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企業リサーチ

【AWL(アウル)株式会社】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー

2021.6.8

大学発のAIベンチャー企業で、コロナ禍でもサービス需要が高騰し続けているAWL株式会社 さん。様々な業界でAIが注目されている中、独自特許と様々な知見によるAI分析事業で跳躍の兆しを見せる。

AWLリサーチ企業概要

AWL(アウル)株式会社
・設立:2016年6月(エーアイ・トウキョウ・ラボ株式会社として創業)
    2019年2月(AWL株式会社に商号を変更)
・代表者:代表取締役社長兼CEO 北出 宗治(きたで むねはる)
・社員数:70名(2020年2月1日時点)
・所在地:東京都千代田区丸の内3丁目3番1号 新東京ビル4階 434号室
・代表的なサービス:AIエッジコンピューティングデバイス「AWL BOX」
          スマホやサイネージにインストールする「AWL Lite」
・株式上場:未上場
      AWL株式会社 – INITIAL

経営者・創業者

<共同創業者/代表取締役社長兼CEO> 北出 宗治
1978年生まれ、北海道市出身、東海⼤学卒業。⽶コンサルティング会社(D.C.)、⽶レコード会社(N.Y.C)にてWEBマーケティング&コンサルティングを担当。帰国後、マンツーマン英会話のGABA社のIT部署の立ち上げに参画し、WEBマーケティング部を統括。その後、ライブドア社にてメディア事業部マネジャーとして事業立ち上げを経験し、2006年に独立。AIの社会実装を推進していくべく、大学教授の川村と2016年6月にAWL株式会社(旧AI TOKYO LAB(株))を創業。

<共同創業者/上級技術顧問
川村 秀憲(かわむら ひでのり)博士(工学)
2000年3月北海道大学大学院博士後期課程修了。同大学助手、准教授を経て2016年同大学教授。2008年、日本学術振興会海外特別研究員、ミシガン大学客員研究員。サツドラホールディングス株式会社(以下、サツドラHD)の富山社長の紹介で北出と出会い二人で創業。

■取締役CTO(弁理士)土田 安紘(つちだ やすひろ)
北海道大学大学院修士課程修了。2001年4月に松下電器産業株式会社(現パナソニック(株))に入社し、NTTドコモ向け携帯電話のミドルウェア開発。本社R&D部門にて幾つもの新規事業開発プロジェクトをもつ。2012年から2016年まで米国・日本市場向けのモバイルO2Oサービス事業の立ち上げを主導。2019年9月に取締役就任。

■取締役CSO 田中 清貴(たなか きよたか)
POSシステムのミドル開発などを経て、2000年からインターネットに関わる。アイオイクス(株)では、ラフォーレ原宿とのコラボECサイトの運営会社の取締役に就任。その後、ナビアプリ開発、ビッグデータ、DMP、AI、サーバ基盤構築などで、豊富なテクノロジーの経験を持つ。2019年9月に取締役就任。

■取締役CMO 富山 浩樹(とみやま ひろき)
2007年10月(株)サッポロドラッグストアーに入社。2015年5月に社長就任。2016年8月にサツドラホールディングス株式会社を設立、代表取締役社長に就任。「地域をつなぎ、日本を未来へ」のコンセプトのもと、チェーンストア経営や共通ポイントカード「EZOCA」の運営を軸とした次世代エコシステムの構築に挑戦中。

ミッション・ビジョン・バリュー

ミッション:「店舗の未来を、切り拓く」
      (Leading the Future of RETAIL)
ビジョン:小売業界向けAIサービスが、リテールAIのグローバル・スタンダードとなることを目指す。

組織体制

17カ国から集まる多国籍な社員が在籍するグローバルな環境。
AWL100%子会社の現地法人となる、AWL Vietnamは、ハノイ工科大学情報工学部のAI研究室と連携し、同行を卒業して世界中で活躍していた優秀なAIエンジニアをベトナム・ハノイに呼び寄せ、中長期的な研究開発、リサーチを行う。

市場・マーケット

・エッジAIコンピューティング市場
2018年度:110億円見込み
2030年度:664億円の予想
産業機器向けと民生機器向けの市場に分類。民生機器はモバイル機器であり、これらにAIを搭載して被写体を自動認識するなど、カメラ/画像認識で実装が進んでいる。産業機器向けに比べデバイス数が多いため、民生機器市場は2021年度以降、急速に拡大する。
富士経済グループ 

・国内AIシステム市場
2019年度:818億4,400万円(前年比56%)
2020年度:1,172億1,200万円の予想(前年度の43.2%増)
国内AIシステム市場予測を発表 (idc.com)

・小売向けのAIソフトウェアへの世界的な支出は、2019年の13億米ドルから2025年には98億米ドルに拡大すると予測
GII NEWS 

会社・サービスの特徴

AIを利用し低価格・多機能を作り上げたAIカメラソリューションのAIエッジコンピューティングデバイス「AWL BOX」。既存のカメラに取り付けることで初期費用の負担軽減可能。7,042種類のIPカメラに対応し、多数のAIアプリから必要機能を選択可能。AI機能による映像のクラウド管理で店舗運営の効率化をはかり、防犯対策による不明ロスを削減する。また、端末を設置することで、混雑状況把握と顧客の性別年齢分析が可能なスマホやサイネージ向け「AWL Lite」も提供している。コロナ機能によりコロナ対策効率化も図っている。

