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広報コラム

ゴール設定がキモ!広報が最初にやるべき広報戦略の立て方

2023.5.12

広報は会社の魅力を伝える大切な仕事。 ですが、実際の現場では広報は1人しかいない、広報ノウハウのない新人が担当する。 そういったケースも少なくありません。 いきなり大役を任される広報担当者は知識がないまま、手探りで広報活動を始めてみますが、これといった成果が出ない…というお話もよく耳にします。 そこで今回は、広報活動を行なう上で最も重要な“プランニング”についてご紹介します。

「なぜ」やるの?広報は目的からの逆算思考が重要

 「会社の広報をする」と一言にいっても、その目的はさまざま。
 
なぜ、なんのために自社の広報を行なうのでしょうか。
実はこれを深く理解し、目的にそった正しい広報活動ができている広報担当者はそう多くないのです。

広報を任された!とりあえず見よう見まねでやってみよう!
と、ネットや書籍を探して、効果的なハウツーやテクニックに重きをおいていませんか?

 もちろんテクニックも重要です。
しかし、目的を差し置いて広報のやり方にばかり囚われていると 

・中身のないプレスリリース
・ターゲットにマッチしないメディア・マスコミへのアプローチ
→結果として、どんなに数をこなしても1件も問い合わせがこない

 といった失敗を招く要因にもなりかねません。

 
広報活動を成功させる秘訣は、何よりもご自身が“自社を知る”ことが先決です。
自社はどんな企業で、どんなサービス・事業を展開しているのか。
もっと大きな視点で見ると、社会に対しいてどんな価値を提供しているのか。自分たちの存在意義は何か。
そして現在、広報活動で「どんな成果を得たいのか」という目的を見据えましょう。
 
当たり前のことのように思えますが、この当たり前の目的設定を忘れがちです。
改めて目的整え、道筋に沿ったより質の高い広報活動を目指しましょう。

 会社はヒト・モノ・カネの何を必要としている?

 企業の広報には大きく分けて3つの目的があります。

 1:自社の商品・サービスの認知拡大を目的とした「サービス/商品広報」
2:人材採用を目的とした「採用広報」
3:資金調達や上場などを目的とした「コーポレート広報」

 サービス広報/商品広報は、自社のメインとなるサービスや商品・製品を知っていただくための広報活動です。自社のサービスを利用することで、顧客にどのような価値を提供できるのかを魅力的に発信し、自社の売上に貢献します。

 採用広報はその名の通り、自社に今必要な人材を採用するための広報活動です。
新卒・中途といった求職者向けに情報を発信します。労働人口の低下や働き方の多様化等により採用難が叫ばれる昨今、注目を集めている採用手法です。

 コーポレート広報は、さらなる企業成長を目指して必要な資金調達やIPOを行な際に社会からの信頼・信用を高めるための広報活動です。
企業ブランドの確立や企業認知度を高める広報活動を行ない、会社を大きくしていくために必要な資金調達のほか、取引先や協業先の拡大を目指します。

 成長フェーズやニーズによって何を目的に置くかは企業によって異なります。この3つの目的のなかでどこに優先順位を置くべきかを設定し、目的に沿って広報アクションをプランニングすることが重要です。

 目的に合わせた広報活動をプランニングする

 自社の広報目的がはっきりしたところで次に行うのは、広報戦略の設計です。
広報戦略設計というと、大層かつ緻密なプランニングが必要な印象がありますが、発信内容や実施する広報アクションがブレないたようにすることが第一目的なので、「やったことがない」と構える必要はありません。

 誰のために」「どんな情報を」「どのような方法で」発信するのかを設計しましょう。 

サービス広報であれば、自社の顧客になり得そうな消費者、採用広報であれば、学生や求職者、資金調達が目的のコーポレート広報であれば、株主や投資家が広報の対象となります。 

そしてさらに細分化をしていきます。
自社のサービスを購入してくれそうな消費者とはどういう人か?
自社にマッチする人材はどんな人か?
どんな株主や投資家にアプローチしたいか?

 広報目的とマッチする対象者を設定することでマッチング率を高めていきます。想像するのが難しい場合は、市場調査を行なうなど情報収集するのも一つの手段です。

 目的、対象が定まったら、どのように情報を伝えるかを考えます。
対象者はどんなメディアをチェックしているか、対象者と接触するためにはどのような方法が最適か。ニュースリリース、展示会出展、メディアへの企画持ち込み、SNS運用など方法は多様にあるのでの、より効果的なアプローチ方法を設計します。

 はじめは大筋で構いません。
この設計がニーズとしっかりマッチしていれば、その後の広報活動に迷いがなくなっていくのでぜひ試してみてください。

最後に

今回は、広報担当者が最初にやるべき「広報戦略の立て方」についてご紹介しました。
忘れないで欲しいのは、なぜ広報をするのか。誰のなんのための広報なのかを設定することです。

この、「目的・ターゲット・どのように伝えるか」の設計は、プレスリリースを書く、SNSを運用するといった広報アクションを実行する際にも必要な考え方となります。

「プレスリリースを書くときにも戦略って必要なの?」
「わかっているものの、具体的な戦略設計に不安がある」
「自身の立てた戦略が本当に届けたい相手に届くものになっているのかわからない」

このような思いが脳裏をよぎった方はぜひ、広報・PRの実践型オンラインスクール「アドレカレッジ」を利用してみてください。
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