までの広報経験をもとにした知識・ノウハウを共有していきます。 コラムをきっかけに気づきを得て、自考・自走していくための一助となれたら幸いです。
目次
時間がないからできない!そんな状況、克服したいと思いませんか?
プラスカラーの取締役という立場上、フリーランス広報をやっていた時よりもやらなければいけないことが格段に増えました。
広報コンサルや広報実務の支援に加え、商談対応、採用面談、契約書などの書類作成、チームメンバーとのMTG、自分たちの広報活動などなど、毎日何時間あっても足りない!むしろやりたいことができない、やらなければいけないことがやりきれない、など、支障をきたすこともしばしば。
大変だからやらない、できないからやめる、できないのは時間がないから。
こんな言い訳はたくさん出てくるのですが、「できる自分になりたい!」という思いが根底にあるので、何か変えられないかな?と思い、色々情報収集していた際に行き着いたのが今回の動画でした。
本日のインプット&アウトプットは、「思考法」について。
前回の記事と同じく、Youtube動画「サラタメさん」から情報収集しました。今回の動画は、広報の考え方にも通ずるところがあったため、インプットした内容とともにまとめていきたいと思います!
今日のインプット
Youtube動画「サラタメさん」
【12分で解説】エッセンシャル思考①【8割捨てろ】
【9分で解説】エッセンシャル思考②見極める技術【現実的サラタメ式90点ルール】
【11分で解説】エッセンシャル思考③【仕事を捨てる2STEP】
【10分で解説】エッセンシャル思考④【エッセンシャルなチームをつくる!若手でも】
インプットした内容
2014年に発売されたグレッグ・マキューン氏が書いた「エッセンシャル思考」の中から重要なポイントをピックアップして解説。
エネルギーを分散させず集中して取り組むということ。
限られた時間、お金、体力のなかで、自分がこれだと選んだものに取り組もうという考え方。→普通の人がすごい人に勝つための唯一の方法!
エッセンシャル思考を理解することはできるが、実践できるかが重要。
その実践方法について学んでいく。
1. エッセンシャル思考とは?
①考え方の違い
・非エッセンシャル思考
→頼まれる仕事全てが大事、全てこなすためにどうしたらいいか?を考える
・エッセンシャル思考
→より少なく、しかしより良く!やらないことを決めて捨てる。捨てることでは悩まない、捨てることは大前提!何を捨てるのかを一番悩む
②行動の違い
・非エッセンシャル思考
→やることが多い、反射的に全部受けてしまう仕事の目的は何か?を考えない。その結果、全部引き受けて、期限が迫ったものから一生懸命やる
・エッセンシャル思考
→捨てると決めた仕事、例えば目的のない仕事や必要のない前年踏襲の仕事はやらない、断る。やることを計画的に減らし、絶対やらなければいけないことに集中する。
③結果の違い
・非エッセンシャル思考
→やることが全部中途半端で結果も中途半端。一生懸命頑張ったのに・・・と無力感が残る
・エッセンシャル思考
→量より質を重視しているのでやったことに充実感が残る
なぜこのような違いが出るのか?
パレートの法則=80:20の法則が関係している。
冷静に考えると大事な仕事は全体の2割、残りの8割は捨てられる可能性がある!