ビジネスモデル

エッジAIソリューションの開発・提供

代表的な競合

株式会社オプティム(OPTiM Edge
映像解析ハードウェアで、店内人数、入店者数予測、混雑数予測などが可能。

競合優位性

・AWL BOXは特許取得済み
・Microsoft Azure Certified for IoT取得。※Microsoft Azureとデバイスをつなぐ「Azure IoT Hub」との接続を事前検証したデバイスに与えられる認定。Microsoft Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標。
・商品棚位置登録プログラム、及び情報処理装置
・属性認識システム、学習サーバ、及び属性認識プログラム
・画像分析プログラム、情報処理端末、及び画像分析システム
・画像分析装置、及び画像分析システム
AWL株式会社の特許登録一覧 (ipforce.jp)

最近の主なニュース

■2021年4月 世界195か国からの採用を達成
■2021年2月 AI顔認証システム搭載の検温ソリューション「AWL Pad」
       シリーズの販売を開始

■2020年4月 「3密」回避支援「AWL Lite with 新型コロナ対策ソリュ
       ーション」の販売を開始

出資・株主

<主要株主>
株式会社菊池製作所 、カタギリ・コーポレーション株式会社 、 凸版印刷株式会社 、 株式会社サイバーエージェント 、 株式会社共同通信デジタル 、東 義和

<資金調達>
2020年2月 シリーズAラウンドとして、総額8.1億円の資金調達を実施。

勝手にキャッチコピー

監視カメラで業務効率

AI機能による映像のクラウド管理で店舗運営の効率化をはかるのが同社のサービスである「AWL BOX」。防犯対策だけでなく、購買動向などを把握して収益拡大につなげてくれる。既存のカメラに取り付けることができるとあって初期費用が抑えられるのも魅力だ。

勝手にペルソナ

北海道出身・41歳・ドラックストア運営・クロスワードパズルにはまる

最初は万引き対策として取り入れた防犯カメラ。だけど、最近では防犯対策だけでなく、何を買えばいいか困っているお客さんもAIが把握してくれるサービスがあるようだ。しかも検温機能もあって、コロナの時代にぴったりな機能が今のカメラに取り付けられるらしい。

AWL株式会社を勝手に広報!

AWL株式会社を、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください

スキルアップに必要な関連書籍代やセミナー・研修参加費を会社が支給ししてくれるうえに、年に一度のアメリカや中国への海外研修でグローバルな視点を養うことが可能。
中小機構 

勝手に広報ポイント①
大学教授とビジネスマンにより誕生した学発ベンチャー

社長の北出氏と北海道大学の川村教授による共同創業の会社。北出氏は在学中からインターネットビジネスを始めていた。卒業後アメリカでWEBマーケ&コンサルを経験後、帰国して多数の事業立ち上げを経験したのち、2006年に独立。独立後は様々な会社のコンサルを行っていた中で、大学教授の川村氏と出逢い創業に至る。その川村氏は北海道大学の教授で、AWLでは上級技術顧問の役割。北海道でのAI活用における中心的役割を担っており、人工知能に関する論文も多数発表している。北出氏は、様々な企業を渡り歩きながら部署や事業の立ち上げを経験されたビジネスマン、そして川村氏はAIの産業活用に実績がある北海道大学の研究者で専門性を兼ね備えている人物。この二人の異色ながらも強力タッグにより誕生したのだ。

勝手に広報ポイント②
コロナ禍で需要高騰。実店舗生産性を向上させるAI監視カメラサービス。

ドラッグストアやスーパー、コンビニ向けに監視カメラの映像をAI分析するサービスを提供。実店舗の多機能・低価格なAIカメラソリューションで監視カメラが撮影した来店者の人数や性別・年齢、入店から退店までにたどった経路などを分析できるので、販売促進や品揃えに役立てることができる。さらに、従来のAIカメラは大量の映像データをクラウドに送ってAI処理しているためコストが高かったが、同社は端末側でAI処理をしてクラウドに送る情報を軽くすることでコストを大幅削減したこと、既存のカメラを使えることで、低価格化を実現している。最近は感染防止対策としての引き合いが強くなり「AWL Lite」では、店内の混雑度を検知して映像からマスクをしているかの有無やアルコール消毒をしたかも分かるよう。さらに、赤外線で体表面の温度が分かるサーモカメラとAI測定システムを別途導入すれば、同時に複数人の額を0.1度の誤差で一斉検温できて、発熱があれば音で知らせてくれる時代にあった、まさにいま必要とされているサービスだ。

勝手に広報ポイント③
独自特許を保有し、世界に通用するサービスを手掛けるAI人材。

2020年に商品棚位置登録に関する特許、属性認識や画像分析に関する特許など4件の特許を取得している。加えて特許出願公開も6件あり、特許取得にかなり注力されていることがわかる。技術力があるのはもちろんのこと、CTOの土田氏が弁理士であるという点も特許出願に後押ししている。さらに、AI人材の獲得にも相当力を入れており、2017年10月に北海道大学内にAI開発拠点を開設、2018年12月にはベトナム・ハノイに100%子会社となる研究開発拠点を設立している。AI人材育成のためのプログラムを実施したり、ハノイの子会社では、ハノイ工科大学と連携し、世界中で活躍していた優秀なAIエンジニアをハノイに呼び寄せ、中長期的な研究開発、リサーチを行っている。現在はインド、メキシコ、中国、ロシア、チュニジアなど、日本を含む18か国の技術者が日々、英語で議論しながらグローバルな環境で研究開発を進めており、グローバル展開を意識した活動を行なっている。

勝手に広報チャンネルとは

株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。