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広報コラム

過去の成功体験は過去のもの。未来を作るのは挑戦の行動量とスピード感

2023.9.19

この広報コラムでは、プラスカラー取締役の斉藤が日々インプットした情報をご紹介するとともに、広報に難しさを感じている企業の経営者様や広報ご責任者様、現場で広報活動と対峙しながら次の一手を模索している広報ご担当者様に向けて、今までの広報経験をもとにした知識・ノウハウを共有していきます。 コラムをきっかけに気づきを得て、自考・自走していくための一助となれたら幸いです。

変化する時代に取り残されないように自分のアップデートに必死です

リカレント・リスキリングなど時代の変化に伴い、学びに対する興味関心が高まりを見せていると感じます。以前「リスキリング」について書いた記事では、リスキリング=自分自身をアップデートし続けることだと伝えましたが、先日、前職の先輩と話していた際、アップデートするためには「アンラーン」も不可欠だという新たな気づきがありました。

そんな中、「リスキリング」に関する記事を書いたすぐ後にタイミングよくYoutubeで「アンラーン」に関する動画が複数リコメンドされてきたので、「アンラーン」について学んでみようと思い動画を視聴!
ということで、本日のインプット&アウトプットは、「自分アップデート法」について。

今回は、人生100年社会デザイン財団が2022年12月に開催したる第16回オンライン・フォーラムの中で、株式会社チームボックス代表取締役・日本オリンピック委員会サービスマネージャーである中竹竜二さんが登壇した「過去の成功を手放し 更なる飛躍を生む「アンラーン戦略」という講演で紹介していた、今の時代に求められる自分自身のアップデート方法についてご紹介します。

今日のインプット

人生100年社会デザイン財団【講演】過去の成功を手放し 更なる飛躍を生む「アンラーン戦略」(登壇者:中竹竜二氏)

インプットした内容

1.アンラーンについて
アンラーンとは?→学んだことを一旦手放すこと

2.学びの段階
①知る→②わかる→③試す→④できる→⑤続ける
・「知る」と「わかる」は違うし、「わかる」と「できる」は違う。最終的に無意識で、頑張らなくても習慣化してできるようになる状態を目指す
・成長に最も大事な段階は、③試す。アウトプットするようになると失敗が出てくる。失敗を改善し、できるようになることが大事。

3.成功のパラドックス
・同じ成功が将来も成功するとは限らない。一度成功をもたらす戦略が破滅の原因になる。過去に囚われず修正し、適応する必要がある。
・この概念は今に始まったことではなく、ずっと言われ続けていること→急がば回れ、負けるが勝ち、かわいい子には旅をさせよ 等

4.アンラーンのサイクル
①アンラーン:脱学習
②リラーン:再学習
③ブレイクスルー:飛躍
・上記のサイクルでアンラーンが行われている。③ブレイクスルーがなければそのアンラーンの方法が間違っているかも、と疑う必要がある。

5.アンラーンの事例
①セリーナ・ウィリアムズ(テニスプレイヤー)の事例
・ある時レストランで足を怪我した。その後足の怪我は治ったものの、試合の結果が振るわなくなってしまった。今まで試合で優勝できていた実証済みの方法に効果がない?なぜ勝てないのか?もうトッププレイヤーとしての時期は終わったのか?→そこで取った行動がコーチを変える選択。

②ローマ帝国の事例
・地球の20%の人口を支配していたが、あらゆる人たちと連戦する中で過去の戦いで成功した方法にこだわることなく、より優れた戦法があればすぐにそれを採用した。過去の成功を脱学習することによって、環境の中での新しい状況に適応するという独特の能力があった。

③イーロン・マスク(テスラ最高経営責任者)の事例
・テスラ最高経営責任者がSNSを買い、顧客から受け取ったフィードバックによって会社の国際業務を大幅に修正
→顧客の問題に個人的に関与し対処して解決。顧客の問題を認め、自社製品やサービスを常に革新し改善。最も良い情報源として顧客からのフィードバックを常に集め、積極的に求めもするし、フィードバックを返して欲しいと働きかけている。
・リーダーたちは新しい行動を再学習し、軌道修正し、リアルタイムの新しく革新的な方法でより質の高い製品やサービスを提供し、顧客満足度を高めるべくブレイクスルーを遂げる。

6.同じことばかりを卒業するために大切な問い
①自分がしていることが最適ではなく時代遅れで陳腐化していることを受け入れられるか?
②自分がしていることに効果がないことを認め受け入れ、捨て去り違うことをする勇気があるか?
③願望は持っているが、どこから手をつければいいかわからないのか?
④自分が望んでいた通りの結果が出ずに言い訳をしたり、もうこんなことはしたくないと思っているか?
⑤困難を乗り越えようと全ての方法を試してみたが、いまだに行き詰まっているのか?

