COLUMN
【株式会社ウェルモ】を勝手に企業リサーチ★byプラスカラー
2021.6.16
介護領域事業や障害児教育事業を通してICTと先端技術の力で社会の課題に向き合う株式会社ウェルモさん。現場の働きがいへの課題意識と福祉分野をもっと良くしたいという想いから業界をICTで先進的に変革し、愛を中⼼とした資本主義のつぎの社会を描く。
目次
リサーチ企業概要
株式会社ウェルモ(Facebook・note・wantedly)
設立:2013年4月30日
代表者:代表取締役CEO 鹿野 佑介(かの ゆうすけ)
社員数:141 名(2020年4月1日時点)
所在地:東京本社 東京都 千代田区 内幸町1-1-6NTT日比谷ビル4F
代表的なサービス:プラットフォーム「MILMO(ミルモ)」、児童発達支援・放課後等デイサービス「UNICO(ユニコ)」
株式上場:未上場
株式会社ウェルモ – INITIAL
経営者・創業者
<創業者/代表取締役CEO> 鹿野 佑介
大阪府出身。立命館アジア太平洋大卒。ワークスアプリケーションズ、東証一部上場企業人事部にて大企業向け人的資源管理のITコンサルタントとして勤務 。資本主義に疑問を感じ、8か月間にわたり、仙台から東京・福岡まで、計400法人を超える介護事業所にてボランティアやインタビューを実施。現場の働きがいに課題意識を持ち、福祉分野をもっと良くしたいという想いで、2013年ウェルモを創業。経済産業省 つながるデータで築く未来、総務省 地域ICT利活用普及促進セミナー、データアカデミー等多数講師を務める。NHKクローズアップ現代などのテレビ番組にも出演。
■COO 福島 成典(ふくしま しげのり)
関西学院大学卒。新卒でリクルート入社。HR領域の営業・企画、新規事業を担当。株式会社ロジックでは、取締役COOとして介護記録電子化アプリCare-wingによる介護業界のIT化を推進。ビジョンに共感しウェルモに入社。
■CFO 藤田圭介(ふじた けいすけ)
三井物産にてリスク管理業務を担当後、UC BerkeleyでMBA取得し、EnergyTechベンチャー投資等を推進。FinTechベンチャーCFOを経て、CareTechのウェルモに参画。中小企業診断士・公認内部監査人・CMA。
■CEO参与 ⽵下 康平(たけした こうへい)
株式会社ビーブリッド代表取締役、(一社)介護離職防止対策促進機構理事、(一社)クラウド利用促進機構 理事、介護業界のICT利活⽤と普及のための助⾔および、介護現場のニーズに合致した技術開発の推進と情報発信。
ミッション・ビジョン・バリュー
ビジョン:愛を中⼼とした資本主義のつぎの社会を描く
ミッション:社会課題をICTと先端技術の力で解決する
~Social Business with Technology~
介護領域ミッション:利用者本位と正当に評価される 介護業界の実現
障害児童教育領域ミッション:すべての子どもたちの 可能性を解放する
コアバリュー:長期視点で課題を捉え、未来を作り出す
無我であり利他であること
経済性と社会課題解決の両方を成り立たせる
行動指針:チームと感情資産、誠実さ、論理と感情による課題解決、個性と調和、オーナーシップと信頼、スピードの重要性、失敗と可能性、イノベーション、知識、現場ファースト
組織体制
看護師、介護士、理学療法士のような現場を知る人から、戦略/ITコンサルタント、IT企業、商社マン、銀行員のようなビジネスをデザインする人、そして官僚、公務員のような行政領域で活躍していた人まで、様々なバックグラウンドを持つ人が会社の理念や考えに共感し集まってできたソーシャルベンチャー企業。2025年には従業員数280人、2030年には従業員数500人を目指している。
市場・マーケット
・介護・福祉市場
2025年:100兆円規模の見通し
日本人の4人に1人は65歳以上となっている。
みずほコーポレート銀行
・介護・福祉関連製品・サービス市場
2019年度:3兆9,904億円の見込み(前年比104.6%)
介護製品流通業界は5,008億円、105.6%、関連生活必需品が2,446億円、103.6%、介護保険対象製品1,496億円、104.3%、関連生活向上機器・装置1,382億円、101.8%、介護負担軽減型機器・システム600億円、107.7%となっており、伸び率は一桁台だが順調にプラス成長。人手不足解消のためIT技術を活用して業務効率向上を目指す事業者が増えている。