どれも全部重要、と考えている人は注意。
優秀な人ほど非エッセンシャル思考に陥りやすい→成功のパラドックス
優秀が故に仕事が集中し、優秀だという自負があるので全部受けてしまう。そうすると、だんだん雑多な仕事に追われて目標を見失い、優秀だった人が中途半端な結果しか出せない。
2. エッセンシャル思考実践編
①見極める技術(3Point)
■考える時間を作る
・仕事が来ても、目的や成果につながるかをまず考える
・ノートとペンを使って「意識的に考える」時間を作る
・仕事に着手する10分前に、どんな成果につながるか?どうやったら最短距離で成果に繋げられるかを考える
■情報をフィルタリングする
・膨大な情報、意見の中から重要な情報だけをフィルタリングする
・無駄な情報、ノイズは削除。結論や本質的な内容をピックアップして部分的に頭に入れる。
・語られていない部分に耳を傾ける
■90点ルールを取り入れる
・重要=90点以上だと思えることをやる
・会社にとって、自分にとって何点の仕事か?採点をする。
→会社員の場合、90点以上の仕事を選んでやることは難しい。自分にとってこれがボーダーと思う仕事の点数を決めて、その基準でやる仕事やらない仕事を決める
②仕事を捨てる(2Step)
■完全に明確にする
・捨てる仕事を完全に明確にする
・そのために、目標・目的を明確にする
・会社、自分の部署の目標→自分自身の目標に落とし込む
・目標をもとに年間、1ヶ月、1日の予定を明確にする
■うまく断る
・業務内容を聞く→無駄な仕事かどうか判断→その日の予定を完全に明確に伝える(遠回しに断る)
・曖昧ではなく、何時〜何時まではこの仕事があると明確に伝える。
・遠回しながらも、その業務の目的を確認する(上司を含めたチームのためになるのか?どっちが意味があるか?選択してもらう)
・上司からの仕事を断ることも重要。何でも屋に成り下がらない!(何でも屋は中途半端な結果しか残せない)
③仕組み化の技術
■エッセンシャル思考のチームをつくる
・エッセンシャル思考のチームを作ることで、自分が非エッセンシャル思考に陥っても、チームが引き戻してくれる。
・どういう風に仕組み化するか?
→地道だが布教活動!
→自分が無駄な仕事を相手に振らない
→チームの協力体制を活用
→依頼することに緊張感を持つ
→「完全に明確」に伝える(目標、なぜ依頼するか、期限)
■若手でも布教活動する方法
・実践し続けて結果を残すこと。業務時間は短い、でも圧倒的に成果を出せば批判的な人も「知りたい!」と思う。このモードに持っていけば相手は話を聞いてくれるようになる。
・情報共有のみ、押し付けはNG!自分の優越感を満たすことは徹底的に排除してエッセンシャル思考の布教を行なっていく。
インプット情報からの学び:目標達成のためにやるべきことに、全集中
この動画に出てくる非エッセンシャル思考の人は、まさに私です。
頼まれたら反射的に受ける、中途半端になって思うように成果が出せない、など、私のことをどこかで見ている・・??と、ドキっとするような内容ばかりでした。習慣化している考え方を変えることは非常に難しいですが、今日から早速実践してみようと思います。
今回の動画を通して、このエッセンシャル思考はまさに広報をやっていく中でも使えます。
広報をはじめる際、プレスリリースを書きたい!テレビ取材を獲得したい!といった枝葉の話ではなく、「なんのために広報をやるのか」「誰に向けた広報をやるのか」「自分たちをどのように伝えたいのか」という、広報の本質でもある「目的、ターゲット、メッセージ」を明確にした上で、「何をやる」を決めましょうというお話をします。
「目的、ターゲット、メッセージ」が明確に設定できれば、その実現に向けたアクションは明確になりますし、本当に成果を出すための広報活動に集中できます。
プレスリリースを書いて、メディアアプローチをして、SNSで発信して、HPを更新して・・・と広報ができることを挙げたらキリがありません。それを限られたリソースの中でこなす場合、できることを全部やっても、結局効果が出ない、という経験のある広報さんも多いのではないでしょうか?
その時に立ち戻るのが、広報の「目的・ターゲット・メッセージ」です。
今やっていることは、この目的達成において意味があるのか?もっと効果的な方法があるのではないか?と考えて、実行していくべき広報アクションを決めていけば、結果も出やすく疲弊もしないでしょう。
広報だからプレスリリース書かないといけない、広報だからSNSで発信しなければいけない、ということはなく、自分たちにとって必要な手段を徹底的に考え抜いて、1年間はそれをやり切る、そして結果を振り返る。うまくいかなかった部分は改善し、また1年間やり切る。この繰り返しが定着したら、広報活動もプラスの循環を作る出せると確信しています。
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