■脱学習することが重要だと信じているか?
■受け入れる準備ができていますか?
■面白いと思いますか?
■自分の答えよりも良い答え、良い結果を出すための別の方法があることに同意するか?
上記の質問への答えが「Yes」なら脱学習に具体的に取り組むべき。

インプット情報からの学び:アップデートのためには、時として過去の成功体験を疑い、手放すことも重要

以前勤めていた会社で、「過去の栄光をいつまでも引きずっていたら、面白いゲームは作れない」と、代表や経営陣がよく言っていたことを思い出しました。ここでいう面白いゲームとは、つまりはユーザー様に受け入れられ、支持されるゲームのこと。

私が勤めていた当時、2013年〜2016年はまさにスマホゲーム最盛期であらゆるプレイヤーが登場し、スマホゲームも次から次へと生まれ、アプリランキングが新しいゲームや人気ゲームで賑わっている、そんな時代でした。

あらゆるスマホゲームが出てくる中で、黒猫&白猫という2大ヒットアプリを生み出し、一時期ではアプリストア上位に複数の自社アプリがランクインするなど、ユーザー様に遊んでいただけるアプリを生み出していたのは、常に進化し続けることを大切にしていたからだと思います。

代表が朝会の時にしていた話で、今でも私が大事にしていて、かつインターン生や育成する広報人材の方々にお伝えしている話があります。

それは、「アウトプットの10倍、インプットをすること。」

アウトプットするためには感度高く色々なことに興味を持ってインプットすること。そして、ただインプットするだけではなく、きちんと自分の中に落とし込んだ上でアウトプットすることが重要だという趣旨の話です。

例えば・・・興行収入NO1の映画を観に行ったなら、なぜその映画は興行収入NO.1になれたのか?
例えば・・・人気のテーマパークに行ったら、なぜ何時間もこのアトラクションに並ぶのか?
といったように、何かその情報の裏にある背景や理由を分析し、それをアウトプットにつなげることで、新しい価値が生まれるということです。

まさに、アンラーンを日常的に取り入れている事例だと思います。

また、私たちプラスカラーでもこのアンラーンのサイクルを細かく取り入れるようにしています。目的達成のためのKGI・KPIを定め、実行するアクションとその行動目標を決めて事業を進めていきますが、数ヶ月前と同じことをやったときに成果が出なくなった場合、一定期間様子を見ながらも、数ヶ月前と状況が変わっているかもしれないと考え、改善ポイントを洗い出し、考えうる施策を実行し、結果を検証するようにしています。

このサイクルは年々早くなっている気がします。
サイクルを早く回しすぎても、その施策の確からしさがブレる可能性があり、こんなに早いタイミングで変えていいものか・・・と躊躇することも多々ありますが、この躊躇も過去の自分の考えなので、まだ型が決まっていないものに関しては直感を信じて行動を早く回すことを意識しています。

時代の変化が激しい今の世の中には、このくらいのスピード感と行動量がちょうどいいのかもしれません。

<新しい挑戦をしたい!でも進め方や具現化をどうしたらいい?>

何か新しいチャレンジを試みたり、習慣を改善しようとした時、一人で解決するのは意外と難しいと思います。そんな時、伴走者がいると確実に実現性が高まります。

私たちは広報が専門ですが、経営者の伴走役になることも多いです。なぜなら、「攻めの戦略の中に広報機能を置いている企業が多いから」です。

今行っていることに行き詰まり感を感じていたり、思考を広げる相談役が欲しい経営者の方、広報歴20年のベテランや、広報戦略策定200社以上の実績を持つプロ人材が伴走役としてサポートさせていただきます!