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転職歴が多いとイメージダウン?多いと感じる回数と転職を成功させるコツ

2023.6.5

同じ会社で定年まで働き続けるという時代はすでになくなり、約80%の人が1回以上転職をしている時代となりました。しかし、転職回数が多いと次の転職活動に響くと考える人も多いのではないでしょうか? そこで、今回は、転職回数が多いと感じる回数を年齢別、職業別にリサーチした結果をお伝えします

転職回数が多いと感じる回数。年代別に解説

日本従来の働き方として、入社から同じ会社で定年退職まで勤める終身型雇用が一般化されていました。つまり、転職を何度も重ねている人=「一般的ではない。何か問題がある人なのではないか?」というイメージがつきやすいと言われています。

では、日本で転職回数が多いと感じるラインはどのくらいなのでしょうか?

厚生労働省が出している「平成27年度雇用の構造に関する実態調査」によると、転職回数が1回と答えている割合は、20代が61.8%、30代は22.6%、40代は13.3%、50代は16.9%となりました。

30代になると、転職回数が2回と答える人は22.8%、3回と答える人が22.7%おり、転職回数1~3回は大差がない結果となりました。

このデータから見ると、20代は転職回数は平均1回、30代は2回となります。そのため、30代で2回以上の転職歴があると”転職回数が多い”という印象になります。

一方、40代の場合は、社会人になってから約20年経っているため、転職回数が3回という方も珍しくはありません。しかし、40代の転職の場合は、ある程度スキルやキャリアを求められる場合が多いので、退職理由や勤続年数、今までの職場で培ったスキルで判断されるのが一般的でしょう。

転職回数が多いと不利?

上記は年代別に転職が多いと感じる回数のリサーチ結果でしたが、40代の転職回数の平均が4.3回という結果から、どの年代であっても4~5回ほどすでに転職歴がある人は、企業側からも転職が多いとイメージされる可能性が高まります。

しかし、職業によってはあまり転職回数が採用に影響しない職種もあることをご存じでしょうか?

以下のグラフをご覧ください。

引用:転職Hacks

この中で、転職回数が平均的な「サービスの仕事」「生産工程の仕事」「保安の仕事」「輸送・機械運転の仕事」などは、他の職種に比べて転職回数が多い傾向にあります。

【転職者が多い職種の仕事内容】
・サービスの仕事…美容師、理容師、ヘルパーなど人と関わることが多い職業
・生産工程の仕事…自動車整備工、製品製造、加工処理などをする職業
・保安の仕事…警備員、守衛、建築現場誘導員など警備が中心の職業
・輸送・機械運転の仕事…電車、バス、タクシーの運転手、機関士などお客さんを乗せて運転する職業

これらの転職が多い職種の傾向として、労働力に反して賃金が安い傾向にあります。例えば、サービス業の場合は、お客様に合わせて対応するため、まともな休憩が取れません。輸送・機械運転の仕事は、お客さんの命を預かって運転しているのですから、運転中は常に気をはって職務を全うしています。

勤務時間中には、常にストレス状態にあるのに対し、賃金は上がらないためやりがいを感じずに転職をしてしまうことが多いからです。

転職回数が多くても転職を成功させるコツは?

前述では、転職が多いと感じる回数を年齢別にお伝えし、転職回数が影響しにくい職種をご紹介しました。

しかし、ここでお伝えしたいのは職業選びについてです。

「賃金の低さ」「労働環境の悪さ」「人間関係」が転職理由として多く挙がりますが、次の職業選びでは、長く続けられる職業か?やりがいを感じられるか?多少苦しいことがあっても乗り越えられるか?などを吟味したうえで転職先を決定していきましょう。

次に、人事経験のある方にヒアリングした『転職回数が多くても転職成功させるコツ』をお伝えします。

【転職回数が多くても転職成功させるコツ】
・転職理由でネガティブ発言をしない
・不満解消のためだけの転職はしない
・以前の仕事で得たスキルを活かした職業から探す
・資格やスキルを身につけてから転職活動を行う

転職理由でネガティブ発言をしない

転職活動では、必ず前の職場を辞めた理由を聞かれます。その際は、ネガティブ発言を控えるのが賢明でしょう。

転職理由として「職場環境の悪さ」「賃金が労働力に見合っていない」など様々なネガティブな理由があると思います。

しかし、そのまま転職理由として挙げるのではなく、ポジティブな理由として言い換えをすることで、企業のイメージは良くなります

例えば、「職場環境の悪さ」は、別の企業に勤めて経験値を上げたい、「賃金が労働力に見合っていない」は、自分のスキルを活かした職業を極めたいなどに変更してみましょう。

不満解消のためだけの転職はしない

転職を繰り返す人の傾向として、不満解消のために仕事を辞めるという選択をしている場合があります。

転職先に今よりも良い環境が整っていると期待して転職をしているケースです。転職先があなたの希望がそろった職場であれば問題ありませんが、すべてが揃っている職場はごくわずかと思っておいた方が良いでしょう。

多少不満があっても我慢できるという項目をクリアした職場を選択肢の一つとして受け入れる必要があります。

以前の仕事で得たスキルを活かした職業から探す

転職の際には、以前の仕事で得たスキルを活かせる職業を選んだ方が成功確率が上がります

スキル0の状態での新しい職場は覚えることも膨大ですし、同じ年齢の同僚とスキルの差を感じる場面も多くなるため、転職先で挫折してしまう恐れがあるためです。

例えば、教師であるならば、人に何かを教える塾の講師になったり、習い事の先生になるといった選択肢があります。

 

資格やスキルを身につけてから転職活動を行う

企業側も一から教える工程があるため、なるべく経験者やスキルがある人材を求めています。したがって、転職するまでに少し期間が空いているのであれば、資格やスキルを身につけておくと良いでしょう

採用率も上がる可能性がありますし、転職後に即戦力として信頼を早い段階で作ることができます。

【まとめ】転職回数=経験豊富な人材として自分を売り込もう

30代を過ぎると転職する人が平均的に多くなるため、1~2回程度の転職であれば、転職活動に影響しにくいと考えられます。

企業が転職者に対して気にする点は、転職理由や勤続年数、勤務態度のため、転職活動の際にはネガティブな発言は控え、将来自分が目指すものを提示していくことで成功につながります。

転職をしたいと考えているのであれば、まずはなぜ転職したいのか明確にし、自分の目指すものに近づくにはどう行動すれば良いのかはっきりさせてから転職を考えましょう。

【ネクストステップの1ポイントアドバイス】

転職先選びのポイントは「今までのスキルを活かせる職種で攻めていくこと」です。転職回数がネガティブな意味ではなく、「経験豊富な人材」として活かされる可能性があります。

今までの経験がスキルに身についていないと感じているのであれば、転職活動中の時期に資格やスキルアップをしておくと成功率が上がります。

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