富士経済グループ
会社・サービスの特徴
介護福祉の課題をテクノロジーで解決するサービスの開発と、子どもの可能性を解放する障がい児支援施設を運営している。介護の地域資源情報を集約するプラットフォーム「MILMO」やケアプラン作成業務を支援する人工知能エンジン「MILMO PLAN」、介護事業所の課題に寄り添った本当に良いサービスを紹介する「ミルモセレクション」、児童発達支援・放課後等デイサービス「UNICO(ユニコ)」の事業を展開。
ビジネスモデル
各サービス毎で、BtoB、BtoCで展開している。
代表的な競合
・株式会社シオン(ケアナレ)
介護事業所内の情報統合、見える化する情報プラットフォーム。
・社会福祉法人善光会(SCOP)
他社連携を可能としたクラウド型介護ロボット連携プラットフォーム。
・ケア・プラット.フォーム株式会社(けあまっちなびBiz)
介護施設などの介護サービス事業者が、自社の最新情報をケアマネ・ソーシャルワーカー・医師・看護師・保健師にオンラインで届けられ、入居者や利用者の紹介を受けられる会員制プラットフォーム。
・株式会社 LITALICO(LITALICOワークス)
障害のある方の「働く」をサポートする就労支援サービス。
競合優位性
・ケアプランアシスタントはコニカミノルタとの協業で、実際の要介護者のリアルな定量データが含まれるようになることで、より精度の高い提案が可能。(従来は、既存のケアプランデータや医療看護・介護・リハビリ分野のエビデンスに基づいた知識データをもとに学習をし、介護サービスを提案)
・ミルモネットは行政と連携していて、行政のケアマネジャーに情報を提供している。
最近の主なニュース
■2021年1月 Google のアクセラレータープログラム『Google for
Startups Accelerator Class 3』に参加
■2020年12月 プログラミング学習中心の新コンセプト「UNICO NEXT
(ユニコ ネクスト)」を10月から展開開始
■2020年12月 代表鹿野のインタビュー動画を制作し、公開
出資・株主
<主要株主>
東京電力パワーグリッド株式会社 、 みずほキャピタル株式会社 、 株式会社eumo /、LINE Ventures株式会社、フェムトパートナーズ株式会社
<資金調達>
2016年3月 アーキタイプベンチャーズ株式会社、大分ベンチャーキャピタル
株式会社、株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングを引受
先として第三者割当増資による7,500万円の資金調達を実施。
2018年6月 フェムトパートナーズ株式会社、アイ・マーキュリーキャピタル
株式会社、株式会社SXキャピタル(その運用するファンドを含
む)を引受先として第三者割当増資による総額4.5億円の資金調
達を実施。
2019年8月 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、株式会社アカツキ、
株式会社グローバルキッズCOMPANY、コニカミノルタ株式
会社、株式会社eumo、LINE Ventures株式会社など複数の事
業会社および既存株主より、11.7億円の資金調達を実施。
2020年3月 東京電力パワーグリット株式会社、みずほキャピタル株式会社
などから追加調達し、昨年より続くシリーズBの合計15.7億円
の資金調達を実施。
勝手にキャッチコピー
福祉の現場をテクノロジーで支援
介護福祉業界での現場からの生の声を聞いた課題をITテクノロジーを利用して解決しようとしたのが「MILMO」。行政と現場と利用者を双方向につなぐシステムを構築している。人工知能によるサポートで、サービスのバラツキを直し、利用者本位を実現している。
勝手にペルソナ
大阪在住・45歳・主婦・ボランティア活動
子育てが一段落したと思ったら、最近では親の介護が必要になってきた。初めてのことでわからないことばかりだ。今お世話になっているところは、介護してくれる人が変わるたびにサービスの質も違っている。人の問題なんだろうか。もっと親身になって欲しいのだけど。
株式会社ウェルモを勝手に広報!
