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地方移住を1つの選択肢に。若者に人気の地域おこし協力隊!求めるスキルと地域にほしい人材とは

2023.4.3

新型コロナウイルスの影響で、必ずしも都心で働かなければいけないという理由がなくなっています。この社会情勢をきっかけに、地方移住を検討しているけれど、仕事がないのではと不安を持っている方に向けて、「地域おこし協力隊」について解説します。

地域おこし協力隊とは?

「地域おこし協力隊」とは、都市部に住んでいる人が過疎地域や少子高齢化地域、農村地域などに移住して地域活性化を行う人を指します。
総務省がスタートさせた事業で、任期は1~3年ほど。主な仕事内容は、農業や漁業、地域伝統事業の従事、地域ブランドや地場産業のPRや開発、インターネットなどを活用した情報発信などがあります。

総務省の調査によると、令和2年度時点で、全国約6,000名が地域おこし協力隊に登録し事業を請け負っています。

地域おこし協力隊に参加する20〜30代が増えているのはなぜ?

地域おこし協力隊に参加する年齢の多くは20~30代が多いとデータに出ています。ヤフーニュースの情報によると、2021年度の地域おこしの人数は約7割が20~30代で、4割は女性が参加しています(引用:Yahoo!ニュースより)。

若者の地方移住理由として考えられることは、「価値観の多様化」「経済成長の低迷下」といわれています。昔の価値観であれば、学校卒業後は東京など都心部で就職するのが当たり前という流れでしたが、必ずしも都心部に就職しなければならないという価値観が崩れ、自分で生き方を選択する時代になってきたからだと考えられています。

さらに、日本の経済がこの20~30年ほど低迷しているため、必ずしも都心で働けば将来安泰するという生き方ができるというわけではなくなったというのも理由として挙げられます。

地域おこし協力隊になるためには? 

地域おこし協力隊になるためには、まずは地方自治体の求人に応募する必要があります。
地域によって募集要項内容は異なりますので、条件に当てはまるかどうか事前に確認してから応募しましょう。

【募集要項で多いパターンは?】
・年齢の条件(20~40歳など書かれている場合があります)
・運転免許の保有(地方暮らしでは自家用車での運転が必須となく場合が多い)
・基本的なパソコン操作が可能(広報PRなどを主とした場合パソコンスキルが必要)
・心身ともに健康(農業、漁業に従事の場合、体力面が条件になっている)

【その他必要なスキルや資格は?】
地域おこし協力隊は地域密着型のお仕事なので、人間力が求められる場合があることを覚えておきましょう。

人間力とは以下のようなことが考えられます。

・コミュニケーション力
・誠実な態度
・地域の風習を受け入れる順応さ

地域の人と交流しながら仕事を進めることになるため、コミュニケーション能力が重要となります。

そして、地域コミュニティは狭い世界のため、誰に対しても誠実な態度をとれる方でないと務まりません。人によって態度を変えるとすぐに噂が立つ可能性があるので、行動面に気をつけておく必要があります。
さらに、地域それぞれの風習があるのでそれに順応できるかも問われます。今までの人生の中で味わったことのない体験をするかもしれませんが、はじめから拒否せずに地域の文化として受け入れる寛容さが必要となるでしょう。

まとめ:都会での働き方に悩んでいる人は地方移住(地域おこし)を選択肢に。

地方では過疎化、少子高齢化が進み、将来の地域の担い手不足に悩んでいます。そのため、若者の地方移住事業に積極的に取り組む自治体が多くなり、「地域おこし」事業も発足しました。

一方、最近の若年層の価値観は、都心で就職しなければならないという価値観にとどまらず、多様性が広がりつつあります。都心での就職を求める人もいれば、自然に囲まれながらゆったりとした時間を過ごしたいという若者、今まで住んでいた場所とは違う新たな地域に移住して心機一転を目指す人もいるでしょう。

【ネクストステップの1ポイントアドバイス】

もし、地域活性事業に興味がある人、地方の魅力を発信する人になってみたいという気持ちが芽生えているとしたら、地域おこし協力隊事業があるので、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?

地方移住に関する記事は、”地方移住に失敗する理由は〇〇不足!失敗しないための5つのポイント”でも詳しくご紹介しています。

地方移住前に準備しておきたいポイントをまとめています。