COLUMN
【株式会社わたしは】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
2021.6.24
漫画を参考にした大喜利AI!?誰よりも早く意識を持ったAIを作る!その野望を胸に様々なユニークAIを展開し、人を笑わせる人工知能を開発する株式会社わたしは さん。様々な経歴を経た創業者が人を笑わせるためについに動き出す。
目次
リサーチ企業概要
・株式会社わたしは(Twitter・Facebook・wantedly)
・設 立:2016年4月
・代表者:代表取締役 竹之内大輔(たけのうち だいすけ)
・社員数:7名
・所在地:第1オフィス 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-7-21 504
第2オフィス 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-15-5 422
・代表的なサービス 人を笑わせる大喜利AIサービス
・株式上場 未上場
株式会社わたしは – INITIAL
経営者・創業者・役員
<創業者/代表取締役> 竹之内 大輔
1981年生まれ、群馬県出身。大手コンサルティングファーム勤務後、東京工業大学大学院博士課程で数理社会学・内部観測論を研究(博士後期課程単位取得満期退学)。ウェブマーケティング会社勤務を経て、2016年に株式会社わたしはを創業し、大喜利AIを開発。
<創業者/最高技術責任者> 小橋洋平
早稲田大学の研究員助教を務めている。自然言語処理を用いた文法論の研究を行ってきた。学際的な領域で研究してきたため、社会科学分野に関わってきた期間も長い。メインは言語と統計。東京工業大学社会工学科で一歳年下の竹ノ内氏と出会う。
ミッション・ビジョン・バリュー
ミッション:世界で誰よりも早く、意識を持った人工知能=強いAIが産まれ
る瞬間に立ち会うこと
ビジョン:ユーザーがAIを利用して自由なコンテンツづくりができるようにな
ること
組織体制
CEOとCTOの2人で始めた企業。
2018年7月時点では、社員:4名、インターン:1名、週末ベンチャー:2名
市場・マーケット
AI主要8市場規模
2019年度:384億500万円(前年度比37.8%増)
2024年度には980億円に達すると予想されている
ITR Market View:AI市場2020
音楽・出版・映像・ゲーム・キャラクターを含む国内のコンテンツ市場は2018年時点で約10.8兆円。そのうちのデジタル市場は26%で、2023年には35%にまで増加すると予想。
経済産業省
会社・サービスの特徴
対話AIの技術を使って、「世界で誰よりも早く、意識を持った人工知能=強いAIが産まれる瞬間に立ち会うこと」をミッションに、人工知能と一緒に新しいコミュニケーション作りをする企業で、世界で唯一のユーモアを操る人工知能「大喜利β」を開発、運営している。お題や写真を投稿すると、人工知能が回答してくれるほか、キャラクターAI同士のトークを生成する「ペチャクチャ」やユーザーの画像、映像からAIが自動で悪ふざけの動画を作成する「ドリアン」などをも提供している。
ビジネスモデル
アプリ内やユーザー主導で広がるコンテンツに広告を載せ、広告収入を得る
プレスリリース
代表的な競合
SELF株式会社( SELF(セルフ))
顧客目線のコミュニケーションAIでAIと会話ができる。
競合優位性
大喜利AIを活用した特殊なビジネスの展開
最近の主なニュース
■2021年1月 佐々木俊尚がテクノロジー時代のエンタメを解説!
“ズレ”や“フラ”を前提としたAIコミュニケーション
■2020年12月 ちょっと”ズレ”た対話型AIが生み出す新ビジネス
とは
■2020年10月 大喜利AIの“株式会社わたしは”がプレシリーズA
の資金調達。新AIサービスでユーザー生成型広
告(CGAd)事業を開始。
出資・株主
<主要株主>
株式会社DG Daiwa Ventures 、 株式会社ディープコア 、 ANRI 、 三木 寛文 、 松本 大 、 日下部 雅謹 、 佐藤 裕介 、 須田 仁之
<資金調達>
2020年10月 DEEPCORE、DG Daiwa Ventures、個人投資家1名から
8,400万円の資金調達を実施。
勝手にキャッチコピー
コミュニケーションを楽しむAI技術
独自のAI技術により、他社とは違った対話型AI「大喜利β」を提供している。質問に対して最適な答えを出すのではなく、少し変わった返答で、より人間らしく、時にはおもしろい回答が返ってくる。エンターテインメントとして楽しむAIサービスとして人気が出ている。
勝手にペルソナ
群馬在住・41歳・教師・笑点を見ること。
日曜の楽しみと言えば、夕方に笑点を見ることだ。これで明日からも頑張れる。それにしても、プロだから当然かもしれないが大喜利もみんな上手だ。僕はとっさに文章や写真を出されても何も思い浮かばない・・・。こんな能力がもし僕にあったら、忘年会とか会社行事で盛り上がるに違いないんだけど。
株式会社わたしはを勝手に広報!
株式会社わたしはを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください
Twitterで文章・お題や写真を投稿すると、大喜利AIが面白い回答をしてくれる。LINE版「大喜利人工知能」というアカウントも実施している。
勝手に広報ポイント①
『会話ができる人工知能をつくる』というゴールを目指す創業者
代表の竹之内氏が起業する際に、大学院時代の後輩である小橋氏を誘って共同創業した企業。竹之内氏は大学院で言語哲学を、小橋氏は言語学を研究しており、2人の科学者としてのゴールが「人間と同じように会話ができる人工知能をつくること」で、コミュニケーションができる対話型AIで自分たち独自のものを作れないかと考えていたことが、AI大喜利を作るきっかけとなっている。質問に対していかに最適な答えを返すかということに特化したのがSiriやAlexaだが、 通常は人と人のコミュニケーションでは、質問に対して最適な答えが返ってくるというのはあまりない。人間のコミュニケーションのなかでズレを許容しながらもやり取りが成立するものが何かと考えたとき、ユーモアを含む笑いのコミュニケーションだという答えに辿り着いている。
FUTURE IS NOW
勝手に広報ポイント②
他社が参入しづらいアルゴリズムで実現する唯一無二のAIサービス。
同社の代表的なサービス「大喜利β」はTwitterで文章・お題や写真を投稿すると、大喜利AIが面白い回答をしてくれるサービスでLINE版「大喜利人工知能」というアカウントもある。そうしたユニークなサービスで2021年3月現在の「大喜利β」のフォロワー数は約1万3千人「大喜利人工知能」のLINE登録者数は約63万人で2020年9月の54万4千人から半年で10万人近く増加している。笑いの質を高めるために独自の対話型AIを作り、ピンポイントの周辺データを集めるのではなく、意味が通じたり通じなかったりするギリギリのところのデータを集めることによって実現している。そこが人間らしい曖昧でクスッと笑える答えが誕生するのだ。これは言語学や哲学がバックグラウンドにある方々だからこその発想であり、他社がまねできないアルゴリズムと言える。
企業HP
勝手に広報ポイント③
おもしろいと思えることを追求する、固い思考にとらわれない企業としての姿勢。
自分が面白いと思うものだけを作るという信念を持つ竹之内氏だが、社員全員にもその意識を共有している。多くの事業会社から相談が持ちかけられても、費用を気にしながらサービスを作ってしまうと、どこか妥協してしまい自分が面白いサービスができないという理由でそのほとんどを断っていることがほとんどという強い信念を貫いている。また、サービスだけでなく、社内体制もユニークで「CHO」と呼ばれる社員の存在がある。CHOというのは Chief Himo Officer、つまりヒモ社員という意味で、好きに活動し、会社に無理して出社する必要もないという働き方のスタイルだ。はじまりは、AI開発の技術的な難しさがきっかけで仕事に限界を感じていた社員がいたことで、社員の本来の良さを引き出す方法とは何かを考えた結果、ヒモ社員という自由度が高い働き方のスタイルを取り入れることにしたのだそう。そうした環境もあるからこそ、面白いを実現し、AIの活用範囲を一層広げてくれる。
Wantedly、プレスリリース
勝手に広報チャンネルとは
株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。