株式会社ウェルモを、広報のプロであるプラスカラーの経営陣が勝手に広報しました!紹介動画は「勝手に広報チャンネル」からご覧ください
代表の子供時代、凝り性で興味を持っていることに圧倒的な集中力を発揮し、集団行動が苦手で、学校に通わない時期もあったが、家族や幼なじみをはじめとした周囲からの理解を得ながら成長。この経験から全員を同じように育てる今の教育モデルに疑問を持ち、その子だけの才能を見出したい、とUNICOを創設。
Forbes JAPAN 2018 NEW INNOVATOR ⽇本の担い⼿99に選出。
2020年11月「日本ケアテック協会」が創設され、その代表理事に就任。
【勝手に広報ポイント①】
全国400ヶ所の介護施設ボランティアを通してケア業界の変革を決意した創業者。
学校教育や資本主義社会の在り方に違和感を覚えていた代表の鹿野氏が福祉業界との出会いを経て、「福祉の現場には、資本主義の現場では⾒失われてしまっている⼼の豊かさがそのまま残っている」と実感したことで、福祉の現場で働く人たちを支援したいという想いが芽生えたことが創業の原体験となっている。福祉・介護の業界をITテクノロジーで支援しようと考えた時に、介護業界の人々にとって、何が辛いのか、どうすれば負担を減らせるのかを徹底的に分析する必要があると考えて、サービス提供前の8カ月間で400件もの介護事業者を訪問している。そこで、法律や政策を作る⾏政・⾃治体、それを担い・実⾏する現場、使う利⽤者と家族を双⽅に繋ぐことが⼤切だと考え、日本における公的福祉の仕組みは、現場との連動が不可⽋である一方、かなりの歪みが存在しており、課題が⼭積みだと感じだことから、その課題解決策がウェルモの設立に至った。
【勝手に広報ポイント②】
研究開始から5年。多方面からの協力と期待が詰まったケアマネジメント効率化AIシステム。
創業時の目標として3つ掲げている。1つ目はICTによる情報の透明化、2つ目は人と人とをつなぐシステム作り、そして3つ目は人工知能によるサポートでケアマネジメントを行いやすくすることで、最初に取り組んだのが1つ目と2つ目で、介護施設の情報が入手しにくい点を課題ととらえ、行政のケアマネジャーと介護事業所をつなぐポータルサイト「ミルモネット」を2014年に開設し、2020年3月現在で札幌市、横浜市、東京都と大阪府の一部、福岡市で展開中で、登録拠点数は約35,000に広がっている。また3つ目の目標についてはケアマネジャーの業務効率化を目的に、ケアプラン作成業務を支援するAIエンジン「ミルモぷらん」を2021年3月に発売。これは、ケアプランアシスタントという名称で2016年から研究開発を開始し、2018年には製品化に向けた総額4.5億円の資金調達や福岡市との実証実験を開始している。その他、横浜市や宮崎市とも研究協定を締結したり、居宅介護支援事業所でのテストマーケティングを行ったりと、製品化への準備に余念がない。研究開始から足掛け5年での製品化、多方面からの協力を得ていよいよ正式リリースとなった。また、2019年に経済産業省主催で行われた「ヘルスケアビジネスコンテスト」では優秀賞・特別賞の2賞を受賞し、このコンテストにおいて最多受賞となっている。製品化前から注目度が高いシステムを保有し、これを実現できたいう点においても今後に期待できる。
【勝手に広報ポイント③】様々なバックグラウンドを持つ人材が理念に共感し集まってできたソーシャルベンチャー企業
看護師、介護士、理学療法士のような現場を知る人から、戦略/ITコンサルタント、IT企業、商社マン、銀行員のようなビジネスをデザインする人、そして官僚、公務員のような行政領域で活躍していた人まで、様々なバックグラウンドを持つ人が、会社の理念や考えに共感し集まってできたソーシャルベンチャー企業。2020年から経営体制を強化。これまでのベンチャーキャリアで累計約15億円の資金調達に成功した藤田氏がCFOとして、また株式会社ロジックで介護記録の電子化アプリCare-wing(ケアウィング)の売上を約10倍に成長させた福島氏がCOOとして参画している。さらに、顧問として参画していた、介護分野におけるICT推進の第一人者である竹下氏がCEO参与となるなど、経営やプロダクト面を強化して、さらなる事業成長と介護福祉分野での社会課題解決の歩みを加速していこうとしている。中長期ミッションの一つとして、海外展開を掲げ、その一環として2019年11月にフィンランド支社を設立。フィンランドの先進的な取り組み、ノウハウを活用しながら、グローバルリサーチの強化とEU諸国へのビジネス展開に向けた欧州企業とのアライアンスなどを進めている。
勝手に広報チャンネルとは
株式会社プラスカラーが企画するYouTubeの動画コンテンツ。
元広報・現役経営者である2人(代表取締役佐久間・取締役斉藤)が最近気になる会社を約30分でリサーチし、約10分で勝手に広報するというチャンネルです。立ち上げの経緯や企画趣旨の詳細はこちらの記事をご覧ください。