COLUMN
【SORABITO株式会社】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
2021.5.30
ベンチャー魂で建築業界の非効率さを改革!アジア最大級の建築のプラットフォームを運営するSORABITO株式会社さん。建機を買いたい人と売りたい人を支援したいという思いから作られた世界でも通用する建機のオンライン取引所とはどういうものなのか?
目次
リサーチ企業概要
・SORABITO株式会社(Facebook)
・設立:2014年5月12日
・代表者:代表取締役会長 青木 隆幸(あおき たかゆき)
・社員数:22人
・所在地:東京都中央区日本橋茅場町1丁目9番2号 第一稲村ビル8階
・代表的なサービス: 働く機械の国際オンライン取引所「ALLSTOCKER」
・株式上場:未上場
経営者・創業者
<創業者/代表取締役会長> 青木 隆幸
愛知県出身。早稲田大学大学院会計研究科修了。10代の頃から新規事業の企画・設立に携わることで、建設業界・建設機械業界に興味を持ち、2011年に建設機械のネットによる買取り事業「グッドトレード」を開始し、2014年にSORABITOを設立。国内のみならず世界に向けてサービスを企画・開発中。
ミッション・ビジョン・バリュー
ミッション:世界中の明日を作る
ビジョン:世界のインフラや人々の生活を支える道具である、建設機械を始め
とする働く機械。そのライフタイムに渡り価値を提供し続ける独自
のサービス群を展開することを通じ、世界中の人々の明日の景色を
つくることに寄与する。
バリュー:PROFESSIONAL プロフェッショナルであること
TEAM-ORIENTED チームプレイヤーであること
OPEN オープンであること
組織体制
■取締役社長 博多 一晃(はかた かずあき)
1984年生まれ、東京都出身。2006年に東京大学工学部を卒業し、同年メリルリンチ日本証券株式会社投資銀行部門にアナリストとして入社。以後約11年に渡り投資銀行部門にてTMT(テクノロジー・メディア・テレコム)業界を一貫して担当し、国内外の多数の大手テクノロジー企業に対してM&A(買収・事業譲渡等)、資金調達等の助言業務に従事。2017年8月に同社にCFOとして入社して以降、伊藤忠建機・マーケットエンタープライズ等との提携を含めた事業開発・2018年5月に発表した3.6億円の資金調達活動に従事するとともに、2017年10月以降は事業部門責任者として国内の建設機械保有者への営業・国内外の建設機械購入者への営業・物流面含めたオペレーション全般を管掌。2018年4月以降はプロダクト部門責任者も兼務し、自社サイト・サービスの機能改善に務める。2018年6月より取締役社長に就任
■取締役 中山 良介(なかやま りょうすけ)
大学院卒業後,幾つかのスモールビジネスに従事した後,2012年に国内外の投資家より出資を受け,アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島にてアグリビジネスの立ち上げにGeneral Managerとして参画。2015年に帰国後,中古建機の国際オンライン取引所ALLSTOCKERを運営するSORABITO Inc.に参画。事業開発、鑑定・決済・運送機能開発、取引スキーム構築、経営管理体制の構築等、幅広く従事。
市場・マーケット
・建設投資規模
1992年度の84兆円をピークに2010年は42兆円に半減。その後、東日本大震災による復興投資により2016年には52兆円。東京五輪需要やインフラ更新需要等あるが、中長期的は国内の建設需要減少に伴い構造的に縮小する可能性。そのため業界各社においては安定需要が見込めるアフターサービス の強化、高付加価値サービスの強化への 対応が重要。
国内建機業界の動向 三井住友銀行
・建設機械業界
将来性に大きな不安を抱える業界だが、東日本大震災の復興による内需の拡大や、新興国、ヨーロッパ、北アメリカにおける事業拡大などにより、業績は増加傾向。それに伴い建設機械業界の市場も徐々に大きくなっている。品質の高い製品を製造していること、どんな関係にも柔軟に対応する技術力を持っているとなどから、日本の建設機械業界は世界的にみても非常に大きな影響力を持っている。
Mayonez
・中古車流通市場規模
2019年:国内の中古車小売台数は262万台、平均小売価格117万円と推計
中古車販売市場は参入事業者増で競争激化している。
矢野経済研究所
会社・サービスの特徴
東アジア・東南アジアを中心に150を超える国や地域からアクセスがある建設機械売買のオンライン取引所「ALLSTOCKER(オールストッカー)」を提供している。常時掲載型の「ALLSTOCKERマーケット」、定期開催のビッドアップ式オークション「ALLSTOCKERオークション」を展開。ネットでの取引が難しい、建設機械や農業機械を中心とした産業機械の取引ができるという特徴がある。また、メガバンク等との連携により独自の決済機能を持っていることや、販売ユーザーは自社の保管場所からでも、SORABITOの物流機能や全国統一鑑定基準に基づいた出張鑑定機能を使用し、取引ができる。また、オンラインでオークションが行われるためコロナ渦でも取引を行うことができる。
ビジネスモデル
・インターネットオークション・マーケット
・中古建設機械の国際オンライン取引サイト「オールストッカー」の運営
・オークションの対象は法人または個人事業主のみ
代表的な競合
日立建機日本株式会社(日立建機日本オークションサイト)
パレードオークションやテンダーオークション、インターネットオークションを開催。サイトは英語と日本語の2か国語対応。
競合優位性
・メガバンクとの連携をもつことから、独自の決済機能あり。
・アジア展開支援に強みのあるベンチャーキャピタルなどから出資を受けており、アジアNo.1の中古建設機のオンライン取引サイトになっている。
・専門家による鑑定、高額商品でも安心の決済、国内外対応可能な運送、相場検索、多言語カスタマーサポートなどの充実した機能で、機械の売買を徹底的にサポート。
採用関連
プロダクトマネージャー、開発エンジニア(フロントエンド、バックエンド、インフラ)、テストリーダー、プロジェクトマネージャー、カスタマーサクセスマネージャー
出資・株主
<主要株主>
住友商事株式会社、伊藤忠建機株式会社、グリーベンチャーズ株式会社、JA三井リース株式会社、株式会社オプトベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、GMO VenturePartners株式会社、ちばぎんキャピタル株式会社
<資金調達>
2015年9月 GMO VenturePartners、小泉文明氏、高野秀敏氏より総額1億
円超の資金調達を実施。
2016年5月 JA三井リース、オプトベンチャーズ、グリーベンチャーズ、
SMBCベンチャーキャピタル、GMO VenturePartners、小泉
文明氏、高野秀敏氏より総額約5億円の資金調達を実施。
2018年5月 Spiral Ventures Japan、マーケットエンタープライズ、ちば
ぎんキャピタルなどの複数の投資家より総額3億6,000万円の
資金調達を実施。
2019年5月 住友商事株式会社、伊藤忠建機株式会社より総額約9億円の
資金調達を実施。
勝手にキャッチコピー
働くクルマのプラットフォーム
従来ネットでの取引は難しいとされていた産業機械を取り扱う建設機械売買のオンライン取引所「ALLSTOCKER(オールストッカー)」を運営する。オークション型とマーケット型があり、特殊な機械は高値が付くためオークション、それ以外はマーケットに掲載する等使い分けて使用できる。
勝手にペルソナ
インドネシア在住・34歳・土木会社・子供とトミカで遊ぶこと
最近息子が、お父さんの会社に置いてある車だと言って日本のおもちゃで遊びだした。日本製は安心だ。そういえば、ネットでも日本の会社で重機をオークションサイトで出品しているのを目にした。わざわざ買い付けに行かなくても安心できる建設機械が買えるようだ。
SORABITO株式会社を勝手に広報!
SORABITO株式会社を、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください
・ALLSTOCKERオークションでは、予め定められた入札期間内に競り上げ方式による公開競争入札が行われ、オークション終了時点での最高入札者が商品を落札する。
・ALLSTOCKERマーケットでは、買い手がつくまで予め出品者が決定した価格で商品が掲載され続け、出品者とバイヤーの意思が合致した時点で売買が成立する。
・中古オークション市場は中古車の競争が激化しており、同市場において小売りや同業への業販比率が高まっている傾向にある。また、中古建設機器の需要は国内に限らず海外でも一定の需要があるため、市場参入において多言語化は不可欠。
勝手に広報ポイント①
代々続く事業家家系で育ったベンチャー魂の創業者が率いる組織。
中古市場のなかでも建設機械を専門に扱うユニークな企業。創業者の青木氏は代々続く建設業の家系に生まれ、「先祖を敬え」「新しいことに挑戦しろ」と祖父や父から教えられて育った。元々建設業をやっていた父親と共に、21歳で廃棄物のリサイクル事業で起業後、経営を学ぶ必要性を感じて早稲田大学大学院会計研究科(MBA)に入学。在学中から起業プランを練り、修了後の2011年に建設機械のネット買取り事業「グッドトレード」を開始し、2014年SORABITO株式会社を創業する。実際に中古建機の事業に踏む出すきっかけは2011年に起きた東日本大震災で復旧のために建機の需要が生まれたこと。「グッドトレード」では、機械の売買を行い事業も順調に拡大したが、自分で買取して販売する形式に限界があると感じ、一人のプレイヤーではなく、インフラを作り、建機を購入したい人と売りたい人を応援できるサービスができないかと考えた末に、建機のプラットフォームを作ることを構想し、2014年に「SORABITO」を立ち上げる。高額な中古建機を扱うマーケットプレイスに前例がなかったこともあり、自分たちの考えているサービスについて様々な人にヒアリングを重ね、ユーザーの声を聴きながら改善する方法で開発に取り組み、2015年に建設・農業機械などの売買プラットフォーム「ALLSTOCKER」を正式リリースする。
勝手に広報ポイント②
建設業界の非効率さをITで変革する唯一無二の中古建機プラットフォーム事業。
「ALLSTOCKER」はアジア最大級の建設機械等のオンライン取引所である中古建機売買プラットフォームで、ユーザーのニーズに合わせてオークションでの売買形式とマーケットでの売買形式それぞれを選択できるのが特徴。世界中のバイヤーのオファーを集約し、買取価格を提示する相見積サービスを展開している。今まで建機を買い取るには、国内外に点在するオークション会場や売り手拠点に自ら足を運び売買交渉に臨まなけばいけない状況があり、買い手側にとってとても非効率と感じていた。その部分を解消したのが同サービスで、インターネット上で販売から購入まで完結させることができる。さらに、瞬時に目的の中古建設機械・重機を見つける事ができ、集客と販路拡大が簡単にできる機能があり、オークション会社、貿易会社、重機販売有名会社などが参加することで幅広いラインナップが揃えられているだけでなく、買い手側、販売側の両社が安心して購入できるように鑑定、決済、物流の3つの機能で信用を獲得。特に日本でしっかり鑑定がされているものに対する信頼度は高く、特に海外からの需要がある。実際に、購買者は国内も多いが、中国・台湾・ベトナム・インドネシアなど、開発が積極的に行なわれている国の購買者も多い。
勝手に広報ポイント③
世界170ヶ国が支持。グローバルサービスを目指す経営の布陣。
日本発のサービスでありながら、東アジア・東南アジアを中心に170を超える国や地域からアクセスがある。英語や日本語をはじめ、ベトナム語、タイ語、韓国語、中国語も対応し、アジアの国々からアクセス可能であるという点で海外から支持されている。今後も海外への事業展開の強化に向け経営体制の強化は大きな仕掛けである。同社の経営陣には外資系投資銀行、財閥商社などにて海外取引、戦略立案実行を多数経験した戦略企画担当者、アメリカを拠点にするベンチャー企業立ち上げに参画した事業開発担当者、建設機械・重機・産業車両領域にて20年の事業実績のある高度な専門家、大手システム会社で基幹通信サービス開発プロジェクトに携わったエンジニア、大手ベンチャーキャピタルを経てベンチャーキャピタル・ファンド運営に注力していた人物などが中心メンバーとして参画。2018年には取締役社長として博多氏が就任。伊藤忠建機、マーケットエンタープライズ等との提携を含めた事業開発や、2018年5月に発表した3.6億円の資金調達活動など、「SORABITO」の拡大に寄与した人物。青木氏は「これだけ視界共有できている人がいれば、未来を想像しビジョンを示す役割を会長、ビジョンに向かって事業を運営し進める役割を社長というような役割分担をしてもいいんじゃないか」と考え、組織を拡大していくために事業推進を博多氏にまかせた。このNo.1、No.2の体制でどのように組織を変革されていくのか今後期待できる。
勝手に広報チャンネルとは
株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。