COLUMN
運を掴む方程式で「ツイテル」の再現性を高める
2023.12.23
この広報コラムでは、プラスカラー取締役の斉藤が日々インプットした情報をご紹介するとともに、広報に難しさを感じている企業の経営者様や広報ご責任者様、現場で広報活動と対峙しながら次の一手を模索している広報ご担当者様に向けて、今までの広報経験をもとにした知識・ノウハウを共有していきます。 コラムをきっかけに気づきを得て、自考・自走していくための一助となれたら幸いです。
目次
最近いい波が来ている!これが続けばいいのに。と思うこと、ありませんか?
「なんだか立て続けに案件相談が来るぞ」「なんか最近嬉しい話がよく舞い込むぞ」ということが数ヶ月に一度の周期でやってきます。実は私、この前兆がなんとなく、わかります。決して預言者ではありません(笑)。この”いい波”は、大体、怠惰・ネガティブになっている自分に喝を入れ、仕事にきちんと向き合おうと心を入れ替えるとやってきます。
いわゆる「引き寄せの法則」だと捉えていて、いいサイクルが回っていると縁や運がそこに舞い込んで来るんだ、と信じていました。ただ、事実だとしてもこのまま話すと、若干根性論的な話にも聞こえますし、「願えば叶う!ポジティブマインドで仕事に向き合えばいいんだ!」というのも、再現性や現実味が薄いですよね。一応、”広報コンサル”を名乗っているので、ここは論理的に、なぜそうなのか?を説明したいところ。
そんなことをずっと思っていたのですが、まさにこの”いい波来ている状態”を上手く説明している!とピンと来た動画が最近Youtubeでレコメンドされたので、今回はその動画を取り上げることにしました。
今回ご紹介するインプット&アウトプットテーマは「”いい波”の再現性を高める方法」についてです。
今回視聴した動画は、株式会社クラウドワークスの取締役副社長等を歴任した起業家・成田修造さんの書籍『逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略』を取り上げ、その内容を成田さんご自身がご紹介されているもの。「人生戦略」をテーマにしており、仕事をしていく上で参考になる考え方ばかりで、これを実行すれば上手くいっていなかったことも歯車が回り出すのでは!?と思えるものでした。この動画を通して得た情報とともに、私自身の学びをお伝えしてまいります。
今日のインプット
PIVOT 公式チャンネルBOOK DIGEST
■前編:【兄・成田悠輔から学んだ、周りと差をつける方法】人生の8割は、目標設定で決まる/就職ランキング上位の会社には行くな/目標の解像度を上げる方法
■後編:【失敗人生を送る人の共通点】成功確率を1%▶99%に高める方法/運を掴む公式
<ゲスト>
成田修造|起業家
慶應義塾大学経済学部在学中よりアスタミューゼ株式会社に参画。その後、株式会社アトコレを設立し、代表取締役社長に就任。2012年より株式会社クラウドワークスに参画し、取締役副社長等を歴任。現在、起業準備中。
<取り上げた書籍>『逆張り思考 戦わずに圧倒的に勝つ人生戦略』成田修造(著)
インプットした内容
1. 逆張り思考とは
①いろんな人生でコントロールできないことが起きた時に人は気持ちを乗せすぎ。それを逆の視点で捉える=ピンチをチャンスに捉える思考
②親や社会にラベル化されたキャリアではない視点で、自分視点で人生を捉えてみる。競争者がいないので勝ちやすくなる=自分に勝ちやすくなる
2. 兄・成田悠輔からもらった「いま読むべき30冊」
・行動を変えようと思った14歳の時に兄からもらった30冊の読書リストがターニングポイント。
・リストの本は歴史的な考え方、民俗学、宗教、憲法、思想、数学、金融、スポーツ。矢沢永吉さんの「成り上がり」など幅が広かった。読んだことで、世の中はいろんな構成要素でできていることがわかった。日々起きているニュースをちょっと深ぼることで、その前後に起きた出来事やその起きた歴史背景や理由がわかるようになり視界が広がった。
・物事を点ではなく、構造的にとらえる、ということを教えたかったのだと思う。
・自分の得意な考え方、好きな対象=心が動くものが何なのか?をどれだけ描き出せるかが大事。これをしないまま、社会で言うところの「いい大学」「いい会社」というラベルだけ乗っかり過ぎてしまうと、歳を重ねた後に「違った」と思うことになる。これは嫌なこと。結果や今の安定だけでなく、この軸にそって人生を選んで飛び込むと、いい人生だったなと思える。
3. 人生の8割は、目標設定で決まる
・どういう存在に自分はなりたいのか?と考えると人生は変わる。
・成田さんの場合、本を読んで影響を受けた人たちのファーストキャリアを調べた。外資金融、外資コンサルが出てきた時に高学歴だけれど新しい業界に飛び込んだ人たち。この人たちと同じ人生を辿ること=ベンチャーに入る、ベンチャーを作る
・就職ランキングで上位のところに行く、いい大学に受かる=目的ではなく行動。目標・目的があるから行動が変わる。行動から始めるとヒエラルキーの中での意思決定となる。これは逆張りにはならない。
・そのために個性が大事。個性が自分の中で理解できているから、具体的で解像度の高い、個性的な目標ができる。そして個性的な行動になり逆張りが生まれる。
4. 目標の解像度は、どう上げるのか
・世の中にはどういう人がいて、自分はどういう人に影響を受けているのか?を知る。
・その上で何故か?実体験などと照らし合わせながら言語化し、解像度をあげる。
・今の時代にその個性を出していくとどうなるか?を考える。
→人の平均的な行動に影響を受けない行動になる。
5. 成功確率を1%から99%に高める方法
・算数、数学の考え方。ギャンブルをやって、当たるには何階かければいいか?の話。
・成功する確率は1回やった場合は1%、100回やった場合は63.4%、459回やると99%→1%の成功確率のものも459回やったら99%になる。根性論ではなく、理論上やれば成功する。
・ビジネスの場合は失敗した後学ぶので確率が上がる。成田さんの経験上、3-4回やったら当たる。
・成功しないのは回数が足りていない。そもそもやっていないから。
・何で失敗したのか言語化し、次に自分がやるとしたらどうするか?をきちんと内省すれば成功確率が上がる。
・人生を数学的に捉えていくことで揺らがない。
6. 成功者の共通点:運に恵まれている
・運=自己理解×目標×試行錯誤
・目標が大事。目標が決まらないのは自己理解が足りない証拠。自分自身が何に本質的にピンと来て本質的に好きなのか?そこに目標がセットとなる。さらに、試行錯誤をする。試行錯誤=成功確率を上げるフィードバックサイクルと行動量。これが掛け合わさるとパフォーマンスが出て、運が来るのではなく、運を掴むことになる。
7. 運に恵まれた人になる方法
・日本全体はこの30年間、平均回帰すると低迷状態。同じような状態で同じようなことを続けるとほとんどの人は日本と同じようにキャリアや人生が低迷していってしまう。正規分布の平均から外れたところにいかに染み出していくか?逆張り思考を持って行動していく。
インプット情報からの学び:「運」も「成功」も内省と行動の繰り返しで手に入る
日本人の多くは、今までの価値観や教育等を背景に「失敗してはいけない」という思い込みが強く、それゆえに行動に移せないという人が多くいます。かくいう私も、その感覚が抜けきらず尻込みしてしまうこともしばしば。しかしこの動画により、「やれば絶対成功する」ということが、根性論ではなく理論的に証明できることがわかり、暗闇に光が射す感覚を覚えました。
今回の動画には参考にすべき内容がたくさん詰まっていますが、私が着目したいのは、「やれば絶対成功する」けれど、この成功確率を高める鍵は「試行錯誤」だということです。
同じことを同じように繰り返しても459回やれば理論上成功しますが、人生もビジネスもそんな悠長なことは言っていられません。時間やお金は有限であり、1つのことにそこまで投資することは難しい。だから、トライしたことがどういう結果を生んだのか、上手くいったのか、いかなかったのか。上手くいかなかったら、その要因と解決策は何なのか?を徹底的に考え、次に同じことがあった場合、同じミスを繰り返さないようにする。とても当たり前のことですが、この振り返りが非常に重要です。
「このA案、上手く行かなかったな。次のB案で挑戦してみよう」と次から次へとアクションしていくスピード感も重要ですが、進んでいく中でA案と同じシーンに出くわした時に、A案の失敗の振り返り、その解決策の洗い出しを行っていなかったことで、同じところでミスをし、結局成功確率を高められない、ということもあります。
お恥ずかしながら、これは私のお話です。
私は内省や振り返りをあまりせずに、商談の席についていました。その結果、何度も同じミスをくりかえし、商談をしても結果に全く繋がらない時期が続き、時間もお金も、かけた投資コストの回収すらできない・・・という状況。
当時の私は、上手く行かなかったことをどうしたらいいか、を考えているつもりでしたが、本質的な改善ではなく、見当違いな小手先の打開策ばかり考え実行していたように思います。状況が少し改善したのは、1回の商談で完結させようとせず、見積り提出やさらに話を詰めるために2次商談を設定するというアクションを取り入れた時です。
今までは1回の商談で、ニーズヒアリングした内容を元に提案や見積りを作成し、それをメールで送って終了していたのですが、再度説明のための面談を設定することで、以前よりも少しずつ商談からの契約確度が上がったのです。これに気づいたのは、とあるお客様との商談で、2回目の商談機会をいただき、そのお客様の課題解決策を改めて考え、準備して再提案した時。1回目では叶わなかった、より深いディスカッション、ニーズヒアリングができたのです。この出来事をきっかけに、よっぽど初回でNOがない限り、初回でヒアリングした課題への解決策のご提案をする時間を別途設けるという、私の商談ルールができました。
これは1つの例ですが、このように自分自身で考え実行し、これは上手くいくかも?ということを1つ1つ実体験を持ちながら増やしていくことが成功角度を高め、”いい波が来ている状態”をつくることにつながると確信しています。
<成果を格段にUPするための試行錯誤、お手伝いします>
私たちプラスカラーは、壁にあたりながらもその乗り越え方を模索し実行し、成功・失敗を繰り返しながら前に進んでいる集団です。その分、企業様が抱える課題への解決策の引き出しは豊富にあります。
広報が上手く行かない、採用が難航している、顧客開拓の手法が枯渇している・・・など、経営を支える活動はいずれもカバー範囲。悩み・課題を抱えていらっしゃる方は、どのような解決策があるか、一度お話ししてみませんか?ぜひ、お問い合わせください。