COLUMN
【株式会社グッドパッチ】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
2021.4.23
「なぜデザイナーに選ばれる会社なのか」や「なぜ選りすぐりの人材を確保できているのか」今話題のUIやUX。これらの言葉で必ず想起されるデザイン会社 株式会社グッドパッチさんとはどのような組織なのか。
目次
リサーチ企業概要
・株式会社グッドパッチ(Twitter・Facebook)
・設立:2011年9月
・代表者:代表取締役社長 土屋尚史(つちや なおふみ)
・社員数:174名(正社員 2020年11月末日時点 連結)
・所在地: 東京都渋谷区鶯谷町3-3 VORT渋谷South 2階
・代表的なサービス:ReDesigner for Student(デザイナーを目指す学生と企
業のマッチングツール)、Strap(クラウドワークスペース)、Prott(プロトタ
イピングツール)、Athena(XRツール)
・株式上場:東京証券取引所マザーズ市場上場(証券コード:7351)
*2020年6月30日上場(デザイン会社で日本初)
経営者・創業者
<共同創業者/代表取締役社長/CEO> 土屋 尚史
1983年生まれ。Webディレクターとして働き、27歳でサンフランシスコに渡る。btrax Inc.にてスタートアップの海外進出支援などを経験し、そこでサンフランシスコのスタートアップが作るプロダクトのUIの使いやすさに驚き、起業のアイディアにする。2011年9月に株式会社グッドパッチを設立。UIデザインを強みにしたプロダクト開発でスタートアップから大手企業まで数々の企業を支援。ベルリン、ミュンヘン、パリに進出し日本とヨーロッパで150人のデザイナーを抱える。
<共同創業者/現株式会社サイバーエージェントUXデザイナー / Developer Experts> 谷 拓樹(たに ひろき)
スタートアップ企業に、Webデザイナーとして入社。フロントエンドエンジニアとして活躍。その後、フリーランスに。2011年グッドパッチ入社。取締役兼UXディレクターを務める。12年サイバーエージェントにフロントエンドエンジニアとして入社。その後、15年ツクルバ入社。17年サイバーエージェントに再入社。現在はUXデザインやリサーチ、デザインシステムの開発に取り組む。
ミッション・ビジョン・バリュー
ビジョン:ハートを揺さぶるデザインで 世界を前進させる
ミッション:デザインの力を証明する
コアバリュー:Inspire with why(Whyが人を動かす)
Go beyond(領域を超えよう)
Play as a team(最高のチームのつくり手になる)
Craft details, create delight(こだわりと遊び心を持つ)
Good design equals good business(良いデザインを良いビ
ジネスにする)
組織体制
■取締役 Goodpatch GmbH, Managing Director
Boris Jitsukata( 實方 ボリス )
スイス ザンクトガレン大学院、慶應義塾大学大学院を経て2013年にGoodpatchにジョイン。2015年にGoodpatch GmbHを設立。取締役に就任。主な管掌領域は、海外デザインパートナー事業。スイス ザンクトガレン大学院、慶應義塾大学大学院を経て2013年にGoodpatchにジョイン。2015年にGoodpatch GmbHを設立。取締役に就任。
■取締役執行役員 松岡 毅(まつおか つよし)
ビジネスコンサル、ゲーム開発会社を経て2017年2月にGoodpatchにジョイン。2018年9月より執行役員に、2020年11月より取締役執行役員に就任。主な管掌領域は、国内デザインパートナー事業とGoodpatch Anywhere
Goodpatch Anywhere:2018年に設立されたフルリモートデザインチーム。リソースの拡充のハードルが低い、固定費がかからないなどの理由から高収益の事業モデルとなっている。1年半で100名を超えるデザイナー集団へと成長を遂げている(2021年1月末時点で200名が登録)
市場・マーケット
デジタルエージェンシー市場規模
2018年度:9,246億円
グッドパッチの事業領域に該当するProject servicesの3領域合計 は4,062億円で、2023年には倍の8,000億円規模になると予想される (マーケットの成長率14.4%)。ちなみに世界では12.2兆円の市場規模
(成長可能性に関する説明資料)
会社・サービスの特徴
デザインパートナー事業とデザインプラットフォーム事業、2つのビジネスを持つグローバルデザインカンパニー。デザインを軸に、デジタルプロダクトにおけるUI/UXデザイン支援をする「Experience Design」、組織デザイ ンやブランドイメージのデザインを行う「Brand Experience」、プロダクト全般における戦略・ビジネスモデルのデザインを行う「Business Designと3つの領域を展開している。事業の戦略を作る上位レイヤーから関わりサービス全体をデザインし、ユーザーが触れるデジタルプロダクトの開発まで並走する点が特徴。2020年6月30日には、デザイン会社として初の東証マザーズ上場。
ビジネスモデル
・デザインプラットフォーム事業の収益
・プロジェクトの大型化により、単価が大きく上昇
・Goodpatch Anywhere事業の売上好調により、デザインプラットフォームの黒字化に貢献
代表的な競合
・株式会社THE GUILD
複数の会社・クリエイターで構成されたITとDesignチーム
・株式会社オハコ
デザインと実装の力で、アプリ/サービスをゼロから形にするUIデザイン
会社
競合優位性
・成長性の高い市場で、独自のポジショニングにより案件を獲得
・戦略からプロダクト開発そして文化醸成まで一気通貫で支援
・体系化されたデザインノウハウとナレッジの蓄積
・経験値の豊富な専門性の高いデザイナーの採用力
採用関連
<新卒>
UXデザイナー、UIデザイナー、エンジニア
<中途採用>
・Design Division:UIデザイナー、UXデザイナー、BXデザイナー、フロントエンドエンジニア、Androidデベロッパー、エンジニアリングマネージャー、デザインストラテジスト、プロジェクトマネージャー、アカウントマネージャー
・Business Development Office:【ReDesigner】マーケティング
出資・株主
<主要株主>
土屋尚史(約4割以上を占める)、株式会社ブルーローズ、株式会社日本カストディ銀行(信託口)、株式会社DGベンチャーズ、Fin Tech ビジネスイノベーション投資事業有限責任組合
<資金調達>
2013年12月 デジタルガレージ(東証:4819)の投資子会社 DG
Incubation から1億円を資金調達を実施。
2016年2月 株式会社DGインキュベーション、Salesforce Ventures、
SMBCベンチャーキャピタル株式会社、SBIインベスト
メント株式会社、株式会社FiNCを引受先とする第三者
割当増資により総額4億円の資金調達を実施。
2017年4月 SBIインベストメント株式会社、三井住友海上キャピタル株式会
社を引受先とする総額4億円の第三者割当増資を実施。
勝手にキャッチコピー
デザイナーの楽園
デザイナーにとって他では得られない成長機会の多さと 働きやすい環境で採用難易度の高いデザイナーを安定的に獲得している同社では、社外でもリモートワークチーム「GoodpatchAnywhere」を組織し、多くの優秀な人材がデザイナーが集まっている。
勝手にペルソナ
長野県在住・29歳・デザイナー・スノーボードが趣味
長野県は企業にワーケーションをすすめる取り組みをしているなどIT化が進んでいて、「信州ITバレー構想」も掲げている。そんなアンバサダーの一人にデザイン会社の社長がなっていた。デザインで世界に挑戦している企業ってどんな会社なんだろう。
株式会社グッドパッチを勝手に広報!
株式会社グッドパッチを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください
・近年UI/UXが重要視されているが、シリコンバレーではすでに2010年ごろから注目されていた。
・創業者の土屋さんは創業半年で共同創業者が離脱、メンバーが増えた2017年には離職率が40%を超えるなど、何度もピンチを乗り切っている。
・グノシーの共同創業者の関氏とシリコンバレーで会った縁からグノシーのデザインを手がけると大ヒットしたり、インターンに応募してきたボリス氏との出会いにより、ドイツに拠点を置くなど人との出会いが大切であることを体現している。
勝手に広報ポイント①
デザイン会社初の上場企業。デザイン会社の領域を超える。
株式会社グッドパッチは、デザインの力でビジネスを前進させる グローバルデザインカンパニーで、デザイン会社としては初の東証マザーズに上場した企業。SlackやInstagram、YouTube、Airbnb、Twitter、Pinterestといった世界規模で有名な企業においては、共同創業者にデザイナーがいる。つまり世界的に見て、デザイナーやデザインにかかわる事業を展開する企業の需要が増えている。同社の強みは海外企業と同じようにエンジニアに対してデザイナーの比率を高める基盤を持った組織であることが特質にある。そのため請負ではなく、主に準委任契約で仕事を進めている。
勝手に広報ポイント②
需要高まるデザイナーが、同社を選び定着している理由。
DXが叫ばれる現状でデジタル領域のUI/UXデザイナーの市場価値が向上し、デザイナー人材確保合戦な状況。そうした中、デザイナーにとって他では得られない成長機会の多さと働きやすい環境が同社にある。それは、事業戦略の最上流から 開発まで広く携われる魅力的な仕事であること、育成プロセスが確立しているので成長が期待できること、デザイナー中心の文化と仕組みでデザイナーが働きやすく定着しやすいことがデザイナーに選ばれ、定着している理由だ。
勝手に広報ポイント③
時代を見越したデザイナーたちのプールへの着手。
自社で採用するデザイナーのほか、外部でデザイン人材とのつながりを強化している。2018年に設立された、フリーランスの社外チームからなるリモートワークチーム「GoodpatchAnywhere」という 組織。「東京のオフィスでフルタイムではたらく」という常識を飛び越えて、現在では200名を超えるデザイン組織に成長。日本や世界各地のプロデザイナー人材が集結。雇用に限定されずデザイナー人材をプールすることが出来るので、固定費がかからないなど、働き方改革文脈との相性の良さが特徴。不要な収益が発生しないからこそ高収益な事業モデルを出せる、時間と場所に拘束されない組織体制を後押ししている。
勝手に広報チャンネルとは
